名探偵コナン
#1146「汽笛の聞こえる古書店4」
12月21日(土)放送分
人気ゲーム「アイドルマスター シンデレラガールズ」の二宮飛鳥役などで知られる新人声優の青木志貴さん。自身を「ボク」と呼ぶ“ボクっ娘”で、“魔王”のニックネームで「League of Legends」などのオンラインゲームをがっつりやり込むコアゲーマーという異色の経歴も併せ持つ青木さんが、その独自の視点で自身の歩みやさまざまな思いを語ります。
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こんにちは、青木志貴です。もうすっかり涼しくなって、ようやくですが夏が終わったなぁと感じるようになりました。日本の秋は一瞬で終わってしまうような気がするので、夏が終わったということはすぐに冬……。2019年もあっという間に過ぎたなぁという印象しかありません。本当に、年々時間の経過が早く感じられ、特に何もないのに妙な焦りを感じてしまったり……(笑い)。
そんな2019年も残すところあと3カ月ちょっととなりましたが、最近新たな目標が見つかりました! これは別に2019年の間に達成したい!といった目標ではなく、死ぬまでに達成できればいいなぁという目標です。年を重ねるとどんどんやりたいことや目標がなくなっていくのではないか、と思っていたのですが、全然そんなことなく。むしろ年々やりたいことや興味の対象が増えていって、時間が足りないなぁと思うばかりです(笑い)。
なぜまた急に目標ができたかといいますと、今年の夏の舞台の影響が大きいかもしれません。
今までずっと役者のお仕事をしたいなぁと思ってきて、ありがたいことに今役者としていろんなお仕事をさせていただけるようになってきたのですが、お仕事を始めた当初から最近までは、ただやりたい仕事ができる喜びとプレッシャーで頭がいっぱいで、「演じること」や「役者」という職業について深く考えることがありませんでした。ただ「いただいた役に夢中になる」。今まではずっとその繰り返しだったような気がします。
もちろんやりたいお仕事ができるようになってただ幸せ!というわけにはいきません。お仕事をいただけるようになった当初は本当に何もわからないまま現場に飛び込んだ、という感じで……。自分では精いっぱいやっていたつもりでしたが、壁にぶち当たることだらけでした。今でもそれは全然変わっていなくて学びの日々なのですが、それでも亀ペースなりに少しずつ役者というお仕事について考えることが増えてきたなぁと思います。
特に演じることについて深く考えることになったきっかけが舞台のお仕事で、本当にとても悩んで、共演者の方とも意見を交換しながらあれこれ試行錯誤して創り上げた舞台でした。その舞台のお陰で、もっとたくさんの舞台に立ちたいと思いましたし、もちろんもっとたくさん声のお仕事もしたい!と思いました。このお仕事を始めてようやく、少しずつですが役者というお仕事のかけらが見えてきたような気がしたんです。といっても自分はまだまだなので、これからもたくさん壁にぶち当たってくじけることもあるんでしょうけど……(笑い)。
だから漠然と役者というお仕事について考えていたことが、最近ようやく明確になったことで、「この人といつか共演できるようになりたい!」なんて生意気な欲も出てくるようになり……。ボクは昔から変わらない憧れというか、目標としている役者さんがいるのですが、今までは本当にただ「目標」として、あの役者さんのようになりたい!という思いだけが強かったんです。
実はその目標の役者さんは、ボクが今こうしてお芝居のお仕事ができるように導いてくださった、感謝してもしきれないほどの恩人でもあるんです。恩人だから目標になったというわけではなく、元々憧れていて目標だった方が、いろいろな偶然が重なって、ボクが悩んでいたときに力になってくださったんです。これだけでも本当に奇跡みたいなことで、自分でも信じられないような出来事だったのですが。
やはりこうして今少しずつですが役者としてお仕事をさせていただけるようになって、いつか同じ現場で目標の方とまたお会いして、「あなたのお陰でこうして役者としてお仕事ができるようになりました」と感謝したい。伝えたい。
出会った当時、目標としている方はボクの初舞台も見てくださったのですが、ボクはそのころお芝居の経験なんて全くなかったのできっとボロボロの初舞台だったはず。今思えば、素人同然のボクの舞台を見てほしいなんて言うなんて、本当におこがましい子供だったなぁと思います。今は絶対にそんなことできない…若さゆえの無鉄砲な勇気…(笑い)。そんなボクの舞台を本当に見にきてくださったことも奇跡ですし、それだけでも本当に感謝しきれないほどの衝撃だったのですが……。その終演後、「初舞台だったんでしょう。緊張したでしょう。がんばったね」と言ってくださった言葉は今でも忘れられません。目の前で大泣きしてしまったのもよく覚えています。それはうれし泣きではなくて、(もちろん見てくださったことのうれしさはあったのですが)自分でもわかるほどに未熟なお芝居をしてしまったことの悔しさからくる涙もありました。
見てくださったことのうれしさと、終演後にいただいた言葉からの安堵の涙と、自分のダメさへの悔しさが混ざったなんともいえない涙でした。それからもう何年もたちましたが、いつか共演できる日がきたら、あれから少しは成長したお芝居ができるようになっていたらうれしいな、いや、成長した姿をお見せしたいと思います! 一つ目は、そんな「目標の人といつか共演したい」という目標です。
もう一つは、とある音響監督さんの現場でお仕事がしたいという目標。オーディションを受けた作品の音響監督さんがその方で、「オーディションを受けるからには、どんな方の作品なのか調べねば!」と思い、監督さんや音響監督さんのことをいろいろ調べ始めました。そんな中、音響監督さんのインタビュー記事をいくつか拝見して、お仕事への考え方や役者さんのお芝居への熱意、愛情がとても強く伝わってきて、それだけですごく感動したんです。
それぐらい作品を大事にされている方で、もちろん素晴らしい作品をいくつも手がけていらっしゃって。それから探せる限りのその方の関連する記事を読みあさりました。そしてもちろん、その方のアニメも見ましたし、ゲーム作品もチェックしました。知れば知るほど「この音響監督さんの現場でお仕事がしたい!」と思うようになったんです。
この方の現場でお仕事ができれば、自分は役者としてもっともっと成長できるのは間違いない。一緒にお仕事ができるようになりたい。自分はまだまだなので、きっとその目標への道のりは果てしなく遠いと思いますが、目標はそのぐらい遠いほうが頑張れるはず!と前向きに(笑い)。
この二つの目標が新たにできたことで、ボクのお芝居へのやる気も熱意もかなりアップしました! やはり目標というのは大事だなぁと思ったり。
ボクはいつまでこのお仕事ができるかわかりません。来年はもうお仕事がなくなっているかもしれないし、それが5年後かもしれないし10年後かもしれない。いつ仕事がなくなるか、いつまで仕事ができるか。そんな不安と日々戦いながらお芝居と向き合っています。
でもそれはボクだけじゃなくて、役者さんやタレントさん、ミュージシャン、どんなお仕事でもそうですよね。だからいただけたお仕事は自分がその時できる限りの全力で頑張りたいし、それを楽しみにしてくださっているファンの方や、お仕事をくださった方を失望させないように頑張り続ける。
自分はまだまだ頑張りたいことがたくさんあって幸せだなぁと思います。精神的に、もしくは身体的に「もうお芝居はできない」と、自分がぽっきり折れてしまうまでは、お芝居と向き合って、ぶつかり続けていきたい。
そしていつか、新しく見つかったこの二つの目標が達成できたらいいなぁと思います!…できれば、なるべく早くね(笑い)。新しい目標が見つかったことに感謝しつつ、毎日無駄にしないように頑張って生きるぞ~。
あおき・しき 1月14日生まれ。162センチ、AB型。「アイドルマスターシンデレラガールズ」の二宮飛鳥役など。声優、タレントと多方面で活動中。ゲーマーとしても「魔王」の愛称を持つコアゲーマー。
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