鬼滅の刃:刺さる名言 格好いい&可愛い義勇「俺は嫌われてない」 善逸、伊之助も 

「鬼滅の刃」コミックス5巻のカバー
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「鬼滅の刃」コミックス5巻のカバー

 吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)さんがマンガ誌「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載中のマンガ「鬼滅の刃(きめつのやいば)」。電子版を含むコミックスのシリーズ累計発行部数が4000万部を突破するなど大ヒットしている。ストーリー、バトルなどさまざまな魅力がある中で、ファンを熱くさせている要素の一つが、キャラクターの言葉だ。主人公・竈門炭治郎(かまど・たんじろう)だけでなく、冨岡義勇ら仲間の言葉も胸に刺さる。テレビアニメ化されているコミックス第7巻までの炭治郎の仲間の活躍を名言と共に振り返る。

ウナギノボリ

 ◇格好よくて可愛い冨岡義勇

 「鬼滅の刃」は、家族を鬼に殺された竈門炭治郎が、凶暴な鬼に変異した妹・禰豆子(ねずこ)を元に戻し、家族を殺した鬼を討つために旅立つ……というストーリー。炭治郎が最初に出会った鬼殺隊であり、その後の道を指し示したのが、冨岡義勇だ。格好いいだけでなく、可愛さも垣間見える言葉を紹介しよう。

 「生殺与奪の権を他人に握らせるな!!」(第1話「残酷」コミックス第1巻収録)

 第1話で、炭治郎と鬼に変貌した禰豆子に遭遇した義勇。「俺の仕事は鬼を斬ることだ」といって禰豆子を斬ろうとする義勇に、炭治郎は「やめてください…… どうか妹を殺さないでください…… お願いします…」と土下座で懇願する。そんな場面で放った厳しい一言。しかし、心の中では「泣くな 絶望するな そんなのは今することじゃない お前が打ちのめされてるのはわかってる」と炭治郎に同情する義勇の内面も垣間見える場面だ。

 「俺が来るまでよく堪(こら)えた 後は任せろ」(第42話「後ろ」コミックス第5巻収録)

 那田蜘蛛(なたぐも)山での蜘蛛(くも)の鬼・累との戦いで窮地に追いやられた炭治郎の元に現れた義勇の一言。第1話での出会い以来、炭治郎と義勇の再会の場面でもある。義勇は、鬼殺隊の柱の一人、水柱として圧倒的な強さを見せる。

 「俺は嫌われてない」(第44話「隊律違反」コミックス第6巻収録)

 累との戦いの後、鬼殺隊の蟲(むし)柱である胡蝶しのぶが現れ、禰豆子を殺そうとする。それを止める義勇にしのぶは「鬼とは仲良くできないって言ってたくせに何なんでしょうか そんなだからみんなに嫌われるんですよ」とキツい一言を浴びせる場面。「俺は嫌われてない」という義勇に、しのぶはさらに「あぁそれ… すみません 嫌われている自覚がなかったんですね」と追い打ちをかける。クールだが、ちょっと残念な一面も見せる。

 ◇“汚い高音”も 我妻善逸の名場面

 藤襲山(ふじかさねやま)で行われた最終選別で炭治郎と共に鬼殺隊へ入隊した我妻善逸(あがつま・ぜんいつ)。鬼にびびり、弱音を吐き、絶叫する場面も多いが、眠ると覚醒する。テレビアニメで声優を務める下野紘さんの“汚い高音”も話題になった。

 「ア”ーーーーッ(汚い高音) 来ないでェ!! 来ないでくれェ!! やめてーーーーッ!!!」(第23話「猪は牙を剥き善逸は眠る」コミックス第3巻収録)

 鼓屋敷で鬼に襲われ、少年・正一と共に逃げる善逸の必死な叫び。この後、緊張と恐怖が極限を超え、失神するように眠りに落ちた善逸は、雷の呼吸 壱ノ型 霹靂(へきれき)一閃で鬼を倒す。

 「炭治郎からは泣きたくなるような優しい音がする」(第26話「素手喧嘩(すてごろ)」コミックス第4巻収録)

 善逸は、炭治郎と再会した時から鬼(禰豆子)を連れていることを知っていた。音に敏感な善逸は炭治郎の音を「今まで聞いたこともないくらい優しい音だ」と感じた。鼓屋敷で、嘴平伊之助(はしびら・いのすけ)から禰豆子が入った箱を守り、「俺が……直接炭治郎に話を聞く だからお前は……引っこんでろ!!!」と力強く言い放つ場面だ。

 「俺は俺が一番自分のこと好きじゃない ちゃんとやらなきゃっていつも思うのに 怯(おび)えるし逃げるし泣きますし 変わりたい ちゃんとした人間になりたい」(第33話「苦しみ、のたうちながら前へ」コミックス第4巻収録)

 那田蜘蛛山での戦いで、善逸は蜘蛛の鬼の毒に侵される。ピンチの中で修行の日々を思い返した時の独白。雷の呼吸の中でも壱ノ型しか身につけられなかった善逸は師範の「いいんだ善逸 お前はそれでいい 一つできれば万々歳だ 一つのことしかできないならそれを極め抜け 極限の極限まで磨け」「善逸極めろ 泣いていい 逃げてもいい ただ諦めるな」という言葉を思い出す。そして、鬼を倒すべく壱ノ型 霹靂一閃を連続で繰り出す。

 ◇“ホワホワ”する嘴平伊之助

 善逸と共に炭治郎の大事な仲間である嘴平伊之助(はしびら・いのすけ)。炭治郎、善逸と共に藤襲山の最終選別に参加した鬼殺隊の同期だ。炭治郎たちと出会った当初は、凶暴な一面を発揮し敵対していたが、徐々に打ち解けていく。

 「てめェェ!! これ以上俺をホワホワさすんじゃねぇぇ!!」(第31話「自分ではない誰かを前へ」コミックス第4巻収録)

 那田蜘蛛山で、炭治郎と共に蜘蛛の鬼と戦うことになり、「伊之助!! 一緒に戦おう 一緒に考えよう この鬼を倒すために 力を合わせよう」と言われた伊之助の言葉。この前に休養を取った藤の花の家紋の家でも老婆に世話を焼かれ“ホワホワ”とした感覚を抱いた伊之助は、炭治郎に「一緒に戦おう」と言われ、またもホワホワしてしまう。

 「ゴメンネ 弱クッテ」(第48話「蝶屋敷」コミックス第6巻収録)

 那田蜘蛛山の戦いで自身の弱さを実感し、落ち込む伊之助がこぼした言葉。炭治郎、善逸に励まされ、余計に落ち込んでしまうコミカルな場面が描かれた。その後、胡蝶しのぶの屋敷での機能回復訓練を経て、炭治郎、善逸、伊之助は、劇場版アニメ「無限列車編」(10月16日公開)で描かれる新たな任務に挑む。

 義勇、善逸、伊之助それぞれに過去があり、炭治郎と共に鬼と戦っている。その言葉からは、仲間への思い、絆が垣間見える。

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