アニメ「機動戦士ガンダムSEED」などで知られる声優の保志総一朗さんがスーパーバイザーを務めるスマートフォン用ゲーム「RenCa:A/N(レンカアルバニグル)」が制作されることが26日、明らかになった。1980~90年代に人気を集めたゲーム「エメラルドドラゴン」などを手がけた木村明広さんが原案として参加。保志さんは「エメラルドドラゴン」の大ファンだったといい、2015年には続編となるドラマCDを木村さんと共同プロデュースしたこともある。保志さんは今回、どのようにゲームに関わったのだろうか? また「エメラルドドラゴン」への思いとは……。保志さんと木村さんに聞いた。
ウナギノボリ
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「RenCa:A/N」は、オルトプラスとビーグリーが手がける女性向けRPG。物語を通して、プレーヤーがキャラクターたちと特別な絆を築くことができるという。保志さんは今後、ファンミーティングなどにも登場する予定で、ゲームを紹介するだけでなく、“スーパーバイザーの名刺”を配布するなどファンと交流する。
憧れのクリエーターだった木村さんとは、ツイッターを通じて連絡するようになったという保志さん。ドラマCDには当初、声優として参加する予定だったが、木村さんの依頼で制作に携わることになった。さらに、その後、「ゲームも2人で作ってみたい」という思いが強くなり、「RenCa:A/N」でゲーム制作に関わることになった。
保志さんは「キャラクターのことだったり、木村さんが作られた世界観に対して、僕がやりたい方向を伝えたり、リクエストしたりしました。声優をやらせていただいているので、声が魅力的になるようなゲームにしたかった」と話す。
木村さんは「例えば、キャラクターは身長、体格によって声が違うなど声に関する細かい設定をアドバイスしていただきました」と説明。保志さんのアイデアを取り入れ、キャラクターがより魅力的になるようにしたという。
また、保志さんには「声優のポテンシャルをより引き出したい」という思いがあった。ゲームではキャラクターと声優の演技がより密接になり、ユーザーはキャラクターと会話をしているような体験を楽しめるという。ゲーム制作に携わり、保志さんは「いろいろな担当の方がいらっしゃって、それぞれに狙いがあったりして、自分が持っていない部分で刺激を受けました」と明かす。
保志さんと木村さんをつないだのは、1989年に発表された名作「エメラルドドラゴン」だ。保志さんはX68000(シャープのパソコン)やPC-8801(NECのパソコン)で同作をプレーし、衝撃を受けたという。
「当時、いわゆるパソコンのRPGは確立しつつあったのですが、急にキャラクターデザインが格好いいRPGが出てきた。それが『エメラルドドラゴン』でした。これからはキャラクターも重要な要素になる!と感じました」
キャラクターが勝手に動き出す戦闘システムも画期的だった。木村さんは「オートにしたからキャラクターに個性が出たところもあります。(魔法使いの)タムリンが仲間に回復魔法を使おうとせずに攻撃したり」と振り返る。
「エメラルドドラゴン」はその後のRPGに大きな影響を与えた。2人が手がける「RenCa:A/N」も、「エメラルドドラゴン」のように画期的なゲームになるか注目だ。
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