ダンダダン
第12話「呪いの家へレッツゴー」
12月19日(木)放送分
中学校の男子ソフトテニス部が舞台のテレビアニメ「星合の空」。「天空のエスカフローネ」「ノエイン もうひとりの君へ」などの赤根和樹さんが監督を務めるオリジナルアニメ。さまざまな問題を抱える少年たちの青春を描く。ふわふわっとしてマイペースな月ノ瀬直央役の小林裕介さん、温厚で緊張しやすい性格の石上太洋役の天崎滉平さんの二人に、作品への思い、お互いの役者としての印象や自身の中学生時代について聞いた。
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――作品の印象は? 爽やかなスポーツアニメのようで、重いテーマも描かれています。
小林さん オーディションの時は普通の部活アニメだと思っていました。あまりスポーツものの経験がなかったので、青春できる! 熱くやってやろう!と思っていたのですが……。予想外の作風に驚きました。
天崎さん 僕も裕介さんと同じで、テニスでてっぺんをとるんだ!と意気込んでいたので、驚きました。
――「星合の空」のキャラクターはみんな繊細です。演じる際に意識していることは?
小林さん ふんわりしていて捉えどころがない、たまによく分からないことを言う不思議ちゃんという設定なのかな?と思っていたのですが、その裏に重いものがあったので、そこにも驚きました。うそつきなイヤな子に見えないように、マイルドになるようにと考えていました。
天崎さん 太洋は人の顔色をうかがったり、テニスの試合では緊張する。関西弁交じりの独特の方言を使うのが特徴です。関西弁のキャラクターを演じたことはありましたが、これまでとは全然違いました。両親が関西出身だけど、太洋は東京出身で育ちも東京。東京の言葉遣いと関西弁が交じっています。クラスでは、そんなに関西弁を使わないようにしているけど、部活では心を許しているところもあるので、少し関西弁が出る。でも、完全な関西弁ではないんですね。難しかったです。僕は大阪出身ですし、言い回しを監督に相談しながら必死に演じました。
――役者としてそれぞれの印象は?
天崎さん 初めてレギュラーでご一緒させていただいたのは「リゼロ(Re:ゼロから始める異世界生活)」ですよね。僕は裕介さんのお芝居を見て、勉強をさせていただいています。個人的にもいろいろお話をさせていただけるのがうれしい。
小林さん 僕は声が高いキャラを演じることが多く、天崎くんのことは声音がハイトーンなこともあり、敵だな!と思っていました(笑い)。
天崎さん そんな(笑い)。
小林さん でも話をするようになってからそういう気持ちは無くなりましたよ。(『ツルネ -風舞高校弓道部-』で)双子役もやったことがあるし、声の相性がいいのかな?
天崎さん 双子役の時は、自然に双子感が出たんですよ。
小林さん 僕はよく声に陰があると言われるんです。太洋は陽気味、直央は陰気味じゃないですか。(天崎さんと自分は)声質が似ているけど、根底にあるものは違うのかな?
天崎さん だからマッチするんですかね?
――お互いを意識しているところもありますか?
天崎さん 僕はすごく尊敬しています!
小林さん (天崎さんは)どんどん主役も射止めているよね。チェックしています。
天崎さん 僕もチェックしています!
――ちなみにテニスの経験はありますか?
小林さん 一応あります。10歳まで英国にいたのですが、その頃、硬式テニスをしていました。サーブが全然入らなくて、すぐに辞めてしまったのですが。
天崎さん 僕も小学生の頃、学校で軟式テニス(ソフトテニス)をやっていました。間違えて硬式のラケットを買ってしまい、全然うまくいかなかったんです。それもあって続きませんでした……。
小林さん 今からでもまたやってみたいですね。テニスが趣味です!って格好いいし。いや、やっぱり難しいかな(笑い)。
――中学生の頃の部活は?
天崎さん 水泳部でした。小さい頃から水泳をやっていて、その頃はあまり好きではなかったのですが、中学で水泳部に入ってから楽しくなりました。2年生の冬に頑張ってまじめに練習をしたら、3年の夏にすごくタイムが伸びて、レギュラーに入れたんです。頑張ると結果が出るんだ!とすごくいい経験になりました。頑張ることの大切さを学びました。
小林さん 中学時代はやりたいことがあり過ぎて忙しく……。部活は吹奏楽部で、さらに剣道、器械体操を習っていたんです。好奇心旺盛だったせいで毎日こなしていくのが大変でした。
――最後にアニメの見どころを教えてください。
天崎さん 重い題材ではありますが、そういう部分だけではなくて、楽しいシーンもあります。中学時代を思い出したり、いろいろな感情が生まれる作品だと思います。これまでのエピソードも配信されていますし、途中から見始めた人も第1話からじっくり見ていただきたいです。
小林さん なぜ彼らがソフトテニスをやっているのか?を考えると、何かよりどころを求めて集まっているのかもしれません。お互いの痛みが分かるし、きっかけがあれば、彼らならではの団結感もできる。広い意味で青春ものですし未来がある作品でもあります。重いシーンも多く、楽しかった!とは思えないかもしれませんが、見て良かった!ときっと思えるはずです。ぜひ、最後までご覧ください。
※注:天崎さんの「崎」は立つ崎(たつさき)
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