生駒里奈:乃木坂46卒業して2年 アイドルから女優へ 主演舞台への思いを語る

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主演舞台「-4D-imetor」について語った生駒里奈さん

 アイドルグループ「乃木坂46」の元メンバーで卒業後は女優として活躍している生駒里奈さんがダブル主演を務める舞台「- 4D -imetor(フォーディメーター)」が、5月に東京と大阪で上演される。「暁のヨナ」や「モマの火星探検記」など、数多くの舞台に出演する生駒さんに、アイドルと女優業との違いや、演じることの楽しさなどについて聞いた。

 ◇憧れの先輩の仲間たちとの共演に「不思議なつながりを感じます」

 「- 4D -imetor(フォーディメーター)」は、俳優の池田純矢さんの作・演出「エン*ゲキ」シリーズの最新作。四次元に干渉できるように進化した新人類を巡る新感覚ミステリーで、四次元の世界や超能力を、さまざまなイリュージョンを使って表現するという。

 生駒さんが演じるのは、「ある日突然、超能力研究所に現れた記憶喪失の少女ノア」という役どころ。出演にあたり「不思議なつながりを感じる」という生駒さんに、その理由を聞くと「純矢さんは、これまで私が一緒にお芝居してきた憧れの先輩たちの仲間の一人。『モマの火星探検記』の演出家さん(毛利亘宏さん)や(鈴木)勝吾くんたちとも『薄桜鬼』などの作品を通じて仲がいいし。純粋に『27歳という若い世代の演出家さんが手がける舞台を体験してみたい』という思いもあったので、それがこんな形でかなうのは、すごくうれしいです」と目を輝かせる。

 ライブと舞台の違いについては、「『乃木坂46』のライブのときは、歓声でお客さんの反応が瞬時に分かるんですが、舞台は上演中はシーンとしている。でもカーテンコールのときの拍手の大きさで、お客さんが今日の舞台をどう感じたのかが分かるんです。その拍手で『ああ、今日一日、自分は間違ってなかったんだな』って思えるというか。拍手をもらうと毎回、感動するし、疲れが吹っ飛びます。お客さんの拍手がパワーになりますね」と話す。

 「自分の出来次第で、舞台の良し悪しが左右されるところもある」としながらも、「反応が分かりやすいからこそ、課題も明確になるし、逆にちゃんと落ち込める。分からないことで悩む必要がないところが私には合っている。『これは私のミス』とか『これは私の実力』というように、ちゃんと自分自身で把握できるのが舞台の好きなところ」と率直な思いを語る。

 ◇超能力者になって「心を読み取りまくります!」

 舞台「- 4D -imetor(フォーディメーター)」は、「四次元の世界や超能力を、映像表現を使わずに、演者自ら舞台上でイリュージョンやマジックを駆使して表現する」というが、生駒さん自身も「台本には“壁から飛び出る”って書いてあるだけなので、『いったいどんな感じになるんだろう?』って謎ですし、それをお芝居にちゃんと落とし込むって、想像できないですよね(笑い)。でもきっと、演劇だからこそ可能なトリックもたくさんあるんじゃないかなとも思っているんです」と期待を寄せる。

 俳優として出演する傍ら、イリュージョン監修も務めるマジシャンの新子(あたらし)景視さんが披露する「他人の脳に潜り込むことができる」という“ブレインダイブ”を目撃したという生駒さんは「実際に自分の頭の中を読み取られている感覚を味わうのは初めての経験で、『わ~、気持ち悪い!』『やめてよー』って思わず声が出ちゃいました(笑い)」と振り返る。新子さんがターゲットの携帯番号を当てるというイリュージョンに、「番号を思い浮かべただけなのに、いきなり自分の携帯が鳴り出すなんて、めちゃめちゃ怖いじゃないですか! 口で言わずに直接番号を押し出すから、なおさら怖いんですよ」と興奮気味に語る。

 舞台上では「生駒さん自身もイリュージョンを披露するのでは?」と水を向けると、「そうなんです! 4月からは私も超能力者になります(笑い)。この機会に私も相手の心を読み解く技術を習得して、いろんな人の気持ちを読みまくっていこうと思います」とちゃめっ気たっぷりにアピールする。

 ◇演じることが「今の自分の生活そのもの」

 「球技とか走るのは大嫌い」という生駒さんだが、今回はアクションの要素もあるといい、「今、頑張ってジムで鍛えてます! 普通に客席に静かに座って真面目に舞台を見るのとは違う感覚があるんじゃないかな。演劇を見ながらイリュージョンも楽しめるっていう感じです。量子力学がテーマになっているので、せりふも結構難しい。中でも純矢さん演じる『渡来暦(わたらいこよみ)』は超能力研究所の所長なので、ずっと難しい理論を説明しているんです。私が説明する役回りじゃなくて、本当によかったなって思っています」と笑顔を見せる。

 舞台に限らず女優業は、今後も「できる限り続けていきたい」といい、演じることの面白さについて「常に自分のことに対してストイックになれるし、作品のことを考えていられるところ」を挙げる。「友達とも全部演劇ありきでつながってるんです。役を通じて喜怒哀楽を経験すること自体が楽しいから、単純に楽しい人生を送るためにも演劇を続けていたい。もはや、演じることを含めて今の自分にとっては、“生活そのもの”になっているってことなんだと思います」と語った。

 「いつかミュージカルにも挑戦してみたい」としながらも、「今はとにかく有名になりたいという気持ちが強い」と力を込める。「すでに有名では?」と振ると、「今は元アイドルっていうことで有名なだけだから、これからは役者としての自分の力でちゃんと有名になりたいんです」と話し、「これまでのイメージを壊せるような、狂気に満ちた役とかもやりたいです!」と意気込みを語った。

 ◇アイドル時代との違い

 公演の初日を迎える5月には、生駒さんが「乃木坂46」を卒業して丸2年がたつ。アイドル時代からの心境の変化について聞くと「いろんなお芝居に出演して友達もできて、この2年でようやく人間になれました(笑い)」とちゃめっ気たっぷりに語る。

 アイドル時代との違いについては、「あのころは当たり前のことすら許されなかったから…」と切り出し、「分かりやすく言うと“恋愛禁止”みたいなことですけど、別に『恋愛がしたかった!』とかではなくて。弟と一緒に街を歩くことさえできなかったのがすごく苦しかったんです。誰かに勘違いされるんじゃないかって、いちいち考えてしまって。お父さんと一緒にいたときですら『年上の男性と……』って言われちゃうくらいなので。実のお父さんなのにね(笑い)」と回想する。

 今は「『私は女優だから、当然いろんな人と話しますし、一緒に外も歩きますから!』って宣言してはいるんです(笑い)。でも結局は舞台や映像を通じて作品を見てくれるお客さんたちを納得させられるような良いお芝居をすることで、その言葉を証明していくしかないのかなと思うようになりました」と語った。

 ◇「乃木坂46」を卒業する白石麻衣さんへのメッセージ

 生駒さんの後に「乃木坂46」のセンターを務め、まもなく卒業を迎える白石麻衣さんに対しては、「『乃木坂』のビジュアル面を確立させてくれた人」と評し、「お互い1期生だったので、本当にずっと苦楽を共にしてきたし、泣いている顔もうれしい顔もいっぱい見合ってきたから、いざ(白石さんが)乃木坂46からいなくなっちゃうのは、少し寂しい気持ちもあります」としながらも、「これまでずっと引っ張ってきてもらった分、ちょっとゆっくりしながら、好きな歌を歌ったり、好きなものを作ったりとかしてほしいなと思います」とメッセージを送った。

 エン*ゲキ#05「- 4D -imetor(フォーディメーター)」は、四次元に干渉できる」は、四次元に干渉できるように進化した新人類を巡る新感覚ミステリー。四次元の世界や超能力を、さまざまなイリュージョンを使って表現するという。東京公演は5月8~18日に紀伊國屋ホール(東京都新宿区)で、大阪公演は5月23、24日にCOOL JAPAN PARK OSAKA TTホール(大阪市中央区)で上演。チケットは3月22日から発売開始。

 (取材・文・撮影/渡邊玲子)

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