望月歩:「鈍色の箱の中で」バスケ部員役で10キロ増量 目指すは“同年代で1番”好かれる役者

連続ドラマ「鈍色の箱の中で」に出演する望月歩さん
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連続ドラマ「鈍色の箱の中で」に出演する望月歩さん

 連続ドラマ「鈍色(にびいろ)の箱の中で」(テレビ朝日、土曜深夜3時)に出演している俳優の望月歩さん。ドラマは同じ分譲マンションに住む幼なじみの高校生5人の交錯する感情を描いた“偏愛ラブストーリー”で、望月さんは幼少期に女装させられていた幼なじみの真田利津(神尾楓珠さん)に思いを寄せつつ、同じマンションに住む高鳥あおいと交際している庄司悟を演じる。望月さんに悟役の役作りやキスシーンの感想、今後の目標などを聞いた。

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 ◇「ひたすら筋トレ」で10キロ増量 

 原作は、電子コミックサービス「LINEマンガ」で連載中の篠原知宏さんのマンガで、連載開始から3カ月連続で「LINEマンガ 無料連載 月間読者数ランキング」の1位になった人気作。“気持ちを押し付ける独りよがりのキス”“寂しさを埋めるだけのキス”“略奪のための強引なキス”“気持ちを試す駆け引きのキス”“慰めのキス”など、一方通行の“片想いのキス”が毎話クライマックスに登場する。ドラマでは、ヒロインの桜井美羽を久保田紗友さん、美羽が思いを寄せる辻内基秋を萩原利久さん、美羽に思いを寄せるも伝えられない利津を神尾さん、美羽の良き相談相手だが美羽に強いコンプレックスを抱いているあおいを岡本夏美さんが演じる。

 バスケットボール部に所属し、誰とでも仲良くなれるムードメーカーの悟を演じる望月さん。スポーツマンらしさを出すため、役作りでは「ひたすら筋トレしていました」という。「走って、腕立て、腹筋、背筋……それを毎日やっていました。もともとがガリガリなので、多少でも近づければ、と。でも、全然変わらなかったです(笑い)。体質なんでしょうけど、こんなに筋肉ってつかないんだと思いました」と苦笑いする。

 だが、体重は筋トレを始めてからの2カ月で大幅に増えたといい、「もともとは53~54キロぐらいだったんですが、今は62~63キロになりました」と、約10キロも増量。「見た目が全然変わらないですが、重さはすごく感じます。もともと家にこもっているタイプだから、筋力が全然なかったんです」と笑う。

 ドラマの見どころとなるキスシーンは、恋人のあおい役の岡本さんと、利津役の神尾さんと演じている。望月さんは「ちゃんとキスするシーンが初めてで……。めちゃくちゃ堅かった」と明かし、「『やばい、これ芝居してない』ってずっと思っていました。『そこで手を出して』とか『なでて』とか、(監督に)言われた通りに動いていただけ」と苦笑い。「勉強になったな、と思いました」と振り返る。

 萩原さんや神尾さんとは、過去にドラマ「3年A組-今から皆さんは、人質です-」(日本テレビ系)でも共演している。望月さんは撮影を振り返り、「僕は(空気がピンと)張り詰めているのが好きで。今回、神尾さんも萩原さんも現場で真面目な顔をされていて、一緒にやっていて楽しかったです」と語る。

 ◇目指すは“同年代で1番”好かれる役者

 昨年は「3年A組」に出演し、映画「五億円のじんせい」(文晟豪監督)では初主演も務めた。注目を集めている現状だが、望月さんは「過去に比べたら前には進めているのかなと思いますが、自分の想像より前には行けてないと日々感じているので、もっとどんどん行かなきゃ、という思いの方が強いです」と気を引き締める。

 「例えば、友達に『めっちゃ稼いでるでしょ』と言われたりするけど、スターじゃないんだから、そんなわけないじゃないですか。でも、自分もそこを思い描いていたから、めちゃくちゃ仕事をされている方や、同年代で僕よりいい芝居する方をドラマや映画で見たとき、『ああ、まだまだ勝ててないな』と思う。もっともっと、という感じです」

 今の目標の一つは「誰よりも楽しそうな役者」になること。「作品やお芝居に対して、誰よりもすごく楽しそうに考えている人に、勝てる人はいないと思っているので、そういう人になりたいなと、ずっと思っています」と理想を明かす。もう一つの目標は、「同年代の役者で誰が好きか、と聞かれたとき、自分の名前を一番に出してもらえるように」なること。「同世代で一番を目指したい?」と尋ねると、即答で「もちろんです!」と力強く語っていた。

 ドラマは2月8日深夜3時から放送。「360°(サンロクマル)ドラマ」と銘打ち、本編の一部分を切り出した見どころシーンや、ドラマ内では描かれない登場人物同士のやり取りなどが番組公式特設サイトやSNSで配信される。さらに、動画見放題サービス「ビデオパス」では、地上波放送で描き切れなかったストーリーも配信される。

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