22/7:前例のない活動 「変化し続けるグループに」 苦しみや葛藤を歌った新曲「何もしてあげられない」

4枚目のシングル「何もしてあげられない」を8月21日に発売する「22/7」
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4枚目のシングル「何もしてあげられない」を8月21日に発売する「22/7」

 秋元康さんとソニー・ミュージックレコーズ、アニプレックスが展開するデジタル声優アイドルグループ「22/7(ナナブンノニジュウニ)」の4枚目のシングル「何もしてあげられない」が8月21日発売される。「22/7」は、バーチャルキャラクター11人とそれぞれの声優(リアルメンバー)が活動するほか、バラエティー番組「22/7 計算中」に出演。テレビアニメが2020年1月にスタートするなど前例のない活動を繰り広げている。約1年ぶりの新シングルは全メンバーが初めて表題曲を歌っている。藤間桜役の天城サリーさん、丸山あかね役の白沢かなえさん、佐藤麗華役でリーダーの帆風千春さん、柊つぼみ役の武田愛奈さんに、新曲や活動について聞いた。

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 ◇集団の中で感じる孤独を歌った新曲

 ――新曲はどんな曲?

 天城さん 集団の中で感じる孤独、大切な人を知らないうちに傷付けてしまう苦しみなどを歌っています。最後に前向きな希望や決意が見える曲です。

 帆風さん 葛藤を感じる曲です。22/7は、人の根底にある感情を歌った曲が多いんです。誰かに元気を与えるにはいろいろあって、ただ元気付けるだけでなく、共感、寄り添うこともあると思うんです。こういう感情もあっていいんだ……と感じていただけます。

 武田さん 人間誰しもにある葛藤、誰しもが思ったことがあることを歌っています。皆さんに寄り添える曲になればうれしいですね。

 白沢さん メッセージ性が強く、人によって解釈も違うかもしれません。何度も聴いていただきたいです。

 ――苦しみや葛藤を歌った歌詞が印象的です。

 帆風さん 22/7の今までの歴史にも重なる部分があるんですね。最初にそう思いました。ファンの方が私たちを見ている感情にも当てはまるかもしれません。苦しみ、葛藤がみんなの中にあったので、その気持ちを込めて歌いました。

 武田さん 22/7は11人ですが、8人しかキャラクターがいなかった時代もあり、私にはキャラクターがなかったんです。その時の感情を思い出して歌ったところもあります。

 白沢さん 私が歌わせていただいているパートは、短いけど強いワードもありました。みんなの気持ちを集約して出せるように感情を込めて歌いました。私のパートだけでなく、全部の歌詞が大事で、メッセージが詰まっています。みんながプレッシャーを感じながら歌ったところもあります。

 天城さん もどかしい感情を切り替えることなく、感情をそのまま歌に乗せたところもあります。誰しもが感じる人生の苦しみを歌い、聴いている人が一人じゃないんだよ!と感じていただけるように、気持ちを込めました。

 ――演じるように歌った?

 帆風さん そうですね。ストーリー性を表現したかったところもあります。演技の中で培ったものを歌に乗せられたかもしれません。

 天城さん 曲の意味を考える時間を作って、みんなで話し合いました。みんな共通するところもありますが、それぞれ感じることが違うのが面白かったです。

 帆風さん みんなで話し合う中で、なるほど! と思うところもあったんです。「自分が自分自身に歌っている」という話をしたメンバーもいて、私とは解釈が違ったので、それもあるな……と気付いたり、刺激を受けました。

 ◇今まで以上に力強いダンスも

 ――新曲のダンスの見どころは?

 白沢さん テーマが集団と孤立なので、最初にセンターの西條和ちゃんが一人で出てきて、みんなで囲んで、最後はそれぞれ違う方向に駆けていくところがあったり、みんながそれぞれ違うんだけど、全員で集まるところもあったり……。みんなが何かを守っているようにも見えますし、いろいろな見え方ができるダンスですね。

 天城さん 11人でしかできない振り付けもあります。「11人で歌いたい!」とずっと言ってきましたし、ダンスでも「11人の強さを見せたい!」という意思表示があります。

 武田さん ダンスは髪の毛がとにかく乱れるんです。激しめなので、付いていくのに必死です。

 ――エンジ色の衣装もインパクトがあります。

 帆風さん 夏にこの色は珍しいですよね。衣装自体の印象が強く、振り付けの先生に「衣装にダンスが負けている」と言われたこともありました。それからは、衣装を背負う重みを感じ、今まで以上にダンスを力強くすることも意識しました。

 ◇誰も見たこともないような活動 驚きが強み

 ――バーチャルキャラクター、声優など特赦な活動形態も話題です。グループの強みは?

 天城さん 常に新しいことに挑戦しています。前例がないから失敗もない?

 帆風さん 22/7というグループ名には、計算すると割り切れない、先が見えない、無限の可能性があるという意味も込められています。誰も見たこともないような活動で、驚いていただけるのが強みです。これからも新しいことに挑戦して、変化し続けるグループでありたい。私たちもすごく楽しいんです。そういう姿を追いかけていただければ。

 ――今後、挑戦したいことは?

 武田さん 私は、長澤まさみさんのカルピスのCMを見て芸能界に入りたい!と思い、オーディションで「私、3年後にカルピスのCMに出ています!」と言ったのですが、3年たってしまいました……。「世界の果てまでイッテQ!」も大好き。22/7の活動でバラエティー番組にも挑戦して、ますますその思いが強くなりました。全力で体を張るので、使ってください!

 ――武田さんは独創的ですね。

 武田さん 私は内に引きこもりがちだったんですけど、(自身が演じる)つぼみちゃんと出会ってからは、私が持っていたものを引き出してもらえるようになりました。つぼみちゃんに助けられています。

 帆風さん メンバーは元々おとなしい子が多いのですが、キャラクターを演じることで変わってきたところもあります。天城サリーちゃんは人見知りなところもあるけど、担当するキャラクターの藤間桜ちゃんは天真らんまん。桜ちゃんというキャラクターに積極的なところが引き出されたり、みんながそれぞれキャラクターに影響を受けているんです。

 ――リーダーの帆風さんはどんな存在ですか?

 天城さん リーダーになる前からみんなでリーダー!って言っていました。まとめるのがうまいんです。

 武田さん みんなのいいところを引っ張ってくれる。ありがとう! という気持ちでいっぱいです。

 白沢さん ライブのMCもほとんどお願いしてしまっていて……ありがとうございます!

 帆風さん いえいえ、まだまだできていないことばかりなので……。

 ――2020年1月にはテレビアニメもスタートします。

 帆風さん 22/7はキャラクターがまず存在して、私たちが集まりました。アニメをきっかけに、彼女たち(キャラクター)のもっと奥深くにある背景をもっと知っていただきたいですね。また新たなスタートを切れたらうれしいです。

 <握手会情報>

 9月8、28日、10月20日、11月2日に東京都内某所で開催。受け付けはforTUNE musicのホームページで。

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