古舘伊知郎:初コメンテーター業は「石井アナとただただ楽しく!」

情報番組「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~」の水曜レギュラーコメンテーターに就任し、取材に応じた古舘伊知郎さん
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情報番組「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~」の水曜レギュラーコメンテーターに就任し、取材に応じた古舘伊知郎さん

 フリーアナウンサーの古舘伊知郎さんが、4月からCBCテレビ(名古屋市中区)から平日午後に生放送されている情報番組「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~」(CBC・TBSほか、月~金曜午後1時55分)の、水曜レギュラーコメンテーターに就任した。古舘さんが情報番組のコメンテーターを務めるのは今回が初めてで、3日の初出演直後に取材に応じ、「みなさんが温かくて、あやしてくれているというか。ご隠居みたい。そういう意味では楽しかったけど、そればっかりじゃいけないので、ちゃんとしなきゃ申し訳ないですね」と“コメンテーターデビュー”の感想を語った。

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 古舘さんは今回のレギュラー出演について、昨年10月期に放送された「下町ロケット」の撮影でのゴゴスマMC・石井亮次アナウンサーとの初対面を挙げ、「去年、石井君に会ったときに、1時間半ぐらい話をして意気投合して。その後、年末に僕のトークライブを見に来てくれた。そういったご縁があって。(出演の)決め手というのはあまりないですね」と極めて自然な流れだったと振り返る。

 とはいえ、東京のキー局ではなく、名古屋の地方局となると移動も含め、出演のハードルが上がりそうだが、「東京、名古屋、大阪は、地方局という改まった気持ちもなく、ゴゴスマは東京でよく見ていたから、知らないどこかへ行くという感じではなかった」と明かす。また、「石井さんのあのキャラ。柔らかくて、面白くて、わざと隙(すき)を作ったりして……。だから構えることもなく、自然と呼ばれるままに来させてもらった」と、石井アナのキャラクターも出演を決める一助になったようだ。

 さらに名古屋は「昔、プロレスの実況中継をやっていたときは、3カ月に1度は来ていました」と懐かしそうに振り返り、「名古屋弁には不思議な魅力がありますね」と当時、タクシーや駅で聞いたという名古屋弁のものまねを交えた思い出話で笑わせた。

 司会の大ベテラン、古舘さんが出演することで、ゴゴスマが“乗っ取られて”しまうのではという視聴者の心配の声には「冗談で『ちょっと司会させてよ』と言うことはあるかもしれないけど、そんなことはあるわけがない。彼(石井アナ)が背負っていかなきゃいけない番組。『やめてちょ~』ですよ」と名古屋弁を交えて一笑に付し、「僕は週1回来るだけなので、彼の顔色をうかがいますよ。先輩、後輩は関係ないです。彼がMCであって、僕は週1回のコメンテーター。彼が気を使ってくれる分、倍返しで気を使わなきゃいけない。気持ちはそこです」と真摯(しんし)に考えている。

 石井アナへのアドバイスはあるかという質問には「これはお互い様なので、彼からも(助言が)欲しいですよね。彼が司会で僕はゲストの一人なんだから。そうしたら僕からも老婆心ながら、こうしたらもっとよくなるんじゃないかなと、番組外ではやれたらいいなと思っています」と、あくまでも1コメンテーターとしてのスタンスだ。

 また、情報やニュースを扱うという意味では2016年まで12年、キャスターを務めた「報道ステーション」(テレビ朝日系)の印象も重なるが……と水を向けると、古舘さんは「見ている方は、昔の僕と今の僕を見比べて、いろんな感想があると思います。それは言ってもらうがままで、見ている方の自由だから」と前置きしつつ、「そのときの自分の心持ちと、もっと和やかで柔らかい昼下がりの情報ショー(ゴゴスマ)とは僕の中では違いますね。3年たっていますから、ずいぶん心境は変わっています。石井アナとただただ楽しく!という気持ち。自分なりの見方を話していければ」と、初回を経て今後をますます楽しみにしている。

 同日の生放送終了後、MCの石井アナも取材に応じ、「緊張しました。1500回ぐらいゴゴスマをやっていて、#1(第1回の放送)に戻ったような緊張感」と明かしつつ、今後について「古舘さんの面白い部分も、もっと引き出していきたい」と意気込んだ。

 古舘さんがゴゴスマで取り上げる硬軟入り交じったニュースをどう語るのか、また古舘さんを迎える石井アナの手腕にも注目だ。

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