注目映画紹介:「太陽の家」長渕剛が20年ぶりの映画で人情味あふれる大工の棟梁に 共演に飯島直子、広末涼子

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映画「太陽の家」の場面写真 (C)2019映画「太陽の家」製作委員会

 シンガー・ソングライターの長渕剛さん主演の映画「太陽の家」(権野元監督)が、1月17日からTOHOシネマズ日比谷(東京都千代田区)ほかで公開される。長渕さんにとっては「英二」(1999年)以来20年ぶりの主演作。熱くておせっかいで曲がったことが大嫌いな主人公・川崎信吾のキャラに長渕さんがぴたりとはまっている。

 大工の棟梁(とうりょう)の川崎信吾(長渕さん)は、現場で作業中、一人の女性と知り合う。保険の営業をしながら8歳の息子の龍生(潤浩<ゆんほ>君)を育てているシングルマザーの池田芽衣(広末涼子さん)。父親を知らず、人見知りの龍生が気になった信吾は、芽衣にいいところを見せたいのと、持ち前のおせっかい心がむくむくと動き出し、芽衣が仕事を終えて帰宅するまでの間、自分が龍生を預かると申し出る。しかしそれが、信吾自身の家族関係に波風を立たせることになる……。

 信吾の妻・美沙希役は飯島直子さん。信吾と美沙希の娘・柑奈を山口まゆさん、信吾の弟子・河井高史を永山瑛太さんが演じる。「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」(2017年)などの脚本で知られる江良至さんのオリジナルストーリーを、WOWOWの連続ドラマ「頭取 野崎修平」(2020年)や「相棒」シリーズの権野監督が映画化した。

 いい話だ。熱血漢の男とその家族が、シングルマザーとその息子を助けるという一見単純な内容だが、物語が進むにつれ、彼らがそれぞれに抱えるやっかい事がぽろぽろと見えてきて引き込まれた。長渕さんが作詞・作曲した主題歌「Orange」が感動を後押しする。

 信吾は、人情に厚いが直情的で、自分の都合で周囲の人間を振り回す。振り回されるほうはたまったものではないが、そこには“絶対の愛”と真っ当さがあるから受け入れられる。とはいえ、時にはやり過ぎることもあり、それを軌道修正するのは気風(きっぷ)のいい妻・美沙希の役目だ。亭主関白に見えて美沙希に頭が上がらない信吾。この2人のコンビネーションが、作品のテーマ「愛」と「信念」を揺るぎないものにしている。

 もう一つ、気持ちを持っていかれたのは、信吾が作業場で黙々と体を鍛えている場面。エクササイズバンドを柱にくくりつけて引っ張ったり、懸垂したりと、ストイックに筋トレに励む信吾(というか長渕さん)は一見の価値あり。(りんたいこ/フリーライター)

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