半沢直樹:半沢・堺雅人&大和田・香川照之“最強タッグ” 次はまさかの握手?

連続ドラマ「半沢直樹」のワンシーン(C)TBS
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連続ドラマ「半沢直樹」のワンシーン(C)TBS

 俳優の堺雅人さん主演の連続ドラマ「半沢直樹」(TBS系、日曜午後9時)。8月30日放送の第7話では堺さん扮(ふん)する半沢直樹と、香川照之さん演じる大和田暁の“最強タッグ”が実現。SNSで「激アツ!」「少年マンガみたい!」「共闘するシーン楽しみ!」といった声が上がるなど、話題だ。これまでの“共闘シーン”を振り返る。

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 原作は、池井戸潤さんの「半沢直樹」シリーズ。大和田は、かつて半沢の父・慎之助(笑福亭鶴瓶さん)を自殺に追い込んだ張本人で、2013年7月期に放送された前シリーズでは半沢の“父の敵”、そして“ラスボス”として激突した。半沢によって不正が暴かれ、大和田が苦悶(くもん)の表情とともに土下座をした最終回は42.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)という高視聴率を記録し、話題となった。今シリーズの原作「ロスジェネの逆襲」「銀翼のイカロス」には登場しておらず、“オリジナルキャラ”としてドラマで大活躍している。

 対立していた半沢と大和田だったが、第4話で急展開が起きた。スパイラルの買収案件で、電脳雑伎集団の粉飾を暴こうとする半沢は、かつての部下・伊佐山(市川猿之助さん)に裏切られた大和田に「力を貸していただけませんか?」と提案。大和田は、「お前なんかと誰が手を組むか! 死んでも嫌だね!」と一度は拒否するものの、やがて半沢と手を組み、伊佐山、そして伊佐山と手を組む三笠副頭取(古田新太さん)を倒した。

 その後、東京中央銀行の本店に復帰した半沢は、破綻寸前の帝国航空の再建を任される。しかし、銀行に500億円の債権放棄をさせて帝国航空の再建を図る政府直属の検討チーム「タスクフォース」が立ちはだかる。第7話では、政府とつながる“裏切り者”が東京中央銀行内にいることが判明。ここで、半沢は再び、大和田に「協力していただけませんか?」と語りかけた。ここでは「お~ね~が~い~し~ま~す」の“大事な7文字”をめぐって皮肉たっぷりのユニークな口論を繰り広げる一幕もあった。

 半沢と大和田が協力して、曾根崎雄也(佃典彦さん)を呼び出し、後ろ盾になっていた人物を自白させるシーンでは、2人が「さあさあ」「さあさあ」「さあさあ!」「さあさあ!」と交互に独特の言い回しで尋問。最後には、大和田が眉間(みけん)にしわを寄せながら「さささ さあ~! さあ! さあ!」と机をたたいて“裏切り者”の名前を言わせようとし、視聴者からは「もう歌舞伎コント」「今日はギャグドラマすぎる」といった声が上がるほど楽しませた。香川さんは自身のツイッターで同シーンについて「第7話で曽根崎に浴びせた『さあ、さあ、さーアサァサァサァ!』は歌舞伎の常套句。堺さんも完璧な間の取り方でした」と裏話を明かしている。

 また、かつての敵が仲間になる少年マンガをほうふつとさせるような共闘シーンのほかに、第5話での半沢が大和田を無視する“塩対応”や、「お~ね~が~い~し~ま~す」の口論など、子供たちのけんかを見ているような親近感が湧くシーンもあり、シリアスで骨太のストーリーの中で、作品を盛り上げている。

 9月13日放送の第8話予告映像では、「タスクフォース」を率いる白井亜希子大臣(江口のりこさん)の背後でにらみをきかす箕部啓治(柄本明さん)の弱点を探す半沢が「東京中央銀行の未来のためです」と、行内の“裏切り者”の失脚を画策する大和田に向けて、手を差し出すシーンが収められている。新型コロナウイルスによるスケジュールの遅れで残念ながら1週延期となったが、6日はキャスト、スタッフによる1時間の生放送だという。生放送でも共闘が見られるのか楽しみにしたい。

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