仮面ライダーゼロワン:ついに新エピソードが放送! アズ、アークゼロ、そしてサウザーはどうなる…

「仮面ライダーゼロワン」のキャスト陣
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「仮面ライダーゼロワン」のキャスト陣

 特撮ドラマ「仮面ライダーゼロワン」(テレビ朝日系、日曜午前9時)の新作エピソードの放送が、6月21日に再開される。新型コロナウイルスの影響で撮影スケジュールに変更が生じ、5月17日以降は新作の放送を延期し、特別編を放送していた。だが、21日放送の第35.5話「ナニが滅亡迅雷を創ったのか?」で、鶴嶋乃愛さん演じるアズが「滅亡迅雷.net」の前に現れることが予告されるなど、すでに放送前に大きな盛り上がりを見せている。また、主人公・仮面ライダーゼロワン/飛電或人(高橋文哉さん)の前に立ち塞がる“最凶の敵”仮面ライダー・アークゼロの存在もすでに明かされており、物語はいよいよ佳境を迎えようとしている。ここで改めて、新エピソードの放送前に、物語を振り返りながら、これからの展開について考察してみたい。

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 ◇アズ、アークゼロの関係は… どうなる滅亡迅雷.net

 アズは、或人の秘書であるヒューマギア・イズ(鶴嶋さん)に見た目はそっくりだが、ショートヘアのイズとは違い、ロングヘアで、頭部のモジュールは赤く光っている。元々、オープニングに姿は見せていたものの、長らく正体は分からないまま、特別編「プレジデント・スペシャル PART.01」(5月17日)で初登場した。特別編では、或人にゼロワンの過去の戦いのデータを要求し、ラーニングしていたが、或人に対しての言葉使いも、いつものイズとは違う少々乱暴なもので、SNSでは「赤イズ可愛すぎ」「赤イズちゃんの小悪魔たまらん」などと盛り上がりをみせた。

 第35.5話の予告では、滅亡迅雷.netのアジトに現れたアズが、通信衛星・アークの使者を自称していたが、その言葉を額面通りに受け取るならば、アークはゼロワンの敵。つまり、アズは特別編で或人にスパイ行為を働いていたことになる。一体、ゼロワンの過去のデータを取得して、何をたくらんでいたのか。また、予告でアズは滅亡迅雷.netの滅(砂川脩弥さん)、亡(中山咲月さん)、迅(中川大輔さん)、雷(山口大地さん)の4人の前で「シンギュラリティ・テストを始めるよ」と意味深なセリフも口にしていた。アークの使者ということは、アークの人類滅亡の意思を体現する滅亡迅雷.netを指導する立場にもなるのか、アズと4人の関係性にも注目が集まりそうだ。

 アークゼロとの関係も気になるところ。アークゼロの正体は、アークの意志が具現化した姿ということは明かされているが、変身者はいまだ明らかになっていない。アークの使者ということは、アズがアークの意志というふうにも受け取れるが果たして……。

 ◇負けっぱなしのサウザーの今後は…

 仮面ライダーサウザー/天津垓(桜木那智さん)の動向も気になる。当初は、アークに人間への悪意をラーニングし、滅亡迅雷.netも生み出した元凶であり、物語の黒幕として登場。サウザーの強さも相まって、ゼロワン最大の敵として君臨していた。しかし、ゼロワンがメタルクラスタホッパーにパワーアップすると、防戦一方に。また、仮面ライダーバルカン/不破諫(岡田龍太郎さん)がランペイジバルカンに変身できるようになると、いよいよ敗戦する展開が目立つようになり、ついには部下の刃唯阿(井桁弘恵さん)にも見限られ、ライダースペックは上回っているはずの、仮面ライダー滅 スティングスコーピオンにも敗北した。

 負けっぷりが板についてしまった感が否めないサウザーだが、このまま“最凶の敵”アークゼロが登場すると、ますます立つ瀬がなくなってしまうのではないか。いや、あの「1000パーセント」が口癖の完璧主義者で、権謀術数の限りを尽くし、ゼロワンの邪魔をしてきたサウザーのこと。このまま物語から退場するとは思えない。再び、ゼロワンを追い詰める展開が用意されているかもしれない。ひょっとすると、アークゼロという最大の敵に対して、ゼロワンと共闘する展開も……。“黄金の戦士”サウザーが物語上で再び輝くことを期待したい。

 最終章に入りながらも、1カ月以上新エピソードが放送されなかった「仮面ライダーゼロワン」。さまざまな情報だけが先行して明かされてきたが、やはり視聴者が見たいのは、ゼロワンをはじめとした魅力的なキャラクターたちが紡ぎ出す次なる展開だ。人間と人工知能が共存する世界を描いた、令和最初の仮面ライダーの物語はどうなるのか。待ち遠しかった日曜がやってくる。

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