佐藤健:“妹”松岡茉優に「いいかげんにしろよ!」とつかみかかられ… 主演映画「ひとよ」けんかシーン公開

映画「ひとよ」のメインビジュアル (C)2019「ひとよ」製作委員会
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映画「ひとよ」のメインビジュアル (C)2019「ひとよ」製作委員会

 俳優の佐藤健さんが主演する映画「ひとよ」(白石和彌監督、11月8日公開)の本編映像が11月4日、公開された。佐藤さん扮(ふん)する稲村家の次男・雄二、鈴木亮平さん演じる長男の大樹、大樹と雄二の妹で松岡茉優さんが演じる園子がけんかをするシーンで、園子が激高し、雄二に「いいかげんにしろよ!」とつかみかかる姿などが収められている。

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 「ひとよ」は、「鶴屋南北戯曲賞」「読売文学賞戯曲・シナリオ賞」などを受賞した劇作家の桑原裕子さん率いる劇団「KAKUTA」の舞台作品を映画化。15年前、稲村家に起きた一夜の事件が母・こはる(田中裕子さん)と子供たち3兄妹の運命を大きく狂わせた。一家は、事件にとらわれたまま別々の人生を歩み、15年後に再会を果たす……というストーリー。

 雄二は、15年前の事件に縛られ家族と距離をおいて生活していたフリーライター。大樹は稲村家で唯一家庭を持っているが夫婦関係に思い悩み、幼少期から人とのコミュニケーションに苦手意識を持っている、園子は事件によって美容師になる夢をあきらめ、スナックで働きながら生計を立てている……という設定。

 同作を鑑賞した、各界の著名人のコメントも公開された。

 ◇以下、コメント(原文のまま)

・糸井重里さん(ほぼ日刊イトイ新聞 主宰)

 こころの痛いことが続く。
 こころに骨があるとしたら、そいつが軋み続けるのだ。
 家族のひとりひとりは、じぶんなりの判断をするのだが、
 その判断は、ことごとく裏目に出てしまう。

 判断は、どんな人にも、いつでも求められている。
 そして、間違わないためにだけ生きることなどできない。

 観なきゃよかったと言うために、ぜひ観たい映画である。

 ・本広克行さん(映画監督)

 これは新しいエンタメ映画だと思った。
 何故ならば、子を思う親の気持ち、親を思う子の気持ち、
 映画だから物語だから当り前だけどそのすれ違った感情を
 剥きだしにして泣いたり叫んだり喚いたりする登場人物を感情移入して観る。
 そして、その登場人物は映画を好きな人はみんな知ってるキャストなのだから。

 ・あさのあつこさん(作家)

 一夜の出来事から紡ぎ出される人生たちが淡々と、しかし鮮やかに描かれていく。俳優陣の眼差し、言葉、仕草、全てが圧巻。確かな人の形が一つ一つ浮かび上がる。人よ、人よ。と呼びかけられ問いかけられている気がした。

 ・中村倫也さん(俳優) 

 「峠を越えたら また峠」 理由をつけて飲み込まないと生きていけないことってあるよね、と、登場人物たちの背中にそっと手を添えたくなって、気付くとウルっときてしまった。彼らも、僕らも、それぞれ夜をこえていく。間違ってなんかいないと必死に信じながら。 尊い気持ちに気付かせてくれる、全てが絶妙に噛み合い、絡み合った、傑作だ。

 ・「千鳥」ノブさん(お笑い芸人)

 大好きな白石和彌監督、主演佐藤健くん、相方の大悟も出てると言う事でこのコメントの依頼を受けた事を凄く反省しています。それ位深い重い熱い作品でお笑いの僕は何も言えません。家族というものに対する言葉の数々と描写が厳つ過ぎて父親になった事を今一度考えさせられ、ぐしゃぐしゃに泣きました。絶対に観てください。

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