宮藤官九郎さん脚本の大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」の第22回「ヴィーナスの誕生」が6月9日に放送される(NHK総合で日曜午後8時ほか)。東京府立第二高等女学校では、四三(中村勘九郎さん)の熱血指導によって女学生たちがスポーツに打ち込んでいた。教え子の富江(黒島結菜さん)は、おしゃれなユニホーム姿が話題になり、一躍、運動界のアイドル的な存在となるが……。
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そんな富江の前に立ちはだかるのが、日本人女性離れした見事な体格の人見絹枝(菅原小春さん)。四三の指導を手伝うシマ(杉咲花さん)も、絹枝の素質にほれ込んでしまう。一方、真打昇進を果たしてもすさんだ生活を送る孝蔵(森山未來さん)には、見合い話が舞い込む。
「いだてん」は、日本人が初めて五輪に出場した明治の終わりから、東京に五輪がやってきた1964年までの約半世紀を描くオリジナルストーリー。テーマは「東京とオリンピック」。大河ドラマで近現代史を取り上げるのは、86年の「いのち」以来33年ぶり。勘九郎さんが日本で初めて五輪に参加したマラソン選手の金栗四三、阿部サダヲさんが「東京オリンピック」実現に執念を燃やす政治記者の田畑政治を演じ、リレー形式で主演のバトンをつなぐ。
第21回では、ベルリンで、戦災に負けずにたくましくスポーツを楽しむ女性たちの姿から大いに刺激を受けた四三。帰国するとスヤ(綾瀬はるかさん)から引退して熊本に帰るよう頼まれるが、その胸には日本に女子スポーツを根付かせるという固い決意が生まれていて……という展開だった。
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