青木志貴の魔王式随想:一緒に作品を育てませんか

アニメ コラム
青木志貴さん

 人気ゲーム「アイドルマスター シンデレラガールズ」の二宮飛鳥役などで知られる新人声優の青木志貴さん。自身を「ボク」と呼ぶ“ボクっ娘”で、“魔王”のニックネームで「League of Legends」などのオンラインゲームをがっつりやり込むコアゲーマーという異色の経歴も併せ持つ青木さんが、その独自の視点で自身の歩みやさまざまな思いを語ります。

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 こんにちは、青木志貴です。もう7月の半ばだというのに、今年はなんだか涼しい日が続いてますね。湿気が多いのでちょっと過ごしにくくはありますが、去年と比べてもずいぶん涼しい気がします。寒いのも暑いのもとにかく苦手なボクは、このままなるべく長く涼しい夏が続いて欲しいなぁと思ったりするのですが…きっと8月は猛暑なんだろうなあ。熱中症対策をしっかりしながら、今年の夏も乗り切りましょう!

 さてさて、去年12月に公演された舞台「Stray sheep paradise(SSP)」をご存知でしょうか。ボクはこの舞台のヒロイン(?)的ポジションのヒジリという役で出演させていただきました。この舞台のスピンオフのお話が先月末に朗読劇として公演されたのです。こちらの朗読劇にももちろんヒジリ役として出演させていただいたのですが……。なんとなんと、来月には舞台版の再演が決定しております!

 といってもご存じない方が多いと思うのでちょっとご説明を……。「SSP」は、シンギュラリティーが起き、仕事のほとんどをAIが行い、世界はAIによって管理されるようになった未来のお話です。人間の仕事はAIの仕事と比較されるようになり、結果、仕事に従事できる人間は周囲よりも秀でた能力を持つ人間、つまり「才能」を持つものだけとなりました。そして、この世界において、才能を持ち、さまざまな労働やサービスを行う女性エキスパートは「メイド」と呼ばれています。メイド養成学院「セブンス・パスクゥム」。そこでは、才能を見出された少女「ヒツジ」たちが、メイドになることを目指して日々の生活を送っています。このセブンス・パスクゥムを舞台に、主人公リゼッタが「嘘の才能」を武器に学院生活を送る…といった感じのお話なんです。

 そしてこの舞台の魅力は、なんといってもまず個性的なキャラクターたち。主人公リゼッタやボクが演じるヒジリ、幼馴染のルクルなどなどたくさんのキャラクターが登場するのですが、どのキャラクターも細かく作りこまれた設定があり、みんな重い過去や強い思いを抱いてメイドを目指しています。性格だけでなくビジュアルも細部までこだわっていて、キャラクターひとりひとりに合った個性的なメイド服が本当に可愛くて、絶対に好みのキャラクターに出会えるはず! キャラクター同士の関係性も多様で、つい自分と重ねて見てしまう場面もあるのでは…と思ったり。友情、愛情の形にもいろいろあるのだなあ、と考えさせられました。照明や映像、音楽もとても幻想的で素敵な世界観を作るには不可欠。劇場に入った瞬間から、一瞬でセブンス・パスクゥムの世界に引き込まれると思います。

 実はこの舞台の再演が決まったのは、12月の初演が終わってからわずか3、4カ月後。初演の時もオリジナル作品の舞台にもかかわらず本当にたくさんの方に見ていただけて、とても好評だったのですが、そのお陰もあって、初演からわずか3、4カ月での再演決定。これはなかなか珍しいのではないでしょうか!

 再演が決定しただけでなく、続いて先月末に行われた朗読劇も決定し、なんだかうまくいきすぎてるのでは!?というぐらいのトントン拍子で展開していくSSPプロジェクト。朗読劇の公演中には、さらにさらに新たなキャラクターグッズ製作が決定したり、ラジオ番組まで決まったり……。さらには先日、SSPのコラボカフェ開催まで決定しました!

 演者のボクとしては、初演から本当にたくさんの方に愛していただけた作品なので、何度も「いつかアニメ化できたらいいな」なんて発言をしてきたのですが……。舞台から始まって1年足らずで朗読劇、再演、ラジオ、ニコ生、グッズ展開、コラボカフェ……。本当にもの凄いスピードでどんどん進化してるコンテンツなので、アニメ化も夢ではないのでは!?と思ったりなんかしています。

 それも全て頑張って制作に携わってくださった皆さんと、応援してくださる皆さんのお陰です。みんなの応援のお陰で発展しているコンテンツなので、皆さんと一緒にSSPの世界を広げているというか、皆さんの力で一緒に育っていくコンテンツだなと感じているので、「自分も応援したい!これからコンテンツをもっともっと大きく育てていきたい!」と思ってくださる方がいらっしゃいましたら、ぜひ! まだ遅くありません! 「初演見逃しちゃったし、今から応援するのもな~」なんて方も、来月にはちょうど再演があります! しかも脚本も演出も何もかもパワーアップした状態での再演! 今から応援するにはちょうど良いチャンスなのでは!?と思ったり(笑い)。本当に想像以上のスピードで進化しているコンテンツなので、いつか本当にアニメ化が実現したときにはぜひ「SSPは俺が育てた」みたいな感じで言ってもらえたら僕個人としてはとてもうれしいです(笑い)。

 舞台というのは、毎公演違った見え方をするもので、その時の役者の感情のちょっとした差で、同じシーンでも大きく違って見えたりします。演じていてもその時その時で相手の役者さんから受け取る感情が違っていたりして、その都度新たな感情が生まれたりするところ。そういった部分が、何度同じシーンを演じても新鮮で、舞台の面白いところだなあと思います。お客さんの反応が毎公演違うのもまた、個人的にはとても勉強になりますし、励みにもなりますね! 何より、舞台上にいるときは自分ではなくそのキャラクターとして生きられることが、ボクが一番最初に役者になりたいと思ったきっかけの部分でもあるので、やりがいを感じる一番の要素かもしれません。見た目も自分じゃないし、その時だけは自分じゃない人の人生を生きられる。それがとても楽しいんです。

 来月の再演では、初演になかった演出や追加の脚本があるでしょうし、再演から初めて見るよーって方はもちろん、初演を見てくださった方もまた新たな発見があると思います! 舞台というのは生ものなので、毎公演違った見え方になると思います。その時の役者の感情のやりとり次第でセリフの見え方も違ってくるし、何より舞台はお客様があって完成するもの。その時に見てくださるお客様次第でもまた変わってくるものなのです。だから何度でも楽しめるし、新たな発見がある。

 今回はちょっと宣伝っぽくなってしまったんですが、このSSPという作品は、本当にオススメの作品なので、観劇したことないよーって方や、2.5次元っぽい舞台は見たことないなーって方にこそぜひ見ていただきたい舞台です。そしてボクみたいな二次元好きの方には間違いなく刺さる世界観、作品になっていると思うので、絶対に見てほしい!(笑い)きっとこのSSPというコンテンツは、これからもっともっと広がっていくと思うので、ぜひ一緒にSSPというコンテンツを育てていきませんか! この世界、そしてボクの演じる「ヒジリ」という女の子を少しでも多くの人に愛していただけたらうれしいなあと思います。

 来月、ひとりでも多くの人が「セブンス・パスクゥム」に来ていただけますように。学院でお会いできる日を楽しみにしております!

 ◇プロフィル

 あおき・しき 1月14日生まれ。162センチ、AB型。「アイドルマスターシンデレラガールズ」の二宮飛鳥役など。声優、タレントと多方面で活動中。ゲーマーとしても「魔王」の愛称を持つコアゲーマー。

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