キングダム:実写映画が興行収入50億円突破 山崎賢人の海外イベント登場にファン歓喜

シンガポールで行われた映画「キングダム」のイベントに登場した主演の山崎賢人さん(中央) (C)原泰久/集英社 (C)2019映画「キングダム」製作委員会
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シンガポールで行われた映画「キングダム」のイベントに登場した主演の山崎賢人さん(中央) (C)原泰久/集英社 (C)2019映画「キングダム」製作委員会

 原泰久さんの人気マンガを俳優の山崎賢人さん主演で実写化した映画「キングダム」(佐藤信介監督)が、4月19日の公開から5月30日までの42日間で、動員370万人、興行収入50億円を突破した。今年公開された実写邦画作品ではナンバーワンのヒットとなった。同作は、米国をはじめ、カナダ、ドイツ、韓国、台湾など海外で順次公開が決定している。最も早い6月20日に公開されるシンガポールに、山崎さんが駆けつけ、全世界での公開記念となるプレミアムイベント・上映に参加した。

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 山崎さんは5月27日、シンガポールのランドマーク的存在であるマリーナベイ・サンズ内のサンズシアターで行われた公開記念プレミアムイベントに参加。観客の大歓声の中、山崎さんは登壇した。「キングダム」について、自身が演じた主人公・信は「憧れの存在だった」といい、演じるにあたって「信は天下の大将軍を目指して真っすぐ突き進みます。その姿勢にとても共感しますし、僕も自分の信じた道を真っすぐに進んでいきたいです」と目標を語った。

 続けて、劇中の信の親友である漂(ひょう)との別れのシーンについて、「原作者の原先生とお話しさせていただいたときに『大事なシーンなので映画でも大事にしてくれたらうれしい』とおっしゃっていたので、撮影時には本当に気合を入れました。また、(敵方の剣豪)左慈(さじ)と対決のシーンには、原先生が映画のために書き下ろしたセリフがあるのでぜひ注目してほしいです」と語った。

 同作が山崎さんの“代表作”との声が上がっていることについて聞かれると、「『キングダム』という大作で主人公の信を演じると聞いて、とにかく全力で、すべてのシーンで自分の出せるものは全部出そうと思って撮影に参加させていただきました。プロフェッショナルが集まる現場で、自分自身の代表作になればいいなと思っていたので、(作品への好評は)とてもうれしく思っています。今回は、自分自身の挑戦でもありましたが、この役を演じられたのも、これまでお世話になって、支えてくださった方々がいたからで、感謝の気持ちも忘れてはいけないなと思っています」とかみしめるように答えた。

 山崎さんは同日夜、シンガポールの歴史的建造物でもあるキャセイ劇場で行われたインターナショナルプレミアとなる上映会にも参加。日本以外では世界初となる上映会で、シンガポールだけでなく、マレーシア、中国、香港などからキングダムファンが集結した。山崎さんは「皆さん、こんばんは。はじめまして。今から『キングダム』が、日本以外で初めて上映されます。僕もこの日をとても楽しみにしていました。皆さんにも楽しんでもらえるとうれしいです」とあいさつ。舞台上から見た赤と金を基調とした劇場の内観に「『キングダム』の世界観があふれている劇場ですごいですね。まさに『キングダム』のために作られたみたいですね」と観客の笑いを誘った。

 アクションシーンの撮影で苦労したことを聞かれた山崎さんは、「信は熱い男なので、感情が先行しすぎてカメラのフレームから外れてしまうというようなことがないように冷静さとのバランスをとるように気を付けました」と答え、「撮影期間中は山崎賢人ではなく、ずっと“信”そのものでいられたと思います」と話した。また、注目してほしい点について、「最初から怒涛(どとう)の展開なので、一つも見逃さないようにして集中していただければ。特に、最初の信と漂との修行のシーンでの剣の構えを覚えておいてください。きっと、映画を見終わった後に『おお!』と思うところがあると思います。」と語った。

 「キングダム」は、2006年から「週刊ヤングジャンプ」(集英社)で連載中の原さんの人気マンガ。中国の春秋戦国時代を舞台に、天下の大将軍を目指す青年・信の活躍や、後に始皇帝の名で知られるようになる秦王・えい政、「奇貨居(お)くべし」の故事で知られる宰相・呂不韋(りょふい)など英雄たちのドラマを描いている。12年にはテレビアニメも放送された。

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