シン・ウルトラマン:庵野秀明×樋口真嗣「シンゴジ」タッグで映画化 斎藤工が“ウルトラマンになる男”に 2021年公開

特撮ドラマ「ウルトラマン」(1966年放送)のビジュアル (C)円谷プロ
1 / 3
特撮ドラマ「ウルトラマン」(1966年放送)のビジュアル (C)円谷プロ

  特撮ドラマ「ウルトラマン」の映画「シン・ウルトラマン」が、2021年に公開されることが8月1日、明らかになった。企画・脚本を庵野秀明さん、監督を樋口真嗣さんが務め、2016年公開の大ヒット怪獣映画「シン・ゴジラ」(庵野総監督・脚本、樋口監督・特技監督)を手がけた2人が再びタッグを組む。主要キャストも発表され、俳優の斎藤工さんが主人公の“ウルトラマンになる男”を演じ、女優の長澤まさみさんが主人公の相棒役として出演。俳優の西島秀俊さんも出演する。

あなたにオススメ

 「シン・ウルトラマン」は円谷プロダクション、東宝、カラーが製作。配給は東宝。東宝は、「『シン・ゴジラ』が初代『ゴジラ』(1954年)の現代社会での再構築であったように、本作も当時初めてテレビで“ウルトラマン”を目撃した時と同様の衝撃をもたらすことを目指します」と説明。現代社会が舞台で「ウルトラマン」の企画発想、原点に立ち返りながら「“いまだ誰も見たことのないウルトラマン”が存在する世界の体験を目指します」としている。また、「さまざまな言葉の意味を持ちうる『シン』の言葉を冠にした新たなプロジェクトの始動です」と宣言している。

 樋口監督は「新たな、でもそれは私が物心ついたころから輝き続けているバトンを託されました。先輩たちが生み出し育ててきた、眩(まぶ)しく重たいそのバトンを次につなぐ責務を粛々と務めてまいる所存です」とコメントを寄せている。

 キャスト、製作陣のコメントは以下の通り。

 ◇斎藤工さんのコメント

 「シン・ウルトラマン」に寄せて私に大役の白羽の矢が立ったこと以上に、この壮大なプロジェクト及び手にした脚本に至極興奮致しました。かつて、何者でもなかった私は一度だけ、生前の実相寺昭雄監督にお会いする機会があり、前のめりに当時の円谷プロや「ウルトラマン」のさまざまな話を伺えたことは、すべて“ココ”につながっていたのではないかと今、振り返ると思います。「ウルトラマン」への特別な思いを持たれていらっしゃる庵野さん、樋口監督と共に、若輩者ながら私の37年間を本作に注ぎたいと思います。「シン・ウルトラマン」が今の日本に、未来の日本に、必要な作品になるよう、頼もしきスタッフ、共演者の方々と高みを目指します。

 ◇長澤まさみさんのコメント

 誰もが憧れる庵野さんの作品に出演できることをとても光栄に思います。「シン・ゴジラ」も劇場へ見に行ったのですが、お客さんの満足感や充実感をその場で強く感じました。今回の作品では思いがけない展開もありますが、今を生きぬくことはいつもどんな時も精いっぱいです。作品を通して少しでも多くの人の心に届くものになればいいなと思います。

 ◇西島秀俊さんのコメント

 世界的人気で誰もが知る「ウルトラマン」を、あの「シン・ゴジラ」チームが再集結して映画化するとお話を伺った時の驚きと興奮がいまだに冷めません。そして、そのチームに参加できることを非常に光栄に感じています。脚本を読ませていただきましたが、ファンの方もそうでない方もきっと楽しめる一級のエンターテインメント作品になると確信しています。初めてご一緒する樋口監督のもと、“誰も見たことのないウルトラマン”の世界に命を吹き込む一員として、精いっぱい演じさせていただきます。

 ◇円谷プロダクションの塚越隆行・代表取締役会長兼CEOのコメント

 円谷プロダクションの礎となった初期作品群の一つ「ウルトラマン」が現代社会を舞台によみがえります。長きにわたり愛され続けてきたこの作品が、その原点の魅力に立ち返ります。この企画が老若男女すべての人の心に残る最高のエンターテインメント作品として楽しんでいただけるものになるよう、企画・脚本 庵野秀明氏、監督 樋口真嗣氏、他、製作スタッフ、キャストの皆さん、そしてすべての関係者と共に目指したいと思います。

 ◇東宝の市川南・常務取締役のコメント

 2016年に東宝を代表するキャラクター「ゴジラ」を「シン・ゴジラ」として手がけたコンビが再び結集し、企画・脚本庵野さん、監督・樋口さんという形で、今度は同じく日本を代表するキャラクター「ウルトラマン」を共に世に送り出せることは、非常に光栄です。日本が誇る偉大な文化を、新しい時代に継承していきたいと思います。どうぞご期待ください。

写真を見る全 3 枚

アニメ 最新記事