前田敦子:主演映画で「愛の讃歌」歌唱 山頂でアカペラ 「想像以上に空気が薄くて…」

映画「旅のおわり世界のはじまり」のポスタービジュアル(C)2019「旅のおわり世界のはじまり」製作委員会/UZBEKKINO
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映画「旅のおわり世界のはじまり」のポスタービジュアル(C)2019「旅のおわり世界のはじまり」製作委員会/UZBEKKINO

 女優の前田敦子さんが主演する日本とウズベキスタンの共同製作映画「旅のおわり世界のはじまり」(黒沢清監督)で、前田さんが名曲「愛の讃歌」の歌唱に挑戦していることが13日、分かった。日本人が建設に関わり、日本とウズベキスタンの友好の証しであるナボイ劇場で交響楽団の伴奏に合わせ歌唱し、さらに、クライマックスシーンでは、標高2443メートルの山頂でアカペラでの歌唱に挑戦したといい、前田さんは「何が苦しかったというと『愛の讃歌』という歌の壮大さ。あまりにも深く果てしない感情が表現されていて、生半可な気持ちではその世界に負けてしまう。とにかく歌と向き合って、歌詞の一つ一つを真っすぐ届けることだけを考えていました」と語っている。

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 撮影当日は黒沢監督も前田さんも時間を忘れるほど集中し、山頂での撮影は5時間近くに及んだという。しばらく歌の仕事から遠ざかっていたため、今回のシーンに備えて、クランクイン前からボイストレーニングに取り組んだ前田さんは、「自分なりにできることはやってきましたが、それでもプレッシャーは大きかった。山頂は想像以上に空気が薄くて、気持ちの余裕はまったくありませんでした」と振り返っている。本編では、現場で収録した生の歌声が使用されるという。

 映画は、日本とウズベキスタンの国交樹立25周年、ナボイ劇場の完成70周年を記念して製作。“舞台で歌う”という夢への情熱を胸に秘めたテレビ番組リポーターの主人公が、番組のクルーと取材のためにウズベキスタンを訪れ、異国でのさまざまな出会いによって、新しい扉を開き、成長していく姿を描く。

 テレビ番組のリポーターとして美しい国“ウズベキスタン”を訪れた葉子(前田さん)は、この国にいる“伝説の怪魚”を探すため、 番組クルーとさまざまな地を巡る。ある日の収録後、葉子は一人で見知らぬ街をさまよううち、導かれるように路地裏につながれたヤギと巡り合う……という展開。

 今回、映画の最新予告映像と新たなポスタービジュアルも公開された。また、映画の公開日が6月14日に決定したことも発表された。

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