共演NG:秋元康企画・原作のドラマ今秋放送 中井貴一×鈴木京香のラブコメディー

(左から)秋元康さん、中井貴一さん、鈴木京香さん、大根仁監督=テレビ東京提供
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(左から)秋元康さん、中井貴一さん、鈴木京香さん、大根仁監督=テレビ東京提供

 俳優の中井貴一さんが、今秋放送の連続ドラマ「共演NG」(テレビ東京系、月曜午後10時)に主演することが9月1日、分かった。中井さんが民放の連続ドラマに出演するのは、2014年に放送された「続・最後から二番目の恋」(フジテレビ系)以来、約6年ぶり。女優の鈴木京香さんが出演することも発表された。

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 ドラマの企画・原作は、昨年放送された連続ドラマ「あなたの番です」(日本テレビ系)シリーズなどを手がけた秋元康さん、脚本と監督は「モテキ」シリーズなどの大根仁さんが担当。25年前に破局した“共演NG”の大物俳優2人が共演することになり……というラブコメディーだ。

 中井さんが演じる遠山英二は、20代半ばでスターダムにのし上がり人気を集めた。主演を務めたヒットドラマ「愛より深く」で共演した大園瞳との熱愛が話題となったが二股交際が発覚し、瞳と破局。瞳が開いた会見がきっかけで、3年間、業界から干された……。鈴木さん扮(ふん)する瞳は、若くして映画の新人賞を受賞。天真らんまんさと強い女性のイメージで快進撃を続け「愛より深く」でヒロインを務め、人気を不動にした。今もなお「上司にしたい女優ランキング」でトップを維持している……というキャラクター。

 実力派大物俳優・遠山英二と人気女優・大園瞳の“共演NG”は、業界では公然の秘密。かつて2人は付き合っていたが、25年前に恋愛関係のトラブルから破局。それ以来共演していない。ところがそんな2人が、テレビ東洋の社運を懸けた大型連続ドラマ「殺したいほど愛してる」の主演として25年ぶりに共演することに。しかも、他の出演者たちも共演NGばかりだった。クセのあるキャストとスタッフたちのさまざまな思惑の中、長年の恨みを超えて2人は息の合った演技ができるのか……。そして25年の時を経て2人が出す答えとは……というストーリー。地上波放送終了後、BSテレ東での放送、動画配信サービス「Paravi」でも配信される。

 ◇秋元康さんのコメント

 テレビや映画のキャスティングをしていると、スタッフから「○○さんと××さんは共演NGなんで……」と言われることがよくあります。明確な理由を説明されることもありますが、大抵は、芸能プロダクションのマネジャーから、「いろいろありまして……」と言葉を濁されます。共演NGの2人は過去に何があったのでしょうか? そんな興味から、今回のドラマを企画しました。

 皆さんの想像以上に、“共演NG”は多いのです。それは、芸能界に限ったことではなくて、スポーツ界も政界も経済界も、いや、普通の会社だって学校だって、「あいつとは反りが合わない」「あいつだけは許せない」「あいつとは同じ空気を吸いたくない」とかありますよね? 大変なのは、そんな共演NGの2人に、腫れ物に触るかのように接しなければいけない周りの人間なんです。それは、まさに喜劇です。

 ◇中井貴一さんのコメント

 --ドラマのオファーを受けた時の感想、台本を読んだ感想を教えてください。

 面白いところに目をつけたなと思いました。「共演NG」とは、同じ商売をしながらも、実際にはあまり感じたことはなかったのですが、このドラマをやりながら「共演NG」の実態を肌身で感じていきたいと思います(笑い)。

 --撮影現場でのエピソードなどございましたらお聞かせください。

 今回の撮影は私にとってコロナ禍で行われる、初めての撮影となりました。つい4、5カ月前の現場とは180度変化していて、役作りだけでなく、自分たちの撮影環境を作ることに時間をかけなければならないことに戸惑っている毎日です。

 --遠山英二を演じるにあたっての思い、意気込みを教えてください。

 役者が役者を演じることほど難しいことはないと思っています。遠山英二の気持ちが分かるだけに、自分と近くなりすぎないよう距離をおいて、役を作り演じていきたいと思っています。

 --視聴者へメッセージをお願いします。

 作り手の環境も大幅に変化をしましたが、見ていただく皆様の環境も変化していると思います。でもどこか普遍性のある男と女のラブコメディー。困難な時を一瞬でも忘れていただけるよう、楽しい作品にしてまいりたいと思います。どうぞお楽しみに!

 ◇鈴木京香さんのコメント

 --ドラマのオファーを受けた時の感想、台本を読んだ感想を教えてください。

 現代のテレビ業界の内幕を面白く切り取り描かれていますが、男女、先輩後輩といった人間同士の関わり方が、回を増すごとに変化して、それがとても温かい関係へと昇華していきます。これは心温まるすてきな人間ドラマになると直感しました。

 --撮影現場でのエピソードなどございましたら教えてください。

 一度ご一緒したいと思っていた大根監督です。的確な演出と現場での楽しい雰囲気作りがとてもうれしく、この作品で初めてご一緒できたことをありがたく感じています。

 --大園瞳を演じるにあたっての思い、意気込みをお聞かせください。

 初めは、大尊敬する中井貴一さんをこんなに罵倒する役なんて!と、尻込みしそうになりましたが、内面は優しい魅力的な女性です。千載一遇の役ですので、大胆に思い切り演じています。

 --視聴者へメッセージをお願いします。

 最高の大人のコメディーにするべく、スタッフ、キャストが一丸となり励んでいます。ぜひ楽しみにしていてください。

 ◇稲田秀樹プロデューサーのコメント

 テレビ東京に「奇跡」が起こりました。企画・原作に秋元康、脚本・監督は大根仁、主演には民放連ドラ6年ぶりとなる中井貴一。そしてヒロインに鈴木京香と……。これ以上望めないほどの希代の「才能」が一堂に会しました。一見、どこか別のテレビ局のよう(笑い)、超豪華な布陣です。この座組みだけでも面白さは保証付きです! 取り上げる題材も普通ではありません。舞台は日本一小さなキー局・テレビ東洋。略してテレ東。現実と虚構が入り乱れながら、ドラマ制作の舞台裏で巻き起こる、悲喜こもごもな「ドラマ」を描いていきます。業界騒然、世間も驚く一大エンターテインメントが始まります。とにかく笑えます! そして胸が熱くなります! ぜひご期待ください!

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