女優の上白石萌音さん、山崎紘菜さんダブル主演の映画「スタートアップ・ガールズ」(池田千尋監督)が9月6日公開された。上白石さんと山崎さんは初共演ながら、共に2011年実施の「第7回東宝『シンデレラ』オーディション」をきっかけに芸能界デビュー。「付き合いは古いです」と顔を見合わせて笑う2人に、「夢だった」という初共演や役作りについての思いを聞いた。
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映画は、大学生にしてIT×医療で起業を目指す「ひらめきの自由人」の小松光(上白石さん)と、大企業に勤め起業家への投資をするキャリア志向の女性・南堀希(山崎さん)がぶつかり合いながらもビジネスパートナーとして、それぞれの未来を模索する姿を描く。
上白石さんは、演じた光について「本当にハチャメチャな子で、ユニークという言葉をいいようにも悪いようにも捉えられる子」と説明。「最初はこんなに癖の強い女の子、どう演じたらいいんだろうと思いましたが、やっていくうちに彼女の魅力にはまっていきました」という。印象的な役作りは「生まれて初めて髪をまだらにショッキングピンクに染めました。監督と、見たことのない、見た人が全員『どうしてそうなっちゃったの?』と思う髪形を目指そうって」とにっこり。「髪に合わせて服装もガチャガチャ。起業のプロセスやプレゼンの仕方を研究したり、やることがたくさんあった」と振り返った。
山崎さんは、演じた希について「どちらかというと(自分は)希に近いところがあった。撮影時期は(自分が)考えることとか思うことがたくさんあって、いろいろ悩んでいる時期でもあった。共感できるところがたくさんあった」といい、「自分一人だと、悩む気持ちはマイナスで終わってしまったと思うんですが、希を通して(気持ちを)外に出せたので、私自身も救われた。自分に近い役だったのでいとおしい。劇中の彼女の成長に従って、私も成長できた」と感謝した。
お互いの役の印象については「希ちゃんを通して紘菜ちゃんを見ていた」と上白石さん。「ものすごく、せりふと心と体がリンクしていると感じました。光は希に出会えて本当に良かっただろうな」と、自身が演じる光と希の信頼関係について語り、「それと同時に、私も紘菜ちゃんと出会えて、お芝居をぶつけ合ったりすることで、心が救われた。めちゃくちゃ支えられた」と、山崎さんに熱い思いを伝えた。
山崎さんは「いやー、本当にこちらこそなんですけれど」と大照れ。希から見た光については「希は光が強過ぎて自分が小さく見えて、たぶんそれが嫌なんだろうな。光が自分に素直で、言いたいことを言える人なので憧れている」と説明。上白石さんの思いには「ちょっとでも希としていい影響を与えられたら、と思っていたので、(上白石さんから)いい言葉を聞けてうれしいな」と喜んだ。
インタビュー中も、プライベートの仲の良さがにじみ出ていた2人。上白石さんが「一番の理解者だし、共演することが夢だった。信頼関係と愛があるからぶつかっていけた」と感謝すると、山崎さんは「私の方が年齢が上なんですけれど、頼ってばかり。ついつい相談しちゃうんですよね」と、笑顔で語っていた。
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