天海祐希:「緊急取調室」ショートカットで自身初のシーズン3に挑戦 大杉漣さんへの思いも語る

テレビ
連続ドラマ「緊急取調室」第3シーズンに出演する天海祐希さん

 女優の天海祐希さんが主演するドラマ「緊急取調室」(テレビ朝日系、木曜午後9時)のシーズン3が11日にスタートする。可視化設備の整った特別取調室で容疑者を取り調べる警視庁捜査1課の専門チーム「緊急事案対応取調班」(通称・キントリ)のメンバーたちが、数々の凶悪犯と心理戦を繰り広げる姿を、井上由美子さんによるオリジナル脚本で描く。取調官・真壁有希子を演じる天海さんに、自身初となる第3シーズン突入の心境や元号が変わる中での撮影、昨年亡くなった前作出演の大杉漣さんについて聞いた。

 ◇初めての第3シーズン突入に「緊張や責任を感じる」

 第1シーズンが2014年1月期、第2シーズンが17年4月期に放送され、15年9月にはスペシャルドラマも放送され、続編を望む声が多数上がっていたが、これまでは「シリーズが続くのを避けてきていた」とシリーズ長期化にあえて挑んでこなかったという天海さん。「3シーズン目は今回が初めて。楽しみ半分、続けさせていただけたこと、声をかけていただけたことへの緊張や責任も感じていますが、自分の中では初めての体験なので『どうかな……』という思いもある」と心境を明かす。

 有希子のトレードマークともいえるショートカットにして撮影に臨んでいる天海さんは、「切った方が皆さんに『緊急取調室に帰ってきた』と思ってもらえるのなら、と切りました」と言い、「宝塚のときもそうでしたが、お化粧をしてその顔になると、鏡を見た瞬間に自分が演じる役だと思う。今回も鏡を見るとこの髪形の人がいるので、『(有希子として)そうかな』と思える、そういういい点もある」と役のスイッチが入る効果を説明する。

 改めて有希子を演じるにあたって天海さんは、「大きな変化があったようには思わないですし、変わらないことがいい部分でもある」と話し、「(1人の警察官として有希子は)組織内のやり取りを分かって動かなきゃいけない部分もありますが、そのあたりは(田中哲司さん演じる管理官の)梶山さんに任せ、それにガンガン文句を言っているという構図は(前作までと)あまり変わらない。おなじみな感じです」と笑顔で語る。

 ◇ゲスト出演する俳優とのシーンは「舞台のよう」

 11日放送の第1話に、警視庁初の女性刑事部参事官・菊池玲子役として女優の浅野温子さんが出演するなど、豪華なゲスト陣が毎回話題を呼ぶ。

 天海さんは、「被疑者と向き合って落としていくというお芝居は、(レギュラーの)私たちもですが、来てくださったゲストの皆様も緊張されるみたい」と言い、「(ゲストは)取り調べシーンから入るときもあり、皆さん『緊張した』と言いますが、『すごく楽しかった』と充実感や達成感を感じて帰ってくださる。今回もたくさんの素晴らしいゲストの方たちが来てくださるでしょうが、生の緊張感ある舞台のようなお芝居を楽しんでいただけたら」とメッセージを送る。

 ゲストを迎えて演じる際、天海さんは、「台本を読み、それに沿った芝居を作ってはいきますが、相手の方とリハーサルやテストをして、相手の出方もありますので、そこをうまく受け取ってボールを投げ返せるようにと、思ってやっています」と演技のプロセスを説明する。

 取り調べシーンではせりふ量が多くなるが、シーズンを重ねてきたことで長ぜりふに慣れたのでは?と聞くと、「そんなわけないじゃないですか。年々、年をとっているわけですよ(笑い)。そこが醍醐味(だいごみ)でもありますが、皆さんやっぱり四苦八苦しています。(小石川春夫役の)小日(向文世)さんは『嫌だよ』って(笑い)。可愛らしいです」と笑顔を見せる。

 ◇キントリメンバー、大杉漣への思い

 キントリのメンバーは、田中さん、でんでんさん、小日向さんが引き続き演じるほか、昨年2月に亡くなった大杉漣さんの代わりにお笑いコンビ「ドランクドラゴン」の塚地武雅さんが新たに加入する。大杉さんについて、天海さんは「とっても素晴らしい先輩でした。『でした』とは言いたくないんですけどね……。本当にたくさんの方に愛されていらっしゃいました」と言って涙ぐみ、「プライベートなことまでお話しできた方で、言葉や姿勢で人間として大事なこと、役者として大事なことを教えていただいた。ずっと漣さんは一緒にいてくださると思っています」としみじみと語る。

 そして、「実感が湧かなくて、現場に漣さんの姿がないと、『今日撮影がなかったのかな』って。今回もとても楽しみにしていてくださっていたので、『漣さんだったらきっとこう言ってくれただろうな、こうされただろうな』と思うことを、きちんとやっていきたい」と決意を新たにしていた。

 ◇「正義が勝った瞬間にスカッとしてほしい」

 シーズン3放送中に平成から令和へと元号が変わるが、「一つの時代をまたぐわけで、そう思うとちょっと緊張します。きっと忘れられない作品になると思います」と天海さん。「犯罪の内容がどんどん巧みになってきていますが、『緊急取調室』を見て、『こんな感じの犯罪もある』と思っていただければ。あとは心理戦を楽しんでもらい、正義が勝ったときにスカッとしていただければいいなと思います」と笑顔で語る。

 人気シリーズの第3シリーズに向けて、「今まで以上にスタッフや共演者の皆さんとのチームワークも強固になりますし、お互いをカバーやフォローしあえる。絆というか横の関係がより画面に出て、より楽しんでいただけたらいい」と言い、「井上さんの脚本の力とゲストの素晴らしい役者さんたちの力と、他人の力しか借りてないですね(笑い)。共演者の皆さんの力をお借りして、ちょこんとおいしいところを持っていかせていただけたら……うそです(笑い)。誰よりも頑張っていきたいと思っています」とちゃめっ気たっぷりに意気込みを語った。

 「緊急取調室」第3シーズンは、被疑者にもかかわらず、さまざまな立場の“油断ならぬ人間”がキントリチームを翻弄(ほんろう)する中、有希子らが決死の覚悟で事件の裏にある真実を暴いていく。11日からテレビ朝日ほかで毎週木曜午後9時に放送。

(取材・文・撮影:遠藤政樹)

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