King & Prince永瀬廉:映画「弱虫ペダル」で3度目の主演 “理想の主演”像は古田新太

King & Princeの永瀬廉さん(前列中央)の主演映画「弱虫ペダル」のビジュアル(C)2020 映画「弱虫ペダル」製作委員会 (C)渡辺航(秋田書店)2008
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King & Princeの永瀬廉さん(前列中央)の主演映画「弱虫ペダル」のビジュアル(C)2020 映画「弱虫ペダル」製作委員会 (C)渡辺航(秋田書店)2008

 人気グループ「King & Prince」のメンバーとして活躍する永瀬廉さん。渡辺航さんの人気自転車マンガを実写化した映画「弱虫ペダル」(三木康一郎監督、8月14日全国公開)では、自身3度目となる主演を務める。2019年に映画で初主演を飾ってから、コンスタントに主演に抜てきされてきた永瀬さんに、主演としての振る舞い方や、理想とする主演像、撮影の苦労などについて聞いた。

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 ◇理想の主演像は「空気作りの上手な人」

 永瀬さんは昨年5月、映画「うちの執事が言うことには」(久万真路監督)で初主演、同年9月にスペシャルドラマ「FLY! BOYS,FLY!僕たち、CAはじめました」(カンテレ・フジテレビ系)でドラマ初主演を果たした。今回は3度目の主演となったが、「気負わずに自然体でいることが今の自分には一番合っているのかなと感じます」と自然体だ。

 理想の主演像は「空気作りの上手な人」。昨年4~6月に放送されたドラマ「俺のスカート、どこ行った?」(日本テレビ系)での古田新太さんとの共演の影響が大きいようだ。「古田さんと共演させていただいたときに、『よーい、はい』って本番の合図が出る3秒前くらいまで笑いを取っていたのに、言われた瞬間の切り替えの早さには圧倒されました。古田さんのお芝居を肌で感じました。また、現場の空気作りが上手だなと感じました。僕や他の生徒役の方も、古田さんは大先輩なのですごく緊張していました。でも、古田さんが現場を和ませてくれたお陰で緊張がほぐれましたし、僕たちが演技しやすい環境を作ってくださったように思います」と振り返る。

 ◇ペダルを回せば回すほど強くなるのを実感

 今回主演として挑んだ「弱虫ペダル」は、人気マンガが原作。マンガ誌「週刊少年チャンピオン」(秋田書店)で2008年から連載中の作品で、68巻まで発売されているコミックスは累計発行部数が2500万部を突破している。アニメが大好きな気弱な少年・小野田坂道が、千葉県の総北高校で自転車のロードレースの魅力に目覚め、仲間と共にインターハイ優勝を目指す姿が描かれている。アニメ、舞台、ドラマも展開されるなど、ファンも多い。

 出演するにあたり、原作のマンガやアニメをチェックしたという永瀬さんは「ロードレースならではの爽快感や熱量を届けられるか」と当初は不安な部分もあったというが、撮影ではとにかく「楽しもう」という気持ちを大切にしたという。

 今作ではキャストがほぼ吹き替えなしでロードバイクに挑戦し、クランクイン前からハードな練習を行った。永瀬さんは「体力的には大変でした」と苦労をにじませながらも、「ペダルを回せば回すほど、自分が速くなる、強くなっていくのを実感できました」といい、ロードバイクの魅力を知ったことで「楽しむことができました」と実感を込める。そして「僕の楽しもうという空気が周りに伝わっていてくれたら、自分が求める主演像に近づけたのかもしれないです」とはにかみながら語った。

 ◇伊藤健太郎はクール、坂東龍汰は「鳴子君よりもにぎやか」

 坂道の良き仲間でクールな性格の今泉俊輔役に伊藤健太郎さん、同じく仲間で関西から来た目立ちたがり屋の鳴子章吉役は坂東龍汰さんが演じている。永瀬さんは「2人共、普段のキャラクターが役と似ている気がしていて。健太郎君は(現場では)割とクールだったんです。本人はもっとやんちゃですけれど(笑い)。あと、鳴子君よりも坂東君の方がにぎやか(笑い)。特徴があって、(2人との共演は)とても演じやすかったです」という印象を持った。

 最後に映画について、「小野田坂道という少年が自転車やいろいろな人と巡り会って、そこから自分が変わっていくという成長ストーリーです。何より一つのものに向かって何かを頑張る、汗を流すといった青春のすべてが詰まった作品なので、これを見たら頑張ろうという気持ちになれるし、誰かに伝えたくなるくらい熱い気持ちになれる作品だと思います。青春の尊さをぜひ劇場で体感してください」とメッセージを送った。

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