ビートたけし&笑福亭鶴瓶:「二つの祖国」で“初共演” 東京裁判で大川周明が東條英機の頭をたたくシーン再現

テレビ東京開局55周年特別企画ドラマスペシャル「二つの祖国」に出演するビートたけしさん(左)と笑福亭鶴瓶さん(C)テレビ東京
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テレビ東京開局55周年特別企画ドラマスペシャル「二つの祖国」に出演するビートたけしさん(左)と笑福亭鶴瓶さん(C)テレビ東京

 お笑いタレントのビートたけしさんと落語家の笑福亭鶴瓶さんが、テレビ東京開局55周年特別企画ドラマスペシャル「二つの祖国」(23、24日午後9時~11時24分に2夜連続放送)に出演することが12日、明らかになった。たけしさんは、陸軍軍人で、戦後A級戦犯として起訴された元首相の東條英機、鶴瓶さんは東京裁判で唯一民間人のA級戦犯として起訴されたが後に釈放された思想家の大川周明を演じる。たけしさんと鶴瓶さんがドラマで同シーンで共演するのは初めて。東京裁判で起きた大川が東條の頭をたたくシーンも再現する。また、広田弘毅役のリリー・フランキーさんのコメントも寄せられた。

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 「二つの祖国」は小栗旬さんが主演。1900年代の第二次世界大戦前、大戦中、大戦後の米国と日本を舞台に、米国に生まれ、米国人として育てられた日系2世たちが、“二つの祖国”のはざまで戦争という運命に翻弄(ほんろう)されながら、怒濤(どとう)の人生を歩む姿を描いた青春群像劇。

 今回「白い巨塔」「不毛地帯」などで知られる作家・山崎豊子さんの同名小説を民放で初めて映像化。天羽賢治(小栗さん)とチャーリー田宮(ムロツヨシさん)という日系2世の2人が、旧友でありながら、激動の時代の中で宿命のライバルへと変わっていく姿を描く。

 ◇ビートたけしさんのコメント

 ――以前も東條英機を演じられていますが、今回再び演じてみていかがでしたか。

 東京裁判は何度も見てるシーンだから、ちょっとね、やりやすいんだかなんだか……。あまりに現物を見ているから、「本当に似ているかな」とそっちの方を考えちゃいました。あと、「何言ってるか分かんない」と東條が怒るシーンも、きっと一般の人も印象に残っているから、自分が似ていないと言われるのは嫌だなと。似ているのも変だけど(笑い)。

 ――鶴瓶さんと豪華共演になりましたね。

 頭をたたくのが鶴瓶って聞いて笑っちゃったんだよ! コントじゃないかと(笑い)。でも見事にメークで違う人になってたからよかった。このシーンはちょっと面白そうだね。

 ◇笑福亭鶴瓶さんのコメント

 ――大川周明を演じてみていかがでしたか。

 たけしさんが完全に東條英機だから、こっちも完全に乗り移ってやろうかなと思ってやりました。(たけしさんの頭をたたくシーンは)大川周明やからたたけるんですよ! たけしさんはたたかれへん! でもお兄さん(たけしさん)、喜んでましたよ、コントみたいって。一発パーンってたたいて、えらい音が鳴ったんですよ(笑い)。

 ◇リリー・フランキーさんのコメント
 
 ――東京裁判のみの出演でしたが、演じられていかがでしたか。

 若いころに映画で見た「東京裁判」と同じ場所にいるというのが……自分がまさか東京裁判にいるというのが不思議でした。たった1日(の撮影)でしたけど、同じ日にたけしさん、鶴瓶さんとご一緒できて、ちょっと二日酔いで来て、体がだるかったんですけど、2人のヅラを見た瞬間に体が元気になりました(笑い)。実際にあった話なんですけど、あの2人でやると実話を超えちゃいますよね。でも皆さんすごくいいものを作られている、そういうエネルギーに満ちている現場だったので、出来上がりが楽しみです。

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