石原夏織:デビュー2年で感じた成長 ファンへの思い 2枚目アルバム「Water Drop」で見せた「新しい一面」

2枚目のアルバム「Water Drop」を8月5日に発売する石原夏織さん
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2枚目のアルバム「Water Drop」を8月5日に発売する石原夏織さん

 歌手で声優の石原夏織さんの2枚目のアルバム「Water Drop」が、8月5日に発売される。石原さんはアニメ「マギ」のアラジン役などで知られる人気声優で、デビューから約2年がたった。活動当初は不安も大きかったというが、「デビュー前からは考えられない」ほど成長を実感しているという。石原さんにアーティストとしての成長、アルバムの挑戦について聞いた。

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 ◇複雑な曲 楽しい撮影 アルバムの挑戦

 石原さんは2018年3月にシングル「Blooming Flower」でアーティストとしてデビュー。同年11月には初のアルバム「Sunny Spot」を発表した。約2年ぶりとなる2枚目のアルバム「Water Drop」は「新しい一面」が見える作品になった。

 「新たなジャンルを歌ってみたい!という気持ちで、さまざまなジャンルに挑戦させていただきました。新しい一面が見えたり、意外な一面に気付いていただける作品だと思います。特に難しかったのが『Water Front』です。メロディーもリズムも複雑ですし、声も少し低めだったりします。かなわないと分かっている切ない思いを歌った曲で、私の年齢よりもちょっと年上な感じもします。歌詞が話し言葉みたいな感じなのですが、そのニュアンスも難しかったです。これまで発表してきた曲とは雰囲気が違います。感情が爆発しているような曲なんです。アフレコをやっているような気持ちになって歌っていました」

 「Water Front」は声優ならではの表現力が生かされたようだ。ほかの楽曲も挑戦だらけだった。

 「『Diorama-Drama』も挑戦でした。冒頭の英語の羅列が難しくて……。これまでも英語の歌詞はありましたが、ワンフレーズ程度だったんです。英語があまり得意ではないので……。すごくハードルが高くてドキドキしました。『SUMMER DROP』も新鮮です。アルバムは夏に発売されますが、夏がコンセプトというわけではなくて、でも、私は夏が好きなので、一曲は夏っぽい曲を入れたい!と提案させていただきました。ポップな明るいダンスの曲は歌っていなかったので、新鮮に感じていただけると思います」

 「SUMMER DROP」はミュージックビデオも公開されている。夏らしい衣装でキュートなダンスを披露した。

 「これまでは格好いい系のダンスが多かったのですが、キュートなダンスも楽しかった! ずっとやりたかったんです。ダンサーのみんなとのチームワークもよくて、すごくすごく楽しかった! 撮影開始2時間で、しゃべりすぎて、笑いすぎて、声がかれてしまいました(笑い)。テンション上がりすぎちゃって」

 ◇アニサマで実感した成長

 アルバムの発売を記念して9月27日にはヒューリックホール東京(東京都千代田区)でイベントも予定している。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、これまでのようにイベントの開催が難しいところではあるが、石原さんはファンの前で「歌ってみたい!」という気持ちを強く持っているという。

 「もどかしい気持ちです。アルバムの曲をファンの方の前で歌いたい。直接、ファンの方に会いたい! アルバムは、ライブで盛り上がる曲ばかりですし、バラードの『キミしきる』もライブでさらに進化する曲だと思うんです。バラードをライブで歌うと、レコーディングとは、また違うものを感じることがあるんです。この曲もライブで、これまでにない感情が湧き上がるかもしれません」

 石原さんは、デビュー時から「ファンの方と心の距離が近いアーティストになりたい」という思いがあり、ファンを大切にしてきた。だからこそ「もどかしさ」を感じるのだろう。

 「本当にファンの皆さんに支えていただいているんです。私はよくドジするタイプですけど、みんなが優しく受け止めてくれるんです。みんながいるから、なんとかなるな!最終的にどうにかなるな!という気持ちになるんです。最初は、一人で歌う感覚が分からなくて、私にできるのかな?とすごく緊張していましたし、不安でした。活動を始めて、ファンの方と直接お会いする機会が増えて、ファンの方の応援が力になったんです」

 デビューから約2年がたち「今はほとんど不安がなくて、ライブも緊張するけど、どうにかなるでしょ!と思えるようになりました」と成長を感じているという。特に成長を実感したのが、昨年のアニメソングイベント「Animelo Summer Live(アニサマ)」のステージだった。

 「すごく成長した!と思っています。デビュー前からは考えられないことですね。徐々に強くなった。昨年のアニサマは、会場にのみ込まれるような感覚がなかったんです。成長をしているのが自分の思い込みではない……と確信に変わりました」

 石原さんはインタビュー中、度々「どうにかなる!」「なんとかなる!」と笑顔で話していた。そんなポジティブな石原さんにファンは元気、パワーをもらっているのかもしれない。

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