日本沈没2020:主題歌に大貫妙子&坂本龍一の「a life」 湯浅政明監督描く水彩画タッチのOPも

「日本沈没2020」の主題歌「a life」を手がけた大貫妙子さん(左)と坂本龍一さん
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「日本沈没2020」の主題歌「a life」を手がけた大貫妙子さん(左)と坂本龍一さん

 小松左京さんのSF小説「日本沈没」が原作のアニメ「日本沈没2020」で、シンガー・ソングライターの大貫妙子さんが作詞、音楽家の坂本龍一さんが作曲を手がけた「a life(エー・ライフ)」が主題歌として流れることが6月25日、分かった。同曲が流れるオープニング映像もYouTubeで公開された。湯浅政明監督が、アニメに登場する武藤家の「ある日の風景」を水彩画のような淡いタッチで描いた。

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 湯浅監督は楽曲「a life」について「透明感、日常感がありながらも、地に足がついたすてきな曲でした」とコメント。オープニング映像について「殺伐とした天変地異後の暗い本編とは対照的な、明るい爽やかな朝のルーチンを毎回見ることで、失ったものの尊さを感じてもらえるといいと思いました。朝の光、柔らかい布団や温かい飲み物、自然の風景や小動物のクローズアップを、記憶の中にあるように柔らかいタッチで断片的にオーバーラップしながら、透明感ある白い光の中に描きます」と演出意図を明かした。

 大貫さんは、主題歌について「誰かのせいにしたりせず現実と向き合い、姿勢を正し自分の軸をきちんとつくることがこれからの時代を生きていく自分の助けになると思います。歌うということは変わらないけれど、新たな価値観で力強く生きていこうとする人のために歌っていきたい」と思いを語った。アニメを鑑賞したという坂本さんは「当たり前の日常がどんなに大切か、ぼくたちは知っている」とコメントを寄せた。

 「日本沈没」は1973年に発表された小松さんの小説。同年、公開された実写映画は配給収入が約28億2000万円を記録。2006年には、草なぎ剛さん、柴咲コウさんが出演する実写映画も公開され、興行収入が約53億4000万円を記録するなど大ヒットした。

 「日本沈没2020」は、「夜明け告げるルーのうた」「四畳半神話大系」「映像研には手を出すな!」などで知られる湯浅さんが監督を務める。2020年、日本で突然、大地震が起こる。大混乱の中、東京都内に住むごく普通の家族、武藤家の歩と剛の姉弟らは東京からの脱出を始めるが、沈みゆく日本列島は、容赦なく武藤家の面々を追い詰める。極限状態で突きつけられる生と死、出会いと別れなどが描かれる。

 上田麗奈さんが主人公で五輪を目指して陸上に打ち込む14歳の少女・武藤歩の声優を務めるほか、村中知さんが、歩の弟でオンラインゲームで世界とつながる少年・剛、佐々木優子さんが歩の母で元水泳選手のマリ、てらそままさきさんが父・航一郎をそれぞれ演じる。動画配信サービス「Netflix(ネットフリックス)」で7月9日から全世界独占配信。全10話。

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