吉川晃司:“かっこよすぎる”由利麟太郎を好演 ドラマPが語る“存在感”と“語れる背中”

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5週連続特別ドラマ「探偵・由利麟太郎」第3話のワンシーン=カンテレ提供

 歌手で俳優の吉川晃司さんが主演を務める5週連続特別ドラマ「探偵・由利麟太郎」(カンテレ・フジテレビ系、火曜午後9時)が放送中だ。SNSでは、吉川さん扮(ふん)する“白髪の探偵”由利麟太郎に「気絶するぐらいのかっこよさ!」「圧倒的な存在感」「かっこよさしか記憶に残らない」と話題で、ハートを撃ち抜かれた視聴者が続出している。由利麟太郎というキャラクターは「吉川晃司さんという唯一無二の存在でしか表現できない」と語り、ドラマの演出も務めた木村弥寿彦プロデューサーに、吉川さんの魅力や制作の裏側などについて聞いた。

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 ドラマは、金田一耕助シリーズなどで知られる横溝正史の長編小説「蝶々殺人事件」を含む「由利麟太郎」シリーズが原作のホラーミステリー。同シリーズが連続ドラマ化されるのは初めてだ。カンテレのオムニバスドラマ「大阪環状線 ひと駅ごとの愛物語」などを演出した木村プロデューサーは、横溝作品が好きだったといい、原作にあった由利の「白髪、ダンディー、達観したスタンス」というイメージに「ビビッ!と」、吉川さんが頭に浮かんだという。

 吉川さんが演じている由利は、殺人者の行動、心理を分析する犯罪心理学者として活躍する一方、警察からの依頼を受け事件の捜査も手伝っている探偵。捜査方法は「ひたすらに事件現場を観察し続けること」で、学生時代に学んだトレース技術に基づき捜査を行う。弓道の心得もあり、静寂の中、弓を構え、的を見据えることで、精神を集中させ、それが難事件解決の一助になっている。多くを語らない静かな男だが、その洞察力と論理的思考は天才的……という人物だ。

 格好は、吉川さんの逆三角形の体のラインに合わせたシャツとベストにスラックス、そして、裾が足首の辺りまである“超ロングコート”が印象的だ。木村プロデューサーは、衣装について、吉川さんのアイデアが「ふんだんにちりばめられています」と説明する。

 劇中では、由利が弓を引いたり、武器を持って襲ってくる犯人にハイキックを見舞うなど、思わず「かっこいい!」とほれぼれしてしまう派手なシーンもあるが、そもそも吉川さんがさっそうとコートをなびかせて歩く姿や背筋を伸ばして立つ姿がとにかく美しく、そして、画面上で自然と吉川さんのことを視線で追ってしまう。

 どうして、存在感がここまで際立つのか。40代後半の木村プロデューサーは、50代の吉川さんのことを「昔から、テレビなどで歌う姿を見てきた世代」と語りつつ「本業はミュージシャンなので、空気感などが俳優さんとは少し違う」と説明する。

 「ステージ上でのミュージシャンとしての立ち姿などが、俳優さんたちの中にいると際立つ部分があり、それが特別な感じに見える。もちろん吉川さんはお芝居をしていますが、プラスのものが画面に伝わっていると思う」と、吉川さんならではの魅力を分析。吉川さんの存在感によって、せりふ量が多くない由利を際立たせた部分は「意識して作りました」といい、狙い通りの結果となった。

 木村プロデューサーは、吉川さんならではのもう一つの魅力として“語れる背中”を挙げる。それは「アングルとかによりますが、普通は役者の顔を正面から撮るものです。しかし、吉川さんは、後ろ姿だけで何かを語っているように見える。試行錯誤しましたが、俳優さんを撮る感じとは違いました。吉川さんは、もはや“背中が顔”というか、背中で語れる演技ができる、そういう存在です」と、唯一無二の理由を説明した。

 吉川さんは、本作のためにメインテーマ「Brave Arrow」、エンディングテーマ「焚き火」も書き下ろしており、本作はスタートからラストまで、吉川さんの存在感を目と耳で楽しむことができるのも特徴だ。今後も、吉川さんの、ミュージシャンならではの際立った存在感と背中で語れる演技を「探偵・由利麟太郎」で楽しみたい。第3話は6月30日午後9時から放送。

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