小芝風花:「妖怪シェアハウス」で民放連ドラ初主演 妖怪と同居する女性演じる

連続ドラマ「妖怪シェアハウス」主演の小芝風花さん=テレビ朝日提供
1 / 1
連続ドラマ「妖怪シェアハウス」主演の小芝風花さん=テレビ朝日提供

 女優の小芝風花さんが、7月期にテレビ朝日系で放送される連続ドラマ「妖怪シェアハウス」(土曜午後11時15分)で主演を務めることが6月10日、分かった。小芝さんが民放の連続ドラマで主演を務めるのは本作が初めて。

ウナギノボリ

 2012年にドラマデビューした小芝さんは、2014年公開の映画「魔女の宅急便」(清水崇監督)でキキ役を務め、映画初主演で「ブルーリボン賞」新人賞を受賞。2016年のNHK連続テレビ小説「あさが来た」ではヒロインの娘役で、母に反抗的な態度をみせる熱演ぶりが話題になった。近年はコメディエンヌとして評価が高く、2019年の連続ドラマ「トクサツガガガ」(NHK)で隠れ特撮オタク、同年7月期の連続ドラマ「べしゃり暮らし」(テレビ朝日系)では漫才師のヒロインを演じた。現在は「美食探偵 明智五郎」(日本テレビ系)で、探偵の助手として駆り出されるヒロインを演じている。

 本作は「ケイゾク」「SPEC」シリーズなどを手掛けた西荻弓絵さん、「世にも奇妙な物語」シリーズなどで知られるブラジリィー・アン・山田さんらが脚本を担当するオリジナルホラーコメディー。小芝さん演じる目黒澪(めぐろ・みお)は人に嫌われることを恐れ、言いたいことも言えず、空気ばかり読んで生きてきた女の子。恋したダメ男にお金や仕事、住まいを奪われ、妖怪たちが生活するシェアハウスにたどり着く。澪が直面するトラブルや面倒な相手を、おせっかいな妖怪たちがしゃしゃり出て、「やり過ぎ」なほど過激なやり方でやっつけていく……というストーリー。「怪談新耳袋」シリーズや「怪奇大家族」「ケータイ刑事」シリーズの豊島圭介さん、「民王」「おっさんずラブ」などの山本大輔さんが監督を担当する。

 ドラマには「四谷怪談」のお岩さんや鬼の大将の酒呑童子、座敷童子、ぬらりひょんといった妖怪が登場するほか、2話で「皿屋敷」のお菊、4話でアマビエ、6話ではギャルメークのやまんばといった“ゲスト妖怪”が出演。毎回、妖怪たちの「昔話」が紹介され、伝承や古典の陰で妖怪たちはどんな気持ちだったのかが語られる。また、物語中盤では、妖怪たちと共に過ごす澪が、自分でも気づかないうちに妖怪化していくといい、そんな澪の妖怪化も注目を集めそうだ。

 「妖怪シェアハウス」は、テレビ朝日系の土曜ナイトドラマ枠(土曜午後11時15分)で今夏放送スタート。

 ◇小芝風花さんのコメント 

 今回の作品は、これまで聞いたことがないような題材だったので、「新しい!」と思いました。もともと、妖怪ものやファンタジー要素がある作品などを見るのが好きだったので、「妖怪シェアハウス」への出演が決まり、しかも妖怪たちとルームシェアできるなんて、すごく楽しみです!

 私が演じる澪ちゃんは、人に嫌われたくなくて、言いたいことも言えず、だまされてしまったり、いいように人に使われてしまうのですが、私もどちらかというと、人に嫌われたくないと思ったり、言いたくても「今言うと空気が悪くなってしまうな」と考えて言えなかったりすることがあるので、似ていると感じる部分があります。そんな澪ちゃんを、妖怪たちは人間と深く関わることが禁止されているはずなのに、それでも助けてしまう、それは澪ちゃんが持つ真っすぐさや純粋さからだと思うんですね。なので、そこは見ている方々が、「もう仕方ないな、澪は」と、助けたくなるような、応援してあげたくなるような人物を演じられたらいいなと思っています。

 今作ではたくさんの妖怪と関わっていくのですが、妖怪は「ゲゲゲの鬼太郎」などを見ていたこともあり、個性豊かで愉快なイメージで、怖いというよりは「面白そう!」とわくわくします。なかには怖い妖怪もいると思うのですが、特に今作で登場する妖怪たちは一人ひとり個性を持ちつつも、現代社会に溶け込んでいて人間味があり、とても親しみやすさを感じます。ただ、ビジュアルのインパクトはすごいと思うので、もし実際に一緒に生活をしたら、最初は澪みたいに怖がってしまうかもしれません(笑い)。今作の妖怪の方々のビジュアルもかなりすごいんです!

 そんな出演者の妖怪化した姿をはじめ、妖怪たちの自由さや奔放さ、それぞれの個性がとてもすてきに輝いている作品です。世の中には、自分の意見を真っすぐ言える強さを持った人ばかりではなく、ちょっと我慢してしまったり、周りの目を気にして何も言えなかったりする人もいらっしゃると思うんですね。なので、このホラーコメディー作品を通して、ちょっと生きづらいと感じていたり、なかなか自分の思うようにできていないと悩む人たちに、笑っていただきながら勇気づけられたり、背中を押してくれる作品になるよう、頑張りたいと思います。

テレビ 最新記事