テレビ試写室:国際ドラマ「THE HEAD」第1話 山下智久が全編英語&スキンシップで“海外風味”な姿 自身作詞のED曲で余韻も

山下智久さんが出演する国際ドラマ「THE HEAD」のメインビジュアル(C)Hulu Japan
1 / 5
山下智久さんが出演する国際ドラマ「THE HEAD」のメインビジュアル(C)Hulu Japan

 ドラマからドキュメンタリー、バラエティー、アニメまで、さまざまなジャンルのテレビ番組を放送前に確認した記者がレビューをつづる「テレビ試写室」。今回は、6月12日から世界30カ国で同時公開される国際ドラマ「THE HEAD」の第1話だ。日本では、動画配信サービス「Hulu(フールー)」オリジナルの連続ドラマとして、同日午後10時から独占配信される。

ウナギノボリ

 「THE HEAD」は、エミー賞も受賞した世界的ヒットドラマ「HOMELAND/ホームランド」などのラン・テレムさんが製作総指揮を務めるサバイバルスリラー。南極の科学研究基地を舞台に、極限状態に置かれた人間たちの壮絶な心理合戦が描かれる。研究員たちは越冬隊の10人を残し、基地を去ることになったが、半年にわたる冬のさなかに突如、基地との交信が断絶。6カ月後に基地に行くと、ほとんどの研究員が死亡し、生存を確認された者がいる一方、行方不明者もいて……というストーリー。

 今作は国際ドラマというだけあり、世界各国のキャストが集結しているが、中でも注目したいのが日本人唯一の出演者である俳優の山下智久さんだ。メインキャストとして越冬隊の一員である微生物学者のアキ・コバヤシを演じており、オール海外ロケ、全編英語で撮影に挑んだ。世界規模のドラマシリーズへは初出演となるが、昨年1月に日本公開された中国・香港合作映画「サイバー・ミッション」で海外作品に初進出し、英語でのせりふに挑戦した経験を持つだけに、今作でも流ちょうな英語を披露し、違和感なく作品に溶け込んでいる。

 また、海外作品ならではのラフなスキンシップも見どころの一つ。特にキャサリン・オドネリーさん演じるマギー・ミッチェルとアキは恋愛感情を育んでいく役どころということもあり、2人は初回から“距離の近さ”を感じさせ、夏期隊員たちが基地を去る前に開くパーティーでは、アキがマギーの手を取り、飛びはねながら楽しそうに踊るシーンも映し出される。また、別の場面ではアキがマギーに話しかける際にさらりと肩を触れさせるなど、思わずドキッとするようなボディータッチもあり、日本のドラマとは一味違う“海外風味”の山下さんを味わうことができる。

 そして、山下さんは今作のエンディングテーマも担当している。山下さんがドラマのために書き下ろした「Nights Cold」という楽曲で、「ドラマの世界観を大切にしながら、今回はそれを恋愛に例えてミステリーをひもといていくようなイメージで作詞させていただきました」と語っている。ドラマの終わりに、山下さんの穏やかながら、切なさやさみしさがにじむしっとりとした歌声が流れることで、まるで映画を見たあとのような余韻も感じられた。

 公式サイトのキャラクター紹介によると、アキは「優しい心の持ち主だが、実は別の顔も持っており……」と説明されている。極限状態での人間の心理を描いたドラマであるだけに、山下さんが今後どのような“顔”を見せていくのか、2話以降の展開に期待が高まる。

写真を見る全 5 枚

テレビ 最新記事