名探偵コナン
#1146「汽笛の聞こえる古書店4」
12月21日(土)放送分
つくしあきひとさんのマンガが原作のアニメ「メイドインアビス」の劇場版「メイドインアビス 深き魂の黎明」(小島正幸監督)が1月17日、公開される。貴重な遺物が眠っている秘境の大穴・アビスを舞台に、少女リコと少年ロボットのレグが冒険する姿を描いたアニメで、テレビアニメが2017年7~9月に放送された。放送から約2年半の時をへて、ついに続編となる劇場版が公開されることになった。リコ役の富田美憂さん、レグ役の伊瀬茉莉也さん、リコ、レグと旅をするナナチ役の井澤詩織さんに同作への思い、劇場版のアフレコについて聞いた。
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伊瀬さん 続編が決まった時の喜びがすごくて、その時から気合が継続していました。念願のアフレコだったんです。
井澤さん ナナチが登場したのはテレビアニメの第10話からだったので、実はそんなにしゃべっていないんです。今回は思う存分しゃべりました。ただ、ファンの皆さんの中にナナチ像がありますし、どうなるんだろう……とプレッシャーはありました。
富田さん いろいろな方に「楽しみにしています!」と言っていただいていて、私を含め皆さんが待ちに待った劇場版です。リコじゃない!と言われたらどうしよう……と不安もありました。
富田さん なくてはならない存在で、ターニングポイントになった作品です。先輩の方、スタッフの方、作品から学ぶことが大きかったんです。お芝居のスキルを学んだことも多かったのですが、スタッフ、キャストの方々の作品に対する愛情、熱量がすごくて、そこから学ぶところがたくさんありました。何年たっても特別な作品であり続けています。
伊瀬さん 私にとっても思い入れのある作品です。つくし先生が描く世界観が唯一無二なんですよね。絵柄は可愛いですが、自然の残酷さ、過酷さが描かれていて、ぶち当たり、乗り越えていく、そこに魅力を感じています。演じれば演じるほどキャラクターに愛着がわきますし、リコに対しても守らないと!という思いも芽生えます。3人で冒険をする中で、役者同士も乗り越えていったり、チームワークを感じることもありました。劇場版に向けて、思いが強くなりながら、時を過ごさせていただいていました。
井澤さん 声優であることの喜びを感じさせていただく作品です。仲間と共にキャラクターが育っていく感覚もあります。もちろん、出演させていただいている作品、キャラクターは全部大切なのですが、特別な作品です。
伊瀬さん テレビシリーズは第10話が一つの山場でした。リコの左腕を切断することになり、ナナチが初登場したエピソードです。レグ、リコにとって最大のピンチを迎え、それを乗り越えたところで、結束が固まったところもあります。
井澤さん 役者同士がお互い褒め合って、士気を高め合っていたところもありました。
伊瀬さん リコの腕を切らないといけない……。この状況を自分に置き換えると、無理、できない!となったところもあります。骨が折れた時の写真を探して、リアルな痛み、衝撃を表現したいと思っていました。感情に嘘がないようにしたかったんです。
富田さん ただ、痛そう、つらそうというお芝居ではなくて、骨が折れた時、どんな音がするんだろう?と自分の記憶を掘り起こしながら考えました。リアリティーを意識して演じていました。
富田さん 新キャラクターのプルシュカも出てきますし、新鮮で楽しかったですね。泣くシーンがあるのですが、感情のまま泣いてみたら、音響監督の山田(陽)さんから「喉のガラガラとした音が劇場の音響では目立つから、感情はそのままで、ガラガラを消してください」というディレクションがありました。そういう挑戦もあって、テクニック的な勉強もさせていただきました。
伊瀬さん 大きな違いはないのですが、レグは精神的に強くなったと感じています。例えば、レグは冒頭からリコを守ることを第一優先にしていて、腹が据わっています。りりしさ、格好よさは出したいと思っていました。ちょっとイケメン度を出したつもりです。
井澤さん 自分たちの中でキャラクターが熟成されているからこそ、イケメン度が上がったところはあります。ただ、なじみすぎちゃって、周囲の感じているナナチっぽさから離れていったり……。劇場版は「声を張ってもいい」というお話だったんです。テレビアニメは口を開かないイメージで演じていたので、今回は思う存分やってみたら、ナナチっぽさが薄くなったり……。その案配を決めるまで少し時間をいただきました。
富田さん やるぞ!倒すぞ!みたいな気持ちが強くなりすぎちゃったのかもしれませんね。
井澤さん 山田さんから「よいテークがあってももっといいテークが出るかもしれないので、7テークくらい録(と)ることもあります」というお話もありました。
富田さん アフレコは丸二日間でした。「もう一回やりたいです!」と試させていただいたり。最後まで「まだまだいけるぞ!」という気持ちだったのですが、舌が回らなくなったり……。
伊瀬さん そんなことはなかなかないですね。
井澤さん 最後のシーンはみんなで「終わるのが嫌だね……」と言っていたのが印象的でした。疲れているはずなのに(笑い)。
富田さん ファンタジーなのですが、キャラクターがすごく人間的で、共感するところが大きく、遠い存在なんだけど近く感じるところが魅力ですよね。
井澤さん ショッキングなシーンもあります。ただ、ショッキングなシーンにも理由があるんです。それは、乗り越えるべき障害で、その先に希望があります。だからこそ、見ている人も応援したくなるんです。
伊瀬さん ファンタジーですが、アビスで起きていることはリアルで、嘘がない。生物の生態を含めてすごくリアリティーがあるので、引き込まれるのかもしれません。ロマンも詰まっています。
ー-最後に劇場版の見どころを教えてください。
富田さん 長いモノローグを録った時、最初は無表情に演じていたのですが、山田さんから「感情の起伏をつけて、焦って演じてください」というディレクションがありました。その次に「無表情と感情の起伏がある演技を混ぜてください」というお話があり、すごくいいものになったんです。難しいディレクションも多かったのですが、振り返ってみると、2年間で成長できた部分もあって「今だったらできるだろう!」と挑戦させていただけたのかもしれません。すごくうれしかったですね。満足のできるお芝居ができ、胸を張って「いい映画です!」と言える作品になりました。
伊瀬さん リコ、ナナチ、レグの感情が揺れ動く繊細なシーンもあります。勧善懲悪ではなく、複雑な思いが生まれます。成長もあります。ボンドルドに対して気持ちをぶつけて戦うシーンはすごく迫力があります。レグが叫ぶところは、獣のごとく叫びました。格好いいせりふもあるので、ぜひ注目してください。
井澤さん 表現が難しいのですが、「メイドインアビス」はアニメーションにする意味を感じる作品だと思います。キャラクター、背景、音楽などによって「アニメってすごいんですよ!」と伝わるはずです。ぜひ楽しんでください。ナナチは、たくさんポイントがあるのですが、「うるさいよ!」というせりふにぜひ注目してください。表情、空気感によって声だけで表現できないところを補完していただきました。「んなぁー」もいろいろなパターンがあります!
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