名探偵コナン
#1146「汽笛の聞こえる古書店4」
12月21日(土)放送分
人気ゲーム「アイドルマスター シンデレラガールズ」の二宮飛鳥役などで知られる新人声優の青木志貴さん。自身を「ボク」と呼ぶ“ボクっ娘”で、“魔王”のニックネームで「League of Legends」などのオンラインゲームをがっつりやり込むコアゲーマーという異色の経歴も併せ持つ青木さんが、その独自の視点で自身の歩みやさまざまな思いを語ります。
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こんにちは、青木志貴です。連日の舞台稽古(げいこ)も終わり、いよいよ本番を残すのみとなりました。舞台が終わると同時に夏も終わるような気がして、なんだか寂しいような、不思議な感覚。
毎日舞台の役柄を演じていて感じるのが、「普段の自分って今はどこにあるのだろう?」ということ。ボクの「青木志貴」という名前は芸名だけど、もはやこっちの名前の方が生活の中の多くを占めていて。たまに書類を書く時に、本名を書くべき場所に間違えて芸名を書いてしまうぐらい、自分の中に「青木志貴」という人物が食い込んでいます。
でもこの「青木志貴」という人間も、仕事をするときの顔のひとつにすぎなくて。決して「ボク自身」ではない。ボクという人間が、仕事をするときに「青木志貴」という人間を演じてるだけ。他人から見て、この「志貴」という人間はどんなふうに映っているのでしょう。あんまり他人からどういうふうに思われているかとか気にしないタイプなのですが、どんな人間に見えているのかというのは純粋に興味があります。
昔から、見た目のせいか言動のせいなのかはわかりませんが、「病んでそう」とか「メンヘラ」っぽいなんて言われることが多くて。ボク自身は自分で1ミリも病んでるとは感じたことがないし、いわゆる「メンヘラ要素」みたいなものも実際は全然ないと思ってて。ただ物の言い方が独特だったりとか、考え方が変だと思われやすいのかなーぐらいに感じてました。
でもその「病んでそう」な要素が仕事上の邪魔になってしまうのは困る、と思ったんです(例えば演じているキャラクターにまで悪い印象を持たれてしまっては困る、とか)。そういうことをいろいろ考えたうえで、自分の本質や本音みたいなものを隠していくようになりました(ボクなりに隠してはいたつもりですが、その「病んでる」っぽい片りんを感じてた人もいるかもしれませんけど……笑い)。
だから、たまにボクがボク自身の本質っぽい部分を吐き出したとき、「元気ないように感じます」とか「メンタルやられてませんか?心配です」とか、気遣ってくださる方がいるのですが、「だましているみたいでごめんなさい、これがボクっていう人間の本質なんです」って思いながら、「大丈夫ですよ?!」って「青木志貴」の仮面をかぶる。
元々明るくもなければ、そんなお調子者だったりもしないし、「病んでそう」と言われてもおかしくないかもしれないなって自分でもたまに考えるぐらい、ダウナーな人間です。多分、ボクのことを知ってくださっている方は、騒がしくて、言動がアホっぽくて、コミュ障で……って思ってるかも(他にもどんなふうに見えてるのかあったら教えてください。笑い)。
実際は全然騒がしくなくて、むしろしゃべらなすぎて生放送の仕事のときなんかは直前までお仕事モードにならないときもあるから、スタッフさんに心配されるぐらいしゃべんない(仕事のときだけ自分の中の志貴スイッチを入れてる感じ)。意識的に騒がしくしようってやってるような感じだし、コミュ障、人見知りっていうのもただの言い訳を作ってるだけだったりするのかもしれない。
話しかけられたら話せるし、別に人が嫌いなわけでもない。ずいぶん前に誰かに言われた言葉があって、「あなたはコミュ障でも人見知りでもなくて、相手に興味が持てないから会話が続かないだけ。興味がないから自分から会話を振れないだけだよ」って。これがスッと自分の中に入ってきて、妙に納得できた。たしかにそうなのかもしれない。それでも自分でコミュ障だとか人見知りだとか言い訳をしてるのは、多分人に興味を持つのがめんどくさいからだし、人と向き合うのがめんどくさいから。こうして今、文字にしながら自分の本質について考えていても、本当に自分という人間はめんどくさがりでやる気がなくてなるべく人と向き合いたくなくて、とにかくめんどうな人間だなぁと思うわけです。
最近、舞台で演じている役柄だったり、身の回りに起きて思い知らされたことだったり、いろんなことがあって感傷的になるときが多くて。「青木志貴」という人間の中に本来の自分がにじみ出てきてしまうというか、隠しきれなくなってきているというか、自分の中の人間の境界があいまいになってきてます。だから、SNSなんかで、いつも通りの青木志貴のときもあれば、「あれ、なんか元気なくない?」みたいなときがあるかもしれません。でももう、無理に隠さなくてもいいかなぁという気もしてきてます。多分もう自分の中に隠し続けるのがしんどくなってきているのかもしれないし、自分を出せる場所を探してるのかもしれない。どれも自分には変わりないし、もしそれで「うわ……きも」とか「何言ってんだこの人」って思われたら、それでもういいかななんて思ったり。本来の自分を出しても離れずにいてくれる人を大切にできればそれでいいと思えるようになりました(ただ、お預かりしてるキャラクターや、関わらせていただいてるコンテンツに悪影響が出そうだったら、この限りではないけれど)。
だから、ボクが言いたいのは、「どうか心配しないでください。これがボクという人間の通常運転です」ということですね(笑い)。みんな優しいから、急にいつもと違う雰囲気のツイートをしたり発言をしたりすると、なにかあったのかなとかいろいろ心配をかけてしまうかもしれない。でも、もしなんか不思議なツイートとかしてることがあっても、「あ、なんか青木の本体が漏れてんな?」ぐらいで、あまり心配しないでください(笑い)。
ボクに限らず、きっとみんな生きている限りいくつも顔があって、その場その場でうまく仮面をかぶって生活してると思う。それがしんどくなったときとか、何かを変えたいと思ったとき、無理に自分を隠して生き続ける必要はないような気がします。もちろん、全部が全部素をさらけ出して生きていけるわけじゃないけど。少しでも本来の自分を出せる場所がある、出せる相手がいるって、とってもすてきなこと。だからこれからはボクももっといろんな形で、本当の自分が考えていること、感じていることを外に出していけたらいいなあと思います。
あおき・しき 1月14日生まれ。162センチ、AB型。「アイドルマスターシンデレラガールズ」の二宮飛鳥役など。声優、タレントと多方面で活動中。ゲーマーとしても「魔王」の愛称を持つコアゲーマー。
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