シティーハンター:フランス実写版の冴羽リョウの吹き替えは山寺宏一 神谷明、辞退も太鼓判

「シティーハンター」の実写版映画「シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション」のビジュアル(C)cityhunter_2019
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「シティーハンター」の実写版映画「シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション」のビジュアル(C)cityhunter_2019

 1980~90年代に人気を集めた北条司さんのマンガ「シティーハンター」をフランスで実写化した映画「シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション」(フィリップ・ラショー監督。11月29日公開)の日本語吹き替え版で、山寺宏一さんが冴羽リョウの声優を務めることが9月19日、明らかになった。リョウは、これまで神谷明さんが声優を務めてきたが、実写版では神谷さんがリョウ役を辞退。テレビアニメシリーズにレギュラー出演した経験があり、今年2月に公開された劇場版アニメ「劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>」でも槇村香の幼なじみのIT企業経営者・御国真司も演じた山寺さんに白羽の矢が立った。また、沢城みゆきさんが、これまで伊倉一恵さんが演じてきた香の声優を務める。

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 山寺さんは大役ということもあり、悩んだというが、神谷さんが「新宿プライベート・アイズ」の打ち上げで「今回、自分は違う役で出るから、冴羽リョウは山ちゃんに任せた!」と背中を押し、出演を決意。山寺さんは「とにかく憧れて、収録後、家に帰って神谷さんが演じるリョウのまねをしていたほど。ほかの人がやるなら……とご依頼を受けました」と話し、神谷さんは「冴羽リョウを立派に演じていただけると思っています」と太鼓判を押している。

 神谷さん、伊倉さんは日本語吹き替え版にスペシャルゲストとして出演し、海坊主ことファルコン役の玄田哲章さん、香の兄・槇村秀幸役の田中秀幸さん、冴子役の一龍斎春水さんといったアニメでおなじみの声優陣が再集結する。

 「シティーハンター」は、1985年にマンガ誌「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載が始まったマンガ。東京・新宿で、裏社会ナンバーワンの始末屋(スイーパー)冴羽リョウの活躍が描かれた。1987~99年にテレビアニメが放送されたほか、3作の劇場版アニメが製作された。今年2月に新作劇場版「劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>」が公開されたことも話題となった。フランス実写版は、今年2月に公開され、フランスだけで約168万人を動員した話題作。

 ◇山寺宏一さんのコメント

 長年愛されてきたシリーズで、冴羽リョウといえば、誰もが神谷さんの声を想像しますから、神谷さんには「神谷さんがやるべきです! ファンはそれを待っていますよ! 絶対僕はできません」とお伝えしたんです。でも、神谷さんから「今回、自分は違う役で出るから、冴羽リョウは山ちゃんに任せた!」とおっしゃっていただきました。それでも悩みましたが、僕を育ててくれた作品ですし、アニメシリーズの現場で神谷さんが演じているのをそばで見てきました。とにかく憧れて、収録後、家に帰って神谷さんが演じるリョウのまねをしていたほど。ほかの人がやるなら……とご依頼を受けました。

 でも今でもプレッシャーはあります。本作は底抜けに楽しくて、アクションも格好いい。想像をはるかに超えて面白いです! 画面から原作をリスペクトしていることがすごく伝わってきました。吹き替えですので、オリジナルの俳優のセリフを日本語で再現することを意識しましたが、神谷さんが演じていた雰囲気を少しでも出せればなと考えながら演じさせていただきました。

 ◇神谷明さんのコメント

 山ちゃんにオファーがいったと聞いて「よし!」と思いました。<プライベート・アイズ>の打ち上げで話した際、僕に遠慮しているように感じたので「山ちゃん頼むよ」とお願いしました。アニメ版「アラジン」でテレビシリーズ合わせて100本以上ご一緒しましたが、自在にさまざまなキャラクターを演じられる人は、吹き替えの長い歴史を振り返っても山ちゃんしかいない。僕が太鼓判を押します。山ちゃんなら、フィリップ・ラショーが演じる冴羽リョウを立派に演じていただけると思っています。そして、監督の原作愛は本物。ファンもすんなりと映画が描く「シティーハンター」の世界に飛び込めるはず。安心して見てほしいと思います。

 ◇伊倉一恵さんのコメント

 作品を見て「すっごく面白かった!」と北条先生、神谷さんにすぐLINEしました!(笑い) リョウと香が動いている感じで、本当にシティーハンターの世界でした。山寺君も沢城さんも、間違いない! すごい作品にしてくれる気がします。

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