三宅乱丈さんのマンガが原作のテレビアニメ「pet」のスタッフに制作の裏側を聞く連載企画「メインクリエーターズインタビュー」。第2回は、キャラクター設計を担当した羽山淳一さんに、原作の独特の世界を表現するためのこだわりを聞いた。
「pet」は、「ぶっせん」「イムリ」などの三宅さんのマンガ。他者の脳内に潜り込み、記憶を操作する能力者たちの愛憎を描いた。アニメは、「夏目友人帳」などの大森貴弘さんが監督を務め、「虐殺器官」などのジェノスタジオが制作する。
三宅さんの作品は「pet」を含めて唯一無二の絵、表現が魅力だ。その魅力をアニメで表現するのは難しいのでは?と考えるファンも多いかもしれない。羽山さんも「アニメにするの!? 難しいだろうな……」と感じたという。それだけに、キャラクター設計にあたり、苦労も多かったようだ。
「こぎれいにまとまっていなくて、泥臭さもある。それがスポイルされないようにするのが悩みどころ。作品の味にも通じるので」
最初は原作に寄せたキャラクターデザインを考えていたが、原作サイドから特に要望はなかった。
「だから不安なんですよ。途方に暮れました。スタッフが描きやすいキャラクターにすることを考えていました。自分はアニメチックなキャラクターよりも、写実的な方が楽に描ける。今まで蓄積したものでやってみました。難しいですね。今の段階でもうまくいっているかが分かりません。一番心配なのは、原作ファンがどう感じるかです。ちょっと胃が痛くなりますね」
ヒロキは「繊細さはあるけど元気印で、描きやすいところがあった。表情が豊かになれば」、司は「一番闇がある。ヒロキといい対比になれば」とデザインした。
原作でも人気のある桂木は、羽山さんも「好きですね」といい、「人間味があっていいですよね。おじさんキャラは楽に描けるんです」と力が入った。
アニメの放送に向けて「視聴者の方に立ち位置が近い。心証風景の表現がどうなるかが楽しみですね」と話す羽山さん。繊細に描かれたキャラクターがアニメでどのように躍動するかが注目される。
インタビュー動画が「pet」の公式サイト、ツイッターでも公開されている。
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