マンガ誌「月刊少年ガンガン」(スクウェア・エニックス)で連載中のマンガが原作のテレビアニメ「無能なナナ」の監督を、「FAIRY TAIL(フェアリーテイル)」などの石平信司さんが務めることが5月7日、分かった。「ダンベル何キロ持てる?」などの志茂文彦さんがシリーズ構成、「魔入りました!入間くん」などの佐野聡彦さんがキャラクターデザインを担当する。「FAIRY TAIL」などのブリッジが制作する。
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「無能なナナ」は、るーすぼーいさん原作、古屋庵さん作画のマンガ。絶海の孤島にある学園を舞台に、人類の敵に対抗すべく訓練に明け暮れる能力者たちが繰り広げるサスペンス。
第一印象は「そっちかー!」というパンチ力。あれは原作を初めて読んだときでした。まさに1話。いろいろな意味でジャンル慣れというか、「これ系ならこう来るだろうな」という勘が働く自負があったせいで、見事に裏をかかれた心地よさ。アニメ化で監督のお話をいただいて「これはアニメでも必ず盛り上がる!」と確信した……というより、「ぜひやらせてくれ!」なノリでした。
10年間ほどファンタジーにバトル、ギャグものを手がける機会が多かったので、久しぶりのサスペンス……しかも1話以降も何度も「そっちかー!」となる展開の作品なんてそうそうありません。自分の監督作品の中でもちょっと特殊な出来になってます。制作現場も音響も尋常ではない高揚感で作業に没頭しております。とにかく「初めて読んだときの衝撃」をそのままアニメで再現すべく、あの手この手で工夫しながら制作しているので、お楽しみに!
この作品では、主人公は「人類の敵」と呼ばれる存在と戦っています。いま(2020年4月)は、新種のコロナウイルスが世界に広まって、まさに「人類の敵」との戦いが行われているところです。「無能なナナ」はもちろん、原作もアニメも、こういう事態を想定して作られたわけではないんですが、結果的に、非常に示唆的な作品になったかなと。つまり、「人類の敵」との戦いの中で、人と人の不和や対立が深まっていくことの恐ろしさ、などについても考えるきっかけになるんじゃないか、というようなことも、今、思っています。
まあ、とはいえ、もちろん基本はエンターテインメントなので、まずは気楽に、主人公たちの冒険、活躍、襲いかかる危機また危機、それを切り抜ける知略や、火花散る頭脳戦などをたっぷり楽しんでいただければと思います。ぜひ、応援をよろしくお願いします。
原作の可愛らしい雰囲気に少しでも近づけるようにデザインさせていただきました! 動くナナとナナオを楽しみにしていただければと思います!
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