ワンピース エッグヘッド編
第1154話 秘策の真相 ベガパンクの勝利宣言
12月21日(日)放送分
尾田栄一郎さんのマンガが原作のテレビアニメ「ONE PIECE(ワンピース)」(フジテレビほか)がワノ国編に突入した。侍や忍者が住み、街並みも和風のワノ国が舞台で、これまでの「ONE PIECE」とは雰囲気ががらりと変わった。スタッフも一新され、長峯達也さんがシリーズディレクターを務める。「ONE PIECE FILM Z」「ハートキャッチプリキュア!」「ハピネスチャージプリキュア!」「ドラゴンボール超(スーパー) ブロリー」など数々の人気作を手がけてきた長峯監督に「ONE PIECE」の魅力、ワノ国編の制作の裏側を聞いた。
あなたにオススメ
朝ドラ:来年度後期は「ブラッサム」 主演は石橋静河 モデルは…
「ONE PIECE」は、手足などがゴムのように伸びる麦わら帽子の青年・ルフィが、海賊王を目指して仲間と共に大海原を冒険する姿を描くマンガ。1997年にマンガ誌「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載が始まり、1999年からテレビアニメが放送されている。フジテレビほかで毎週日曜午前9時半に放送中。
言わずと知れた人気作で、キャラクター、ストーリーなど魅力がたくさんある。長峯監督がアニメを制作する際に最も意識したのは「格好いいONE PIECE」にすることだった。
「原作にはいろいろな要素があります。アニメを作るにあたり、スローガンをいくつも挙げては何もできなくなるし、(シリーズディレクターとして)旗を振らないといけない。100、200人の共同作業なので、方向性を共有しないと作ることができない。いろいろなことはできないので、どこにフォーカスするかを決めたんです。ワノ国編は、時代劇のような要素もありますが、ファニーなものではなく、『服部半蔵 影の軍団』のようなハードなところを強調することを考えていました」
「ルフィというキャラクターも振り幅が大きい。ルフィは折れないし、信念があり、海賊王になることが目的。楽しくやるために譲れないところは譲らない。周りの仲間はそこに付いていく。ルフィが格好よくて、突き進んでいくところを描きたかった」
さまざまな魅力があるからこそ、ファンはそれぞれのONE PIECE像があるかもしれない。長峯監督はできるだけ「みんなが大好きなONE PIECE」に近付けていくことを考えていた。2018年に公開された「ドラゴンボール」シリーズの劇場版「ドラゴンボール超 ブロリー」を手がけた監督は同作も「みんなが大好きなドラゴンボール」を目指したという。
「『ONE PIECE』や『ドラゴンボール』をやるのは大変なんですよ。『ブロリー』にしても新しいことをやっていない。子供の時に『ドラゴンボール』を読んだ時の印象をそのままやっている。基本通りにやっているだけなんです。戦う悟空を純化していく。『ONE PIECE』も始まった時から進化しているけど、始まった時の印象をやれば格好よくなると思うんです」
「基本通り」というのは難しいものだ。しかし、この基本を大事にすることが、長峯監督らしさなのかもしれない。
「息を止めてどこまで潜れるかなんですよ。うーーーんと考えて、どこまでやれるか……。まだ足りない!って。ある意味、しつこいんですよ(笑い)。やればやるほど飽きるかもしれないので、緩急を付けたりもします。日曜朝放送のテレビアニメだから小学生も見ている。ただ、小学生をなめてもいけない。自分が小学生の時のことを考えると、意外に分からないことが多かった。暗喩やメタファーが通じないという前提で、その瞬間が面白くて、あとで意味が分かる。そういうことを大切にしています。その瞬間が面白くないと仕方がないですしね。子供が『ルフィ、かっけえぇ!』と喜んでいただければ」
ワノ国編は、タイトルの通り「和」のテイストが魅力で、これまでの「ONE PIECE」とは雰囲気ががらりと変わった。しかし、長峯監督は「演出はこれまでとそんなに変えていない」と明かす。
「小紫の髪が水色だったり、びっくりするところがあったり、カラフルで楽しい。なるべく原作通りにやる。自分の持っている技術でどううまくやっていくかを考え、尾田さんのイメージをアニメにしていきたい」
一方で、ワノ国編で変化したところもある。それは線の力強さだ。原作に近く、これまでよりも更に力強くなった印象を受ける。「撮影で強弱のある線を表現しています。昔のセル画時代のように画面をリッチにしようと思ったんです。昔からそうなんですけど、撮影は命なんです」と説明する。
アニメ「ONE PIECE」はこの10月に放送開始20周年を迎える。原作だけでなく、アニメも長く愛され続けている。長峯監督は「ONE PIECE」の魅力を「世界観がしっかりしているんです。ルフィの視線で冒険を描きつつ、世界情勢も動く。大きな世界の中でキャラクターが動き、世界の動きによって、キャラクターの行動も変わる。(現実ではない)もう一つの世界を楽しめる感じがします」と語る。ワノ国編はそんな「ONE PIECE」の魅力が詰まったものになりそうだ。
俳優の庄司浩平さんが12月22日、新宿バルト9(東京都新宿区)で行われたVシネクスト「仮面ライダーガヴ ギルティ・パルフェ」の大ヒット御礼舞台あいさつに出席した。
Vシネクスト「仮面ライダーガヴ ギルティ・パルフェ」の大ヒット御礼舞台あいさつが12月22日に新宿バルト9(東京都新宿区)で行われ、メインキャストの知念英和さん、日野友輔さん、宮…
「週刊ヤングジャンプ」(集英社)で連載された人気マンガが原作のテレビアニメ「【推しの子】」の第3期のオープニング主題歌のティザー映像がYouTubeで公開された。ティザー映像では…
太平洋戦争の激戦の地、ペリリュー島を生きた若者たちを描いた武田一義さんのマンガが原作の劇場版アニメ「ペリリュー -楽園のゲルニカ-」の入場者プレゼントとして、武田さんが描き下ろし…
アニメ化もされた「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」で知られる暁佳奈さんのライトノベルが原作のテレビアニメ「春夏秋冬代行者 春の舞」が2026年春に放送されることが分かった。「チ…
2025年12月22日 20:00時点
※TVer内の画面表示と異なる場合があります。