坂ノ上茜:「監察医 朝顔」の女性刑事役で話題 「ウルトラマンX」は「私の基盤」

連続ドラマ「監察医 朝顔」で愛川江梨花を演じている坂ノ上茜さん
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連続ドラマ「監察医 朝顔」で愛川江梨花を演じている坂ノ上茜さん

 女優の上野樹里さんが主演するフジテレビの“月9”ドラマ「監察医 朝顔」(月曜午後9時)で、野毛山署強行犯係の女性刑事・愛川江梨花を好演している女優の坂ノ上茜さん。
パンツスーツをカッチリと着こなし、男性陣の中でも存在感を示す江梨花だが「彼女の優しいところや可愛らしい部分をもっと表現できたら。ドラマにとって良いスパイスになれるよう頑張っています」と語る坂ノ上さんに、ドラマの魅力や撮影現場の様子、キャリアについて聞いた。

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 ◇「ウルトラマンX」は基盤

 坂ノ上さんは、1995年12月5日生まれの23歳。熊本県出身。身長は162センチ。特技は新体操、バトントワリング、「スコーピオンキック」だ。幼少期からドラマが大好きだったという“テレビっ子”の坂ノ上さんは、2005年10月期に放送された“月9”ドラマ「危険なアネキ」に最も影響を受けたと明かし「伊東美咲さん演じる主人公がいろいろなキャラクターに扮(ふん)しているのを見て、女優さんに憧れを抱きました」と話す。

 2015年に放送された人気特撮ドラマ「ウルトラマンX」のヒロイン・山瀬アスナ役で女優デビューを果たした。「映像作品が初めてで(専門用語など)右も左も分かりませんでした。当時は大学に通っていて、学業と両立できるのかも不安でした」と述懐。そんな中、スタッフからの「ウルトラマンシリーズのヒロインには羽ばたいてほしい」「ウルトラマンのヒロインが卒業してからもどんどん活躍するとうれしい」といった言葉に感銘を受け、意識に変化が起きたという。

 坂ノ上さんは、「(同じスタッフから)『女優は仕事が終わったら早く帰って、翌日に備える』など、女優としてあるべき姿をたくさん教えていただきました」と言葉をかみしめるように語りながら「いつも、次の作品をやるときは『お世話になった方々が喜んでくれるかな』とか、仕事をする上で私の基盤になっています」と感慨深げに話した。

 情報バラエティー番組「王様のブランチ」(TBS系、土曜午前9時半)にリポーターとして出演し、人気コーナー「買い物の達人」ではMCも担当している坂ノ上さん。「リポーターは自分。女優業は自分ではない私といった感じで視点が違います。ロケを通して、いろいろなことを知ったり、知識や感情などの幅がすごく広がり、女優業に生かせている部分がたくさんあります」とにっこり。「MCでは、ゲストのエピソードを聞き出さないといけない。今、インタビューを受けながら“こうやって聞き出すんだ”とか考えています(笑い)」と、勉強熱心な一面も見せた。

 ◇江梨花の可愛らしい一面に期待「良いスパイスに」

 坂ノ上さんが演じている江梨花は、男性刑事に囲まれながらも、恐れることなく、ズケズケと発言をするキャラクター。今作が初の刑事役で「江梨花はサバサバしているので、『アンフェア』や『サイレーン 刑事×彼女×完全悪女』など、クールな女性刑事が活躍する作品を見て、役作りしました」という。

 強行犯係のメンバーは、時任三郎さん、風間俊介さん、戸次重幸さんといったベテランの役者たちが演じていて、坂ノ上さんは「とても刺激的な現場です。刑事役なので専門的な用語が多く“ならでは”の難しさを感じています。せりふをかんだらどうしようとか、いつも緊張しています」と明かす。

 第6話では、戸次さん演じる山倉伸彦が、デスクの引き出しに“秘蔵のおかず”を隠していることが判明。江梨花らが、山倉の不在時に、引き出しの鍵をこじ開けようとするコミカルな場面も登場した。同シーンについて「江梨花の新しい一面を『見せたいね』って、用意していただいた場面なんです。ほとんどアドリブでやらせていただきました(笑い)」と振り返った。

 ドラマは、東日本大震災で母が行方不明となった法医学者の朝顔(上野さん)と、朝顔の父でベテラン刑事の平が、解剖と捜査で遺体の謎を解き明かしながら、亡き人の生きた証しが残された人たちの心を救うヒューマンドラマで、同作の視聴率は、第1話から7週連続で2桁をキープしている。

 坂ノ上さんは「いやな人が誰一人出てこない。家族の食卓のシーン、野毛山署のメンバーの憎めない部分など、出てくる会話がすごくすてき。そういった部分を楽しんでいただけているのだと思います」と笑顔を見せた。「私が出演している、出演していない関係なく、『朝顔』は(いち視聴者として)大好きになるドラマだと思います」と、思い入れも語っていた。第8話は9月2日午後9時から放送。

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