女優の広瀬すずさんが主演を務めるNHKの連続テレビ小説(朝ドラ)「なつぞら」が8月20日、クランクアップを迎えた。一夜明けた21日、ドラマの公式ツイッターとインスタグラムにセレモニーの様子を伝える動画がアップ。異例の形でファンにドラマのクランクアップが伝えられた。スタッフの「奥原なつ役・広瀬すずさん、オールアップになります!」との言葉を合図に、泰樹役の草刈正雄さんら柴田家の面々に囲まれた広瀬さんは右手を突き上げ、その場でジャンプし、全身で喜びを表現。草刈さんから花束が贈られるとうれしそうな笑顔を見せた。
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昨年6月に北海道でクランクインしてから約1年3カ月、ヒロインの奥原なつを演じてきた広瀬さん。「常に楽しいが勝ちすぎて、体調を崩すこともなく、だんだん『大丈夫?』と聞かれなくもなり(笑い)、本当に大丈夫でした。『まんぷく』の安藤サクラさんに『ヒロインにしか分からない気持ちがある』と言われて、正直それはあると実感したというか、痛感した瞬間はあるんですけど。そんな作品(朝ドラ)のヒロインに、100作目という大切な節目とは思うんですけど、全部には応えられなかったかなっていうのが、すごい悔しいんですけど、奥原なつ役を、本当にすてきな人物を演じさせていただけて、本当に心から幸せに思います。家族が増えたなって思うことが多くて、ただただ皆さんから幸せをもらって、この作品に出会えて心から本当に幸せに、うれしく、誇りに思います」と感慨深げに心境を語った。
さらに広瀬さんは「(スタッフの)皆さんの方が休めてないので、とりあえずぐっすり寝てください。スタッフさんの毎日、現場にいる姿が私の一番の支えになっていたので、心から感謝します、お疲れ様でした」と呼びかけた。
「なつぞら」は、100作目の朝ドラで、脚本家の大森寿美男さんのオリジナル作。戦後、北海道・十勝地方に移り住み、移民1世の柴田泰樹から開拓者精神を学んだなつは、高校卒業後に上京。当時「漫画映画」と呼ばれ、草創期を迎えていたアニメ業界に飛び込む。画家志望の友人・天陽から手ほどきを受けたデッサンの腕前を生かし、自然の中での生活で磨かれたみずみずしい感性を発揮していく。
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