俳優の大沢たかおさん主演の映画「AI崩壊」(入江悠監督)に出演している女優の広瀬アリスさん。今作で初めて刑事役に挑んだ広瀬さんに、映画の見どころや共演した三浦友和さんの印象を聞いた。
◇あえて後輩感は出さず
広瀬さんが演じるのは、警視庁捜査1課の新米刑事、奥瀬久未だ。三浦さん演じるベテラン刑事の合田京一とペアを組み、AI(人工知能)を暴走させたテロリストの容疑をかけられた大沢さん演じる科学者・桐生浩介を追うことになる。
広瀬さんは、足を使った昔ながらの捜査を信条とする合田に対して、「先輩というのは頭では分かっているんですけど、後輩感を出すことより、むしろアナログの人に、このおじさん、何をやっているんだ、というぐらいの接し方がいいのではないかと(入江)監督とお話ししました」と奥瀬の役作りを振り返る。
◇三浦友和に「手を振っちゃいました(笑い)」
合田を演じる三浦さんに対しては、「優しくて、淡々とされている印象がありました。実際に演技の上で私が何をやっても優しくふわっと受け止めてくださるんです。ですから大先輩ですけど安心しつつも、いい緊張感の中で演じることができました」と三浦さんに感謝する。
そして、「保護者感といったら失礼ですけど、(三浦さんは)話しかけづらい空気が全然ないんです。この間、久しぶりにお会いしたときも手を振っちゃいました(笑い)」とちゃめっ気を見せ、「“懐が深い方”の中で一番かもしれないです」と三浦さんの人柄を表現する。
◇もしAIが崩壊したら?
映画は、2030年の近未来が舞台。AIが国民の個人情報や健康を管理し、人々の生活に欠かせないライフラインとなっている中、人間を助けるためのAIが突然暴走し、年齢や年収、病歴や犯罪履歴などから人間を選別し殺戮(りく)を始める。
もし、映画のような状況に陥ったら? そう聞くと「AIがないと生活ができないような状態が、この映画の世界です。私は、(そういう世界には)大賛成ではなく、どちらかというと合田のようなアナログな人間だと思っています。AIによってどんどん便利になっていくのはすてきなことですけど、それによってなくなっていくものもあるでしょうし、寂しくなる部分もあると思います」と複雑な心境をのぞかせる。
◇「うるっとした」のは…
今作は、入江監督自身が脚本を書いた完全オリジナル作品だ。ここで描かれていることはフィクションではあるが、広瀬さんは「決して遠い未来のあり得ないことではないと思います」と強調する。
AIを題材にしているが、「結局、最後は人対人の話なのです」と指摘。その上で、「この映画を見て、合田さんのアナログな姿をいいと思う人は絶対いらっしゃると思いますし、今の自分の生活と照らし合わせることができると思います。私自身は、将来残るものってなんなのだろうと改めて考えることができました」と映画をアピール。ちなみに、AIさんが歌う主題歌「僕らを待つ場所」を聴いて「うるっとした」と明かした広瀬さん。そんな体験は「自分が出た映画で初めてです」と話していた。
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