パーフェクトワールド:視聴者を「号泣」「感動」に巻き込んだ 松坂桃李“樹”&山本美月“つぐみ”純愛の軌跡

連続ドラマ「パーフェクトワールド」の鮎川樹役の松坂桃李さん(右)と川奈つぐみ役の山本美月さん
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連続ドラマ「パーフェクトワールド」の鮎川樹役の松坂桃李さん(右)と川奈つぐみ役の山本美月さん

 俳優の松坂桃李さんが主演する連続ドラマ「パーフェクトワールド」(カンテレ・フジテレビ系、火曜午後9時)の最終話が6月25日に放送される。原作は、2014年から女性向けマンガ誌「Kiss」(講談社)で連載中の有賀リエさんのマンガ。大学時代に事故の影響で下半身不随となり車椅子で生活をする建築士・鮎川樹(松坂さん)と、高校時代の同級生・川奈つぐみ(山本美月さん)との純愛が描かれ、毎週、SNSには「号泣した」「感動…」「2人を応援してる」といった声が多く上がり、盛り上がりを見せてきた。最終回を前に2人の純愛を振り返る。

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 ◇つぐみが初恋の相手・樹と12年ぶりの再会 思いを募らせ「好きなの」と告白

 第1話は、インテリアデザイン会社で働くつぐみは、設計事務所との打ち合わせの席で、高校時代の同級生で初恋の相手・樹と12年ぶりに再会を果たした。胸を高鳴らせるつぐみだったが、樹が車椅子に乗る姿を見て絶句。その後、美術館でのデートなど一緒に過ごす時間を重ねる中で、樹が不自由な体以外はかつてのままだと感じたつぐみは、樹への思いを再び募らせる。

 第2話では、車椅子の生活などで“恋愛不要”を心に誓っている樹から「気持ちには応えられない。俺といても幸せになれない」と言われ、落ち込むつぐみ。数日後、つぐみは、樹が飼い始めた犬のチャコがいなくなってしまい捜すことに。樹が合併症で命を落とす危険性があると聞いていたつぐみは、雨に打たれながらチャコを捜す樹の体調を心配。つぐみの言葉に耳を貸そうとしない樹に対して、つぐみは「私の気持ち無視して、俺といても幸せになれないとか、一人で結論を出すのやめてよ」と感情を爆発させ、「好きなの」と告白した。

 第3話は、すべてを受け入れると覚悟を決めたつぐみに、樹はあきらめたはずの恋愛をもう一度してみようと思い直し、交際を開始。江の島デートなど恋人らしい時間を重ねる。樹とつぐみのキスシーンもあり、視聴者から「美月ちゃん可愛い! 可愛い!」「イケメン桃李の破壊力」「めちゃキュンじゃん!」「純キス最高!」と“悶絶(もんぜつ)”してしまったという感想が多数、上がった。

 ◇樹とつぐみの交際に“暗雲” 親の反対、ライバルから宣戦布告… そして破局

 交際を開始した樹とつぐみだが、つぐみの父・元久(松重豊さん)は交際を大反対。また、樹は是枝から「つぐみが好きだ」と宣戦布告をされ、一方のつぐみは樹のヘルパー・長沢葵(中村ゆりさん)から「このポジションは譲らない」「彼が望む幸せをあなたが与えられるとは思えない」と敵対心をむき出しにされた。

 第4話は、樹をもっとサポートできないかと思い、介護を学ぶため仕事後にセミナーに通ったり、身の回りの世話をしようと樹のマンションに毎日通っていたことで疲労が蓄積していたつぐみが、駅のホームで意識もうろうとなり転落。大けがを負ってしまう。

 第5話では、つぐみを助けられなかったことを強く自責する樹は、元久から「娘は、自分の代わりに背負って歩いてくれる人に任せたい」という娘の幸せを願う言葉に、改めて未来について考える。悩んだ末、樹はつぐみとの“別れ”を決断。涙を流しながら別れ話をする2人の姿を見た視聴者もSNSに「樹の答えに涙が止まらない」「こんなに!っていうぐらい号泣した」「樹の腕にしがみつく、つぐみに涙がこらえられない……」といったコメントが上がった。

 ◇つぐみが是枝からプロポーズ 松本で被災した地震が転機に

 第6話は、樹と破局したつぐみは、東京を離れ、実家がある長野・松本でインテリアコーディネーターとして働き始める。ある日、是枝から東京でのデートに誘われたつぐみは、是枝からプロポーズをされる。つぐみは是枝の気持ちを受け入れ、前向きに考え始める。そんな2人を樹が偶然、目撃していた。その直後、樹は長沢から離婚したことと、「好きなの」と告白される。

 第7話では、是枝のプロポーズを受け入れ、結婚に向けて話を進めていくつぐみの元に、長沢が訪ねてきて「樹君と付き合うことになった」と言われる。そんな中、つぐみは松本で、車椅子で生活をする妻のために完全バリアフリーの家を建てたいと願う夫と知り合い、樹に力を貸してもらおうと再会。バリアフリーの家を建てようとする夫婦の姿に、つぐみは樹との恋愛を重ねていた。7話のラストで、つぐみと樹が松本で大きな地震に遭う。

 地震で建築資材の下敷きになり身動きがとれなくなった樹は死を覚悟するが、つぐみによって救出され、命の危機を脱する。樹は、再びつぐみに会えた喜びをかみしめるが、翌日、東京から駆けつけた是枝や長沢の姿に後戻りは許されないと思い知る。しかし、地震を機に一度は失ったはずの“生きることへの執着”が再び自分の中に芽生え始めた樹は、つぐみに会いに行く。第8話のラストに登場した、お互いの存在の大切さを伝え合う2人の姿に、視聴者は「やっと素直になった」「このまま突き進んでほしい」と、さらに背中を押した。

 ◇樹とつぐみが再び交際 「結婚してください」とプロポーズも…

 第9話では、樹がつぐみに「もう一度やり直してもらえませんか?」と改めて告白し、つぐみも同意。自分の気持ちにうそをつけなくなった樹とつぐみが、周囲の人を傷つけることを承知の上で、是枝、長沢、そして家族に正直な思いを打ち明けていく。是枝は、樹に静かに怒りをぶつけたが、本音でぶつかりあった末に「(つぐみと)絶対に別れるな」と告げ、樹も「二度と離さない」と誓った。

 一方、つぐみは、是枝と別れ、樹とやり直すことを元久に報告。元久に大反対を受けるが「鮎川くんと生きていきたいの」と強い思いを打ち明ける。数日後、つぐみが高校生時代に描いた体育館の絵を見ながら、樹はつぐみに「結婚してください」とプロポーズをした。

 樹とつぐみの純愛は、是枝や長沢を巻き込みながらもさまざまな困難を乗り越えてきた。最終話では、樹とつぐみが元久に結婚の許しを得るため、純粋な思いを貫く姿が描かれる。2人の純愛の結末は……。25日午後9時から放送。

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