天気の子:新海誠監督新作の主題歌に女優・三浦透子 RADWIMPS書き下ろし楽曲を歌唱

劇場版アニメ「天気の子」の主題歌を担当する三浦透子さん
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劇場版アニメ「天気の子」の主題歌を担当する三浦透子さん

 新海誠監督の新作劇場版アニメ「天気の子」(7月19日公開)の主題歌の歌唱を女優の三浦透子さんが担当することが25日、分かった。同作は、「君の名は。」でも新海監督とタッグを組んだバンド「RADWIMPS」が主題歌や音楽を手がける。三浦さんは、RADWIMPSが書き下ろした楽曲のボーカルを務める。

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 RADWIMPSと新海監督が再びタッグを組むにあたり、「お互い初めましての気持ちでやりましょう」「前回とは違うことをやりましょう」と話していたといい、今回女性ボーカルの起用となった。RADWIMPSの野田洋次郎さんの「僕ではない誰か女性の声で歌が入ってほしい」という発案のもと、約1年にわたり、女性ボーカルを選定するオーディションが行われ、三浦さんが選ばれた。野田さんは三浦さんについて「どんな天気をも晴れにしてしまうような圧倒的で不思議な力を持つ」と魅力を語っている。

 映画公開日の7月19日に、映画のサウンドトラック「天気の子」が発売されることも発表された。同CDはRADWIMPSの最新作でもあり、映画の予告編に使用されている楽曲「愛にできることはまだあるかい」を含む主題歌となるボーカル曲5曲と、27曲の劇伴が収録される。

 「天気の子」は、天候の調和が狂っている時代、東京にやってきた家出少年・帆高、不思議な力を持つ少女・陽菜の恋を描く。醍醐虎汰朗さんが帆高、森七菜さんが陽菜の声優を務める。

 野田さん、新海監督、三浦さんのコメントは以下の通り。

 ◇野田洋次郎さんのコメント

 今回「天気の子」の音楽に携わらせていただくことが決まった時、いくつか僕からも提案をさせていただきました。その最初が「僕ではない誰か女性の声で歌が入ってほしい」というものでした。理由は前作とは異なる世界観にしたかったということと、女性ならではの、より大きな存在感でこの作品を包み込んでほしいと思ったからでした。そして1年ほどに及ぶオーディションをさせていただくことになりました。三浦さんの声は発せられた瞬間に、どんな天気をも晴れにしてしまうような圧倒的で不思議な力を持っていました。まだ何にも染まっていない粗削りながらも真っすぐなあの歌声で今回「天気の子」の楽曲を歌ってもらえたことは、この映画にとって幸福なことだったと思います。この作品以降も彼女がどんな歌を歌っていくのか、とても楽しみです。

 ◇新海誠監督のコメント

 役者の歌声というよりも、世界そのものの響きのような声。個人の感情を少しだけ越えたような何かを、真っすぐに運んできてくれる声。三浦透子さんの声には、そんな印象を持ちました。
 「透子さんの歌声が輝く瞬間を、この映画が輝く瞬間になるようにしよう」

 RADWIMPSとそう話しながら映画を組み立てていきました。皆さんに、映画館でその瞬間を確かめていただけたらうれしいです。

 ◇三浦透子さんのコメント

 初めて「天気の子」のチームの皆さんにお会いしたとき、この作品にかけられた時間の重み、そしてなにより皆さんの作品への愛を強く感じました。その思いを、私の声に託してくださったこと、心よりうれしく思います。2カ月ほどかけて、野田さんのディレクションのもと、ゆっくり丁寧にレコーディングをしていただきました。出来上がった曲が送られてきて、それを聴いて、私が歌って、また送られてきて、送り返して、となんだか手紙のやりとりをしているようで、とても楽しかったです。映画の中の2人をそっと見守り、そしてときにぐっと背中を押してあげるような、そんな優しい歌です。映画とともにこの楽曲が皆様に届けられる日を、楽しみにしています。

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