海に眠るダイヤモンド
最終話後編(10話)記憶は眠る
12月22日(日)放送分
柊ゆたかさんの人気マンガが原作の連続ドラマ「新米姉妹のふたりごはん」(テレビ東京ほか)に、新米姉妹の妹・あやり役で出演している大友花恋さん。4月から2クール連続で放送された日本テレビ系の連続ドラマ「あなたの番です」の“ヤンキー女子”あいりから一転、今度は“料理女子”のあやりを好演している。10月に20歳の誕生日を迎え、女優としてはもちろん、女性ファッション誌「Seventeen(セブンティーン)」(集英社)の専属モデルとしても活躍し、まさに伸び盛りと言える大友さんに話を聞いた。
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「新米姉妹のふたりごはん」は大友さんと山田杏奈さんのダブル主演。再婚を機に姉妹になった女子高生のサチ(姉)とあやり(妹)が料理を通して心を通わせていく姿が描かれる。山田さんが、料理をすることは苦手だが、おいしいものを食べることが好きな外向的な少女・サチ、大友さんが、内向的な性格で誰にも丁寧語で話し、緊張すると目付きが鋭くなるが、料理が絡むと目を輝かせる一面を持つあやりを演じている。
まずは前クールまで放送されていた「あな番」を振り返り、「無事に生き残りましたね」と笑顔を見せる大友さんは「今までやったことのないヤンキーのような役柄だったので、私に務まるかなという不安はとてもあったのですが、放送が進むにつれて、見てくださる方も増えて、反響も大きくなる中、『あいりちゃん良かったよ』という言葉に加え、『普段はこんな感じなんだ!』って驚かれることも多くて。2クールってとても長いなと始まる前は思っていたのですが、終わってみるとあっという間。もうあいりを演じないというのは不思議な感じです」としみじみする。
今度の「新米姉妹のふたりごはん」は、「あな番」とは全く異なる世界観の作品で、大友さんも「怪しい人も出てこないですし、誰も死なない作品になりました」と笑顔でアピールする。「原作はもちろん台本を読んで一番に思ったのは温かいなって。ごはんもそうですが、家族ってこんなにも温かいんだなととても感じました。サチとあやりは姉妹になったばかりなのですが、それでもお互いのことを思っていて。相手を思いやる気持ちというのが作品にあふれているので、その温かさが深夜にぴったりだなと思っています。これからも、誰かとごはんを食べたくなるような、誰かとお話をしたくなるような、そういうドラマを皆さんにお届けできたら」と思いを明かす。
「新米姉妹のふたりごはん」で演じるあやりは「自分とは似ていない部分が多い」といい、「感情がパッと出るタイプではなくて、自分の中でその感情をかみしめるタイプ」と分析する。「だから可愛くて、だから応援したくなる。その魅力をどれだけ私が皆さんにお伝えできるか、日々考えています。よく現場でスタッフさんとも話をするのですが、あやりもサチもとても可愛くて、『ごはんだ! ごはんだ!』とうれしくなっちゃうサチ、そんなサチにいろいろとしてもらって、“ぽーっ”となってしまうあやり。タイプは全然違いますが、いとおしくなってしまう2人がとても魅力的」と力を込める。
さまざまなごはんを媒介にし、心を通わせ、距離を縮めていくサチとあやりのやり取りが何とも可愛らしくて、見ていて気持ちが“ほっこり”としてしまう今作。大友さん自身のごはんにまつわるエピソードを聞くと、「私が風邪をひいたときに母が作ってくれる卵うどんというのがあって。具は卵と少しのお野菜、うどんがくたくたになるくらい煮てあるだけのシンプルな料理なのですが、それが大好きで、実は少し風邪がうれしかったりもしました」と思い出話を披露。
さらに「最近は全然、風邪をひかない、健康体なので食べられていないのですが、それを食べるとどんなに体調が悪くても、これは治るなって思えてしまう。今も話していて、また風邪をひきたいなって思ってしまいました(笑い)」と楽しそうに話してくれた。
「あな番」以前にも、2017年の大ヒット映画「君の膵臓(すいぞう)をたべたい」(キミスイ)や2018年放送の連続ドラマ「チア☆ダン」(TBS系)などに出演し、女優としてステップアップしてきた大友さんだが、「今までは自分と似ている役が多かった中、『あな番』に続いて自分とはまた違った女の子を演じさせてもらえて、改めてお芝居の楽しさや難しさを感じています」と話す。
一方で、同年代の女優やモデルの活躍が刺激にもなっているという大友さん。中でも2018年放送のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「半分、青い。」でヒロインを務めた永野芽郁さん、今年1月期に放送された連続ドラマ「3年A組-今から皆さんは、人質です-」で連ドラデビューを果たした横田真悠さんは、同じSeventeenモデル仲間(永野さんは今年春に卒業している)として身近な存在だ。
大友さんは「本当に刺激を与えてくれる人が周りにはたくさんいて。『Seventeen』でずっと一緒だった芽郁、今も一緒に撮影をする真悠。みんな育ってきた場所や環境、経験したことが全然違って、いろいろな考え方があるんだということを、会って話をしていると感じます」と告白する。
続けて「それぞれが一人のプロとして、しっかりとした考えを持っていて、私だったらどうするのか、こうしたいとか、日々考えさせてもらっていますし、私の力だけじゃどうにもならないこともあるので、そこは共演者やスタッフさん、今回だったら杏奈ちゃんに助けてもらいながら、もっともっと成長できたらと思っています」と前向きに語っていた。
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