小芝風花:「トクサツガガガ」から1年… 「美食探偵 明智五郎」でも輝くコメディエンヌぶり

連続ドラマ「美食探偵 明智五郎」に出演する小芝風花さん=日本テレビ提供
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連続ドラマ「美食探偵 明智五郎」に出演する小芝風花さん=日本テレビ提供

 俳優の中村倫也さんが主演を務める連続ドラマ「美食探偵 明智五郎」(日本テレビ系、日曜午後10時半)で、私立探偵・明智五郎(中村さん)に振り回される小林苺を演じている女優の小芝風花さん。昨年1月期に放送されたNHKの連続ドラマ「トクサツガガガ」での“特オタ女子”が当たり役になったが、今作でもキュートなコメディエンヌぶりを遺憾なく発揮し、視聴者の笑いを誘っている。

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 ◇「トクサツガガガ」では妄想力にあふれた隠れ特撮オタクに

 2012年にドラマ「息もできない夏」で武井咲さんの妹役を演じ、女優デビューを果たした小芝さんだが、2014年の映画「魔女の宅急便」(清水崇監督)で主人公のキキを演じたことで、その名前を知ったという人も多いだろう。

 小芝さんは2015年に発表された「第57回ブルーリボン賞」で新人賞を受賞。17歳のときのことで、その年の10月に放送が始まったNHKの連続テレビ小説(朝ドラ)「あさが来た」では、波瑠さん演じるヒロイン・あさの長女・千代役に抜てき。2016年の1月から登場すると“母に反抗的な態度を見せる娘”を熱演し、お茶の間をにぎわせた。

 近年の小芝さんの活躍を知る上で、絶対に外せないのが「トクサツガガガ」だ。丹羽庭さんの同名マンガが原作で、隠れ特撮オタクの主人公(小芝さん)が、日々の生活でさまざまなピンチに陥ると、本人にしか見えない特撮ヒーローが現れ、その言葉に勇気づけられ、次々にピンチを切り抜けていく……という内容。彼女が演じた主人公・仲村叶(かの)は、妄想力にあふれた隠れ特撮オタク。見た目は清楚(せいそ)な叶=小芝さんが特撮ヒーローに悶絶(もんぜつ)したり、ノリツッコミする姿に胸が“トゥクン”としてしまった人も多かったのではないだろうか。

 また、昨年7月に2夜連続で放送された、原因不明の“RAPウイルス”に侵された終末世界を舞台にした「ラッパーに噛まれたらラッパーになるドラマ」(テレビ朝日系)では、茨城弁を話す主人公みのりを熱演。さらに同年7月期の連続ドラマ「べしゃり暮らし」(テレビ朝日系)では、劇中で漫才にも挑戦。“元相方”の渡辺大知さんとのコンビで息の合った掛け合いを披露して、好評を得た。

 ◇小芝風花の芝居がドラマにバランス

 そんな小芝さんが「美食探偵 明智五郎」で演じている苺は、明智が足しげく通う移動弁当屋「いちご・デリ」の店主。明智に助手扱いをされて、いつの間にか「助手の小林1号(いちごう)」とも呼ばれるなど、明智に終始、振り回されっぱなしな姿が印象的だ。

 初回では崖っぷちに立つ主婦を助けようとするも、ずっこけて自身が崖から落ちそうになってしまったりするなど、中村さんとともにコミカルな演技を披露すると、SNSでは「小芝風花のコメディエンヌぶりは最高」「中村倫也と小芝風花の掛け合いがよかった」「小芝風花ちゃんが面白可愛いです」「小芝風花ちゃんが足首グネったとこでめっちゃ笑った」と反響があった。

 ドラマはサスペンスのため、ともすれば血なまぐさい展開になりやすいが、明智と苺の丁々発止が非常に面白く、小芝さんの芝居がシリアスとコミカルのバランスをもたらしているとも言えそうだ。コメディエンヌとしてさらに飛躍する小芝さん。今後の「美食探偵 明智五郎」でどんな笑いをもたらしてくれるか、楽しみだ。

 

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