吉岡秀隆:「北の国から」以来17年ぶり倉本聰作品に “母”いしだあゆみとの再会熱演 脚本は「鳥肌が立つほど」

ドラマ「やすらぎの刻~道」に出演する吉岡秀隆さん=テレビ朝日提供
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ドラマ「やすらぎの刻~道」に出演する吉岡秀隆さん=テレビ朝日提供

 俳優の吉岡秀隆さんが、倉本聰さん脚本、石坂浩二さん主演の平日昼の帯ドラマ「やすらぎの刻(とき)~道」(テレビ朝日系、月~金曜午後12時半)に、ゲスト出演することが10月28日、分かった。吉岡さんが倉本さんの作品に出演するのは、2002年に放送された「北の国から2002 遺言」(フジテレビ系)以来、約17年ぶり。吉岡さんは“郷パート”で、元女優の中川玉子(いしだあゆみさん)の息子、牧田誠に扮(ふん)する。12月放送予定の第177、178話に登場する。

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 「やすらぎの刻~道」は、11月から“平成”に突入。橋爪功さん、風吹ジュンさんが主演のバトンを受け継ぎ、平成時代の根来家の騒動が描かれていく。玉子は大女優の桂木怜子(大空眞弓さん)の“世話係”。「やすらぎの郷 La Strada」で、ある“深刻な問題”が浮上。そのトラブルを解決するため大物フィクサーとかつて関わりがあった玉子が折衝役を担うことに。実は若かりし頃、玉子はそのフィクサーとの間に息子がいて……という展開。玉子と生き別れた誠が30数年ぶりに対面をするシーンも登場する。

 吉岡さんは「実は、約10年ぶりに(北海道・)富良野にいる(倉本)先生を訪ねてお酒をいただいたんです。……で、少し長めの旅を終えて東京に帰ってきたら、『こういうこと』になっていて……(笑い)」と出演の経緯を説明。「先生の脚本が本当に素晴らしくて、かつ僕のことを考えながら書いてくださったことがとても光栄で、本当にうれしかった」と喜びを伝えている。

 吉岡さんとの再会で誠という人物を新たに想起した倉本さんは、すでに脱稿していたシナリオに手を加え、2話分のストーリーを一気に執筆したといい、吉岡さんは「誠という人間の過去に一体何があったのか、さらにはあゆみさん演じる母・玉子さんとの関係性まで、あれだけの分量の中で見る人の想像をかき立てるところが素晴らしい。読んでいて鳥肌が立つほどでした」と、心を震わせたという。

 吉岡さんといしださんが対面し、境遇を語り合うシーンは、台本で11ページにわたり、撮影は、カットを入れずカメラを回し続ける“長回し”で行い、本番のクライマックスには2人の目に涙が光るなどの熱演が見られたという。

 1996年公開の映画「学校II」以来、約23年ぶりにいしださんと共演した吉岡さんは「ただただしびれました! どう芝居をぶつけても受け止めて返してくださるので、やっぱりあゆみさんはスゴイ」としみじみ。今回の撮影には「すでに出来上がっているチームを乱さないようにという思いと、ちょっとは乱したいなという、相反する思いが胸にありました」と振り返り、「みなさんに倉本作品はひと味違うぞっていうことを改めて感じていただけたらうれしいですね。いや、ひと味もふた味もです(笑い)」と見どころを語っている。

 また、これまで「慕情」「離郷の歌」「進化樹」と3曲の主題歌を提供した歌手の中島みゆきさんが、11月からの“道パート”の平成編がスタートするのに伴い、新たに「終り初物」「観音橋」の2曲を書き下ろしたことも発表された。新曲2曲を聴いた倉本さんは「また一歩僕より先に行ってくれた感じがしました。やっぱり、やっぱり中島みゆきは天才です」とコメントしている。

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