有村架純:坂口健太郎とWOWOWドラマでラブストーリー 脚本は「ひよっこ」の岡田惠和

今夏WOWOWで放送される「連続ドラマW そして、生きる」に出演する有村架純さん(左)と坂口健太郎さん=WOWOW提供
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今夏WOWOWで放送される「連続ドラマW そして、生きる」に出演する有村架純さん(左)と坂口健太郎さん=WOWOW提供

 女優の有村架純さんと俳優の坂口健太郎さんが、今夏WOWOWで放送される「連続ドラマW そして、生きる」に出演することが19日、明らかになった。同作は、有村さん主演で2017年に放送されたNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ひよっこ」の脚本を手がけた岡田惠和さんのオリジナルヒューマンラブストーリーで、岡田さんが有村さんと坂口さんの出演を熱望し実現したという。映画「君の膵臓(すいぞう)をたべたい」「君は月夜に光り輝く」などの月川翔監督がメガホンをとる。

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 有村さんが同局の連ドラに出演するのは、2015年10月に放送された「連続ドラマW 海に降る」以来、約4年ぶり。坂口さんは初めて。

 物語は、3歳の時に交通事故で両親を亡くし、岩手・盛岡で暮らす伯父に引き取られた生田瞳子(有村さん)は、天真らんまんに育ち、地元のアイドルとして活動するなど女優を志していた。19歳になった瞳子は東京で開催されるオーディションに挑もうとするが、本番前日の2011年3月11日、東日本大震災が起きる。半年後、瞳子は宮城・気仙沼でのボランティア活動に参加。そこで、学生ボランティア団体の運営メンバーである東京の大学生・清水清隆(坂口さん)と出会う。瞳子は穏やかで整然と現場を仕切る清隆の笑顔に違和感を覚える。清隆は過酷な運命を背負っていて……というストーリー。

 ◇有村架純さんのコメント

 ――本作のオファーを受けた際の感想やシナリオの印象は?

 WOWOWさんでの連続ドラマは、4年ぶりとなります。以前お世話になった方々と再びお仕事ができる喜びもあり、この4年間で自分が経験したことをこの場所で少しでも生かせるように、すてきな作品をまた皆様と一生懸命作りたい、お届けしたいと思います。

 岡田惠和さんとは、5作品目となります。岡田さんの脚本は、人の痛みと幸せが絶妙のバランスで成り立ち、誰もが感じたことのある繊細なラインの感情を突く。そして、毎回違う自分を引き出してくださる脚本、キャラクターに愛情をひしひしと感じ、今回の作品もワクワク度が高まる一方です。

 ――坂口健太郎さんとの共演について。

 坂口さんとのドラマでの共演は、3年ぶりとなります。お互いにこの3年間で経験したことをぶつけ合い、楽しく、リラックスしながらいい作品となるように共に頑張りたいと思います。

 ――視聴者へメッセージを。

 最近とても思うのが、誰の人生にもドラマがあるということ。今日はご飯じゃなくてパンを食べた、今日は朝起きた時、体が右向きだった、そんな些細(ささい)なことの積み重ねが"生きる"だとしたら、つまらない人生などないということ。「そして、生きる」の“そして”には、どんなことがあっても生きる、いつかの何かを期待して生きる、何かのために生きる、いろんな意味があるのではと思っています。見てくださる方々の“そして、生きる”人生に少しでも響くものがあるように、精いっぱい私も役を生きますのでぜひ楽しみにしていてください。

 ◇坂口健太郎さんのコメント

 ――本作のオファーを受けた際の感想やシナリオの印象は?

 すごく繊細で、そこで生きている人の体温、匂いを感じる本だと思いました。少しずつ、とても丁寧に役作りをして、清隆として作品に向き合っていきたいと思っています。

 ――有村架純さんとの共演について。

 有村さんとは、何度かご一緒させてもらっていて、役を生きる女優さんだなと感じています。清隆として、瞳子の気持ちに寄り添ったお芝居をしたいと思います。

 ――視聴者へメッセージを

 とても悲しく、張り裂けそうになる瞬間もありますが、真摯(しんし)に、清隆として生きる姿を見せたいと思うので、ぜひご覧いただけたらうれしいです。

 ◇脚本・岡田惠和さんのコメント

 「そして、生きる」は、自分の進路や人生の大きな選択の前で悩む年ごろに、3・11東日本大震災を経験した「繊細で心優しい世代」の人生を描いたドラマです。ひょっとすると震災によって彼らは「生きる意味」を考えすぎてしまうのかもしれません。傷ついたり、逃げてしまったり、選択を間違えたりしながらも、必死で生きていく彼らのドラマは、今を生きるすべての人の心を動かせると信じております。すべての人に届けたいです。同志であると思ってる有村架純さんと、ずっと書いてみたかった坂口健太郎さんはじめ、最強のキャストに集まってもらいました。思い切り肩に力を入れて、全身全霊で書き上げた脚本です。

 ◇月川翔監督のコメント

 岡田惠和さんの脚本にまず魅了されています。舞台となるその土地で、実際に生きている人たちの感触が伝わってくるような物語。簡単には割り切れない登場人物の行動や発言が、じわじわと胸に迫ってきます。

 有村架純さん、坂口健太郎さんをはじめ出演者の皆さんには、その生々しさを体現していただこうと考えていて、今この瞬間しか撮れなかった、と思える瞬間を逃さず撮っていきたいと思っています。

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