坂の途中の家:あすの放送を前に冒頭映像を公開 森ガキ監督「子育ての苦悩を表現したかった」

柴咲コウさん主演の「連続ドラマW 坂の途中の家」のキービジュアル(C)2019 WOWOW
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柴咲コウさん主演の「連続ドラマW 坂の途中の家」のキービジュアル(C)2019 WOWOW

 27日からスタートする、女優の柴咲コウさんが主演を務めるWOWOWの「連続ドラマW 坂の途中の家」の冒頭映像が26日、公式サイトで公開された。公開されたのは、さまざまな女性たちが女について語っていくモノローグで構成された1分44秒の映像。「彼女言ってたそうですよ。生まなきゃ良かったって」といった印象的なセリフとともに、最後は持ち上げられた赤ん坊が闇の中へ……と展開する。

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 ドラマは、直木賞作家の角田光代さんの小説「坂の途中の家」(朝日文庫)が原作。3歳の娘と夫の3人で平穏な日々を送っていた山咲里沙子(柴咲さん)は、自分と同じ年ごろの専業主婦・安藤水穂(水野美紀さん)が、生後8カ月の娘を浴槽に落として虐待死させた刑事事件の裁判員候補者に選ばれる。同じ子供を持つ母として、里沙子は水穂に嫌悪感を抱くが、裁判の開廷後、徐々に水穂の境遇に自らの記憶を重ねていく……というストーリー。WOWOWプライムで27日から毎週土曜午後10時放送。全6話で初回は無料放送。

 冒頭映像は、公園で遊ぶ子供たちの姿からスタート。大勢の報道陣や警察官、パトカーを前に連行される女、赤ちゃんを抱えながら坂をゆっくりと上る女の姿と、それらのイメージと泣き叫ぶ赤ん坊の声が重なり合う中、さまざまな女性たちが、女について語っていくモノローグで構成される。

 オープニング映像について、森ガキ侑大監督は、「普通の見たことある社会派サスペンスドラマには絶対にしたくないと心がけました。繊細さとダイナミックな表現で人の奥底にある感情を浮き彫りにしたかった。とにかく、五感に近いような感覚で子育ての苦悩を表現したかった」とコメント。山田康介撮影監督は、「今回は WOWOW ドラマでは初めてラージフォーマットで撮影しています。フルサイズならではの、浅い被写界深度により、人の危うさや思いの強さに上手くフォーカスできました」とコメントしている。

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