薬屋のひとりごと
第33話 先帝
3月7日(金)放送分
人気キャラクター・すみっコぐらしの劇場版アニメ「映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ」(まんきゅう監督)が、SNSなどで「泣ける!」「感動」と話題になっている。子供向けのアニメと思いきや、奥深く、切ないストーリーが大人を魅了しているようだ。
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同作は、11月8日に114館で公開され、10日までの3日間で興行収入が1億3200万円を超え、観客動員数は約11万4300人を記録。9、10日の映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で、ヒット中の映画「ジョーカー」を上回る3位にランクインするなど好スタートを切った。
SNSでは「予想外の感動」「後半からは、予想外のストーリー展開と伏線回収のスピード感」という声も見られる。「子供向けだと思って鑑賞したら違った」という“予想外”の内容に驚く人が多いという。
しかし、そもそも「すみっコぐらし」というキャラクター自体が子供だけではなく、大人もターゲットだった。キャラクターの生みの親であるサンエックスのよこみぞゆりさんは、以前のインタビューでこう語っている。
「発表した時から子供から大人まで幅広くということで提案していました。今も子供大人関係無く、すみっコファンの皆さんに満足していただけるようにと常に考えています。子供にウケようとすると、いかにも子供向けになってしまうので、大人の私自身や社内の人たちが『欲しい!』『可愛い!』と思えるかどうかを大事にしています。私たちが可愛いと思うものは、子供も大人も関係無く可愛いと思ってくれるはずです」
劇場版を見ると、生みの親のキャラクターへの思いは劇場版にもしっかりと反映されているように感じる。劇場版では、絵本の世界に吸い込まれてしまったすみっコたちの冒険が描かれる。絵本の世界で活躍するすみっコたちの可愛らしさはもちろんだが、描かれるストーリーは奥深く、切ない。「こういう結末だろう」という予想は、二度、三度ひっくり返された。だからといって難解ではない。
よこみぞさんらスタッフは、何度もストーリーを練り直したといい、「最後は本当に泣けると思います。私も何回見ても泣いてしまいます」と語っている。キャラクターを作る上で大切にしている「子供から大人まで幅広く」というコンセプトが、劇場版でも絶妙なバランスで実現されているのだろう。
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