人気ゲームが原作のテレビアニメ「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO」で、女性キャスターの朝倉香織の声優を務める前田玲奈さんのコメントが22日、公開された。前田さんは香織について「女という武器を最大限に生かして、自分も動くけど、それ以上に賢く他者を使って己の欲望をかなえていく強い女性。私にはそういうところがないので(笑い)とても尊敬しています。と同時に、いけ好かない部分でもありますね。間違いなく女性の敵でしょう(笑い)」と語った。
ウナギノボリ
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「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO」は、幼少期に母を亡くし、歴史学者の父も事故で亡くしてしまった主人公・有馬たくやが、並列世界を駆け巡りながら、隠された謎を解く……というアドベンチャーゲーム。1990年代を中心に人気を集めた。
アニメは、「ゼロから始める魔法の書」などの平川哲生さんが監督。「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続」「月がきれい」などのfeel.が制作する。林勇さんがたくやを演じるほか、内田真礼さん、小澤亜李さんらが出演する。4月2日からTOKYO MXほかで放送。
偉大なタイトルに関わらせていただけて非常に光栄に思いますし、ゲームからの続投ということで香織さんをまた演じられるありがたい気持ちでいっぱいです。伝説ということもあり熱烈なファンの方も多く、私の周りでも「YU-NO 当時すごくハマってたなー!」とお声がけいただくことが多々ありましたので、皆さんにどう感じていただけるのだろうとちょっぴり緊張もしつつ。ゲームを収録した時は、自分のキャラクターのルートしか分からない状態だったので、台本をいただく度に新鮮なことがとても多く、2クールのアニメの中で、このお話がどう進んでいくのかとてもわくわくしながらアフレコに臨んでいます。
香織さんはひらひらと自由に舞うアゲハチョウみたいな人です。すごく頭が良い、切れ者。そして正直者。「女」という武器を最大限に生かして、自分も動くけど、それ以上に賢く他者を使って己の欲望をかなえていく強い女性。私にはそういうところがないので(笑い)とても尊敬しています。と同時に、いけ好かない部分でもありますね。間違いなく女性の敵でしょう(笑い)。
表情が豊かな方なのですが、単純に天真らんまんが故に、ということではなくて、全てを自分の利に持っていくための戦法として多彩な表情や言葉を惜しみなく使っていく……という方で、会話でもほとんど香織さんがイニシアチブをとっていますし、その表情や言葉の意図を、裏側を、一つ一つ考えながらお芝居のふり幅を出すのが難しかったですね。感情だけに左右されないというか。全てに裏があるので。「つかみどころがない風のような人」というディレクションがあったのですが、お芝居を考えていく中でも、香織さんはそういうキャラクターでした。やっぱり私にはなれません(笑い)。
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