醍醐虎汰朗&森七菜:「天気の子」公開後の反響と変化 「めっちゃ泣いていた」アフレコ収録秘話も

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「天気の子」で森嶋帆高役を演じた醍醐虎汰朗さん(右)と天野陽菜役を演じた森七菜さん

 昨年7月に公開された新海誠監督の最新作、劇場版アニメ「天気の子」。“天気”をテーマに、家出少年と不思議な力を持った少女の恋を描いた作品で、興行収入は140億円を突破するなど大ヒットを記録し話題を集めた。昨年7月の公開から約半年が経過し、このほど5月27日にブルーレイディスク(BD)とDVDがリリースされることが発表された。主人公の帆高の声優を務めた醍醐虎汰朗さんと不思議な力を持つヒロイン・陽菜の声優を務めた森七菜さんに、公開後の反響やアフレコの収録エピソード、2020年の目標などを聞いた。

 ◇大ヒット作出演の反響は?

 「天気の子」は、天候の調和が狂っていく時代の物語。離島を飛び出し、東京にやってきた高校1年生の家出少年・帆高は、怪しげなオカルト雑誌のライター業を見つけ、ある日、降り続ける雨の中、都会の片隅で一人の少女・陽菜と出会う。陽菜はある事情を抱え、弟・凪と2人でたくましく暮らしていた。実は彼女は祈るだけで空を晴れにできる不思議な能力を持っており……というストーリー。声優として小栗旬さん、本田翼さん、倍賞千恵子さん、吉柳咲良さん、平泉成さん、梶裕貴さんらも出演している。

 興行収入が140億円突破の大ヒット作で、主人公とヒロインを好演した醍醐さんと森さん。公開後の反響について醍醐さんは「いろんな人に“天気の子の人”というイメージを持っていただいて。『天気の子』のお陰で、取材やテレビ番組などいろいろなところでお話させていただく機会が増えました」と語る。森さんは「街中で、陽菜のせりふの『今から晴れるよ』という声が聞こえてきたりして、反響を肌で感じました」と公開直後の熱を振り返る。

 2人にとって「天気の子」への出演は、自身にどのような変化をもたらしたのか。醍醐さんは「帆高と出会って、自分の考え方が変わったのが一番かもしれないです」という。「『自分のしたいことはこれだからこうしよう』ということを、しっかり意見として発信するようになりました。今までは、なんとなく流れに任せていたのですが、自分主体で動くようになり、意見を言えるようになりましたね」と内面の変化を明かす。また、実感はないとしつつ、「『何か違う』『成長したね』と周りの人から言われる機会が増えました。あと、“いい声”と言われることが増えましたね」と笑顔で語る。

 森さんも内面に変化があったといい、「たくさんの方に届いた作品なので、いただく感想も本当にさまざまで。そういうものを受け止めたり、感じたりすることで、『どういう感想を持ってもらえるんだろう』ということを意識しながら演じる、という概念が一つ、増えた気がします」と語る。技術的にも得るものがあったようで、「新海監督はブレスのお芝居を好まれることが多く、何カ月かずっと意識していたので、自然とできるようになりました」と明かし、「ナレーションやラジオ、歌など声のお仕事で、悩むところが、少しですけどワンランク上がったと思います」と成長の実感を語る。

 ◇アフレコ収録は「放課後の教室」のようだった

 2000人を超えるオーディションで選ばれた醍醐さんと森さん。公開から約半年が経過した今、醍醐さんは「放課後の教室のようで、お仕事をしている感覚は本当になかったです」と収録を振り返る。「もちろん、ちゃんとお仕事としてとらえていましたが。文化祭の出しものを友達と一緒に作っているような……」と語ると、森さんも「クオリティーは文化祭とは全然違いますけど」と笑いつつ同意し、「帆高や陽菜は普通に生きているつもりだから、変に気張っていない方がよくて。その(収録の)雰囲気が声にも表れて、プラスになったところもあると思います」とアフレコに良い影響があったと話す。

 もっとも印象に残っている収録エピソードを聞くと、森さんは、帆高が走るシーンの醍醐さんとのアフレコを挙げ、「醍醐君が、本当に『走りに行ってきます』と言ったときのことを鮮明に覚えています。こだわりぬく人なんだな、と思いました。(外を)ぐるっと一周してきて……灰色のシャツが汗でびしゃびしゃになっていて(笑い)」と楽しそうに振り返る。醍醐さんは、以前からファンだったという共演した声優の花澤香菜さんと会った日のことを挙げ、「『集中しろ!』と(自分で)太ももをたたき続けていました」と照れ笑いを浮かべる。

 「放課後の教室」のような雰囲気の中で行われたアフレコ。緊張したのは初日だけだったというが、森さんが涙を見せた瞬間があったという。それは醍醐さん、森さん、新海監督の3人での読み合わせのときだったといい、醍醐さんが「七菜ちゃんが全然しゃべらないんです。ちらっと見たら、めっちゃ泣いていて。びっくりしました」と明かすと、森さんは「一言めを発するのが本当に怖くて……オーディションからちょっと日数がたっていたので、もし、これで受け取ってもらえなかったらどうしよう、と……」と懐かしむ。

 そんな収録を経て完成した同作で、2人のお気に入りのシーンは? 森さんは、陽菜と、帆高と吉柳咲良さん演じる凪とのホテルでのシーンといい「3人で笑ってからせりふを出すところなんですけど、せりふを言うときも笑いが止まらなくて、笑いとせりふがごっちゃになって何を言っているか分からないところがあるんです。『だめだろうな』と、もう一回やらせてもらったんですけど、最終的に新海監督はそれ(前の方)を採用したんです」と説明。「そういうリアルさが新海監督は好きだとおっしゃっていたので。声優さんのきっちりしたすてきな感じもいいけど、それを求めようとしてもかなわない。声のお芝居が初めての私が(アニメで)何か個性を出せないかなと思っていたので、採用してくださったことがすごくうれしかったです」と笑顔をみせる。

 一方、醍醐さんは「ラストシーンの陽菜さんの顔」と即答。「2時間の中で一番可愛いんですよ。あの振り返った瞬間の表情を無限に見てほしいですね」と猛プッシュする。
 
 ◇2020年の目標は… 

 2019年は「天気の子」で大きな反響を体験した醍醐さんと森さん。改めて2020年の目標を聞くと、醍醐さんは「今年は実写のお仕事が多くなってきているので、それを一生懸命やりたいです。いただいた役に一つ一つ、誠意を持って向き合っていけたらと思います」と意欲を示す。

 森さんは、2019年が「2018年に撮っていたものが一気に大放出した年だった」といい、「いろんな評価をいただくことも多くなりました。新海監督は、見てもらうだけじゃなくて、それに(期待通りのものを)返せる人。そこがすごいなと感じたので、そういうところをちゃんと意識してできるようにしていきたいと思います」と目標を語る。

 そんな2人に、最後に10年後の姿をイメージしてもらうと、「頼れる大人になりたいです」と醍醐さんが明かし、「新海監督みたいな大人になりたい」とうなずく森さん。醍醐さんは、そんな森さんの後に続けて「そこにいたら安心する人になりたいですね」とにこやかな表情で語った。

 劇場版アニメ「天気の子」は、5月27日にBD&DVDが発売。

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