神尾楓珠:池田エライザと「左ききのエレン」でW主演「夢がかなった」 “目力”評価は…

連続ドラマ「左ききのエレン」で池田エライザさんとダブル主演を務める神尾楓珠さん
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連続ドラマ「左ききのエレン」で池田エライザさんとダブル主演を務める神尾楓珠さん

 俳優の神尾楓珠さん、女優の池田エライザさんダブル主演の連続ドラマ「左ききのエレン」が、MBS・TBSの深夜の「ドラマイズム」枠で放送されている。神尾さんは、自らの才能の限界に苦しみながらも、いつか「何者か」になることを夢見る凡才デザイナーの朝倉光一役、池田さんは、圧倒的な芸術的才能に恵まれながらも天才ゆえの苦悩と孤独を抱える画家の山岸エレン役という相対する2人を演じている。神尾さんに、地上波初主演となる今作への思い、“目力”が話題の最近の活躍ぶりについて聞いた。

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 原作は、電子メディア「cakes(ケイクス)」で連載されているかっぴーさんの同名マンガ。集英社のマンガアプリ「少年ジャンプ+(プラス)」で、nifuni(にふに)さんの作画でリメーク版も連載中。“凡人”の光一と“天才”のエレンが、敗北や挫折を味わいながら、成長していく姿を描く青春群像劇で、連続ドラマ「ボイス 110緊急指令室」(日本テレビ系)などの後藤庸介監督がメガホンをとり、脚本は「監察医 朝顔」(フジテレビ系)などの根本ノンジさんが担当する。

 ◇「ジャンプ」原作ドラマ出演で「夢がかなった」

 池田さんとのダブル主演での出演に「単純に主演ということがうれしかったし、僕が読んでいた作品だった」という神尾さんは、マンガ誌「週刊少年ジャンプ」(集英社)での実写化作品に出演することが夢だったといい「夢がかなった」と笑顔で語る。「ジャンプといったらバトルものですよね。これは全然戦わないんですが(笑い)、精神的な戦いで。天才がいて凡人の自分がいて、夢や目標に向かって進んでいくところは、ジャンプ作品ならでは」と楽しそうに語る。

 演じた光一は「すごくエネルギーがあって、思いも感情もすぐに出たりする。もっとできると思っているのに、それができない、自分への情けなさが強いので、そのへんは大事に演じていきたい」と熱を込める。自身は「感情が出ないですし、結構淡々としている」というが、「自分とは別と考えているので、(演じるのに)あんまり苦労とか、やりにくさはないですね。光一としてストーリーを見ていたら、自然とそうなる」と明かす。

 役作りで意識したのは表情だ。「実写化ならではの悩みで、マンガだと顔面を崩したりするので、どこまでやるべきか」というが、今作の神尾さんは「自分では結構崩したつもり。どんな感じになっているか分からないけれど、だいぶ不細工だと思う。光一としては正解なのかな」と笑顔で語る。ドラマでは「動きを見てほしい。大事なせりふは原作のまま、ちゃんと使ったりしてるので、バランスを見てほしい」とアピールする。

 ◇“目力”に注目殺到 自身の評価は…

 今年は、連続ドラマ「3年A組-今から皆さんは、人質です-」(日本テレビ系)をはじめ、話題作に多数出演したが、環境の変化は「あまり感じないですね」という神尾さん。この日の取材では、共演の池田さんに「目力“世界遺産”だっけ?」といわれるほど、目が印象的な演技で注目を集めているが、本人は「いや、(目力とか)そんなのないんですよ。言われていることは知っていますが、いうほど目力はないですけれど」と照れ笑い。

 だが、「たまに(監督らから)『目力が強すぎるな』と言われることもある」とも告白。「別に、それを抑える意味も特にない。意識することはなく、気にせず」と自身の個性を自然体で受け止めている。

 劇中で印象に残っているせりふは「エレンのことを聞かれて『ライバルかな』と返すシーンがあるんですが、そこはちょっと『恥ずかしいな、こいつ』と思いました(笑い)」と明かすが、実際の“ライバル”を聞くと「(俳優の)萩原利久ですね」と即答。「一番仲がいいんですけれど、出ている作品の話や現場の話もします」とお互いが意識し合っているという。

 さまざまな作品に出続ける多忙な状況だが、「理想を追い求めない、現実を見るタイプなので、あるがままに」と冷静に受け止めている様子で、今後も「とにかく今が大事。今を積み重ねて、どこに行くか分からないですが、なるようになれ、何が来ても断らない」と俳優業への熱い思いを語った。

 「左ききのエレン」は、MBSで毎週日曜深夜0時50分から、TBSで毎週火曜深夜1時28分から放送。

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