渡邊圭祐:「神木君になりたい」 同じ年の“大先輩”を目標に役者業邁進

テレビ
「love distance」に出演した渡邊圭祐さん(C)Paravi

 新型コロナウイルス感染拡大の影響に伴う“ステイホーム”期間の隣人たちの交流を描いたドラマ「love distance」(全10話)が、6月27日より動画配信サービス「Paravi(パラビ)」で独占配信される。今回は、本作でフォトグラファーの青年・浅野千秋を演じた渡邊圭祐さんが、リモートインタビューで本作の魅力や“役者人生”について語った。

◇人妻に好意抱くフォトグラファーを「精いっぱいの積極性」で演じる

 ステイホーム期間中の人間関係を描く本作。渡邊さんは「今だからこそできる、今だからこそダイレクトに伝わる作品」と評価し、「隣の人とベランダで会話するなんてことは、今どきあるようでない。夢物語みたいです。『千秋はこういう感じで写真を撮ってるだろうな』といろんな想像をして現場に入っていました」と話す。

 渡邊さん演じる千秋は、仲良し夫婦の滝口彰(清原翔さん)と滝口美和(水川あさみさん)の隣人だ。「千秋はポジティブ。このコロナ禍で仕事ができなくなっている中でも、ふさぎ込まず、屋上やベランダで写真を撮るとか、自分にできることを見つける。そういうポジティブなマインドは自分に似ていると感じました」と役どころを語る。

 一方で千秋は、夫がいる美和に対して、ひそやかに恋心を抱く。「あれが精いっぱいの積極性かなと思う。自分の思いを伝えたい気持ちと、物理的にも倫理的にも距離をとらないといけない面があります。千秋はそこでうまい駆け引きをしています」と言い、相手の水川さんについては「本当に明るい方。スタッフ・キャストみんなを巻き込んで、自分のペースで歩んでいくのがとてもお上手だなと。花みたいで、すごくすてきな方でした」と話した。

 千秋が撮る写真は、空や、ベランダの花に水をやる美和の姿だ。「水川さんって、思わず撮りたくなるんですよ(笑い)。それくらい花との親和性が高い。家庭が想像できて、(花やその空気感に)お似合いだった。作中では、僕視点の美和がけっこうあると思います。そのシーンだけ抜いた話を作ってもいいと思うくらいすてきな絵です。何回でも見て、僕と同じ気持ちを視聴者のみなさんにも味わってほしいです」と本作をアピールした。

 美和の夫・彰役の清原さんとは「前回共演したのに引き続き、一緒にしゃべるシーンがないんです」とこぼす一幕も。「僕が出てきて清原さんが出ていくとか、どちらかがいない。『次、しっかり絡みのある共演がしたいね』という話はしました」と明かす。

 本作は、コロナウイルスの感染拡大防止を考慮し、夜間の撮影は行わず、6月上旬に10日間という短い期間で、かつ最少人数のスタッフで撮影を行った。ソーシャルディスタンスを保ちながらも共演者らと語り合ううちに「距離を保ちながらでも、人と面と向かって話すのは大切だとあらためて気づきました。でも逆に、(人間関係などで)一歩距離を引いたことで、今まで距離感が近かったから見えていなかった部分が見えた気がします」と新たな発見があったようだ。

 ◇「神木君になりたい」 同じ年の“大先輩”とフラットに話せる関係に

 この自粛期間に、渡邊さんは昔買ったビンデテージカメラでの写真撮影を再開したという。「1950年ごろに発売されたトプコンのフィルムカメラです。『散歩に行くついでに何かできないかな』と思って撮り始めました。そんなタイミングで、千秋役のオファーをいただきました。何か運命的な流れを感じつつ、散歩中に『撮りたいな』と思った細い路地や草を撮るようになりました」

 ステイホーム中、今まで全くやってこなかったという料理にもチャレンジ。「事務所に料理がうまい人が何人かいるので『何買って、何を作ればいいか』と聞いたら、『鶏の胸肉を買ってきて、煮込むといいよ』と言われました。僕には、肉を煮込む発想がなくて、いざ水を入れてやってみたら吹きこぼしました(笑い)」と明かし、ここ数カ月でさぞ料理の腕が上達しているかと思いきや……「もうやってないです」と照れ笑いを浮かべた。

 ふさぎ込みそうなときは「エンタメに救われた」という渡邊さん。「いろいろ見ましたけど、特にバナナマンさんのYouTubeチャンネルで声を出して笑いました。昔から見ていたんですけど、見返してやっぱり面白いなと思いました。仲の良さが伝わるコンビが好きです。笑うことって大切ですよね」

 「仮面ライダージオウ」や「恋はつづくよどこまでも」など話題作への出演が続く渡邊さん。「(長期間撮影された)『仮面ライダー』に関しては、次第に相手の役者がどういう人かも分かっていて、この役の間の取り方が手に取るように分かってきました。台本を読んだとき、相手がこんな感じで来るなとイメージができる。こちらのことも向こうがつかんでくれる。3カ月間とか、今回みたいに5日間とかいう短い期間の撮影では、相手に対して勝手なイメージを持たず、あくまでもリアルに、相手のことを一回よくのみ込まないといけないという思いをより強く持つようになりました」と語る。

 「僕は(芸歴が)すごく浅く若くない人。僕と同じ年の神木(隆之介)君なんか、芸歴25年。『元からテレビで見てたけど……』みたいな意識を抜きにしてしゃべれるくらい経験を積みたいです。いろんな役に挑戦して……神木君になりたいです(笑い)。いつかお芝居で共演したいですね」と話していた。

 ◇

 Paraviオリジナルドラマ「love distance」は、2020年初夏のとあるマンションを舞台に、コロナ禍でステイホームを余儀なくされた隣人たちの交流を描く。動画配信サービス「Paravi(パラビ)」で6月27日午前10時1分から1話8分×全10話を順次配信。

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