歌手の中島みゆきさんの名曲「糸」をモチーフとした映画「糸」(瀬々敬久監督、2020年公開)が製作され、菅田将暉さんと小松菜奈さんがダブル主演を務めることが6月10日、分かった。平成元年に生まれた男女2人の平成から令和を迎えるまでの31年間を、名曲「糸」に乗せ、北海道や東京、沖縄、シンガポールを舞台に描く。
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楽曲「糸」は、中島さんが知人の結婚式を祝して作り、1992年10月に発表されたアルバム「EAST ASIA」の収録曲を経て、1998年2月に、「命の別名」と「糸」の両A面でシングルカットされた。2004年に人気ロックバンド「Mr.Children」の桜井和寿さんが率いる「Bank Band」がカバーしたことで注目を浴び、森山直太朗さん、JUJUさん、福山雅治さんら約120組がカバーしている。
映画は、「64-ロクヨン- 前編/後編」「8年越しの花嫁 奇跡の実話」などで知られる瀬々監督がメガホンをとる。原案・企画プロデュースは、「黄泉がえり」「余命1ヶ月の花嫁」の平野隆さん、脚本は「永遠の0(ゼロ)」などの林民夫さんが担当する。
誰もが通る巡り合わせの遊歩道、糸。時に険しく、時に愉快な人間の性(さが)を、原曲へのリスペクトを忘れずに、しあわせをつかみ取る気持ちで挑んでいきたいなと思います。初めましての瀬々監督と、何度も共に闘ってきた小松菜奈というカップリングも純粋に楽しみです。どうか、良い巡り合わせでありますように。
多くの人々に愛され続けてきた「糸」、今回その物語の一部として参加できることをうれしく思います。曲の世界観を大切に、中島みゆきさんの歌詞を心の中に感じながら、これからの撮影に臨みます。菅田さんとは何回か共演させていただき、過酷な撮影も一緒に乗り越えて来ました。そんな同志のような2人だからこそつむぎだせる空気感を大事に、一意奮闘しながら、丁寧に描いていきたいと思います。
劇中2人はそれぞれの人生を歩みながら、出会いと別れを繰り返します。流れゆく時間の中で、しあわせとは何か。その瞬間をしっかりと感じて、私らしい園田葵を演じられたらいいなと思います。今回の作品で私たちが、どんな糸で、どんな布を織りなすことができるのか、とても楽しみです。
「糸」 は、とても素朴な曲ですから、いろいろな方に歌っていただくにたびに、さまざまな色が表れて、いつも驚かされています。このたびは映像の世界に用いていただくこととなり、ありがとうございます。また新たな「 糸 」に出合えるのを、楽しみにしています。
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