潘めぐみ:劇場版アニメ「ふりふら」で不器用な朱里に共感 「新鮮だった」恋するヒロイン役

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「思い、思われ、ふり、ふられ」に出演する潘めぐみさん

 「アオハライド」「ストロボ・エッジ」などで知られる咲坂伊緒さんの人気マンガが原作の劇場版アニメ「思い、思われ、ふり、ふられ」(黒柳トシマサ監督)が9月18日に公開される。高校生男女4人の恋模様を描いた作品で、潘めぐみさんが、恋愛に対して積極的だが、実は本当の気持ちを出すことが苦手な山本朱里の声優を務める。潘さんに、今作や朱里役への思い、声優として大事にしていることなどを聞いた。

 ◇朱里は器用で不器用? 「重なる部分はすごくある」

 「思い、思われ、ふり、ふられ」は「アオハライド」「ストロボ・エッジ」などで知られる咲坂伊緒さんの同名マンガが原作で、「別冊マーガレット」(集英社)で連載された。ダブルヒロインの山本朱里と市原由奈、山本理央と乾和臣の恋模様を描いており、理央の義理の姉の朱里を潘さん、理央に片思いする由奈を新人の鈴木毬花さん、理央を島崎信長さん、由奈の幼なじみの乾和臣を斉藤壮馬さんが演じる。女優の浜辺美波さんや俳優の北村匠海さんらが出演している実写映画版も公開されている。

 潘さんは、書店でコミックスの帯を見てアニメ化を知ったという。

 「元々、大好きな作品でしたが、もう発表されているということは、オーディションも終わってしまっているんじゃないかな……と半ばあきらめていたんです。だからオーディションを受けられるというだけでうれしくて。朱里役に決まったと言われた時は、涙が出るほどうれしかったです」

 朱里は、芯が強くサバサバしており、社交能力も高いタイプ。だが、実は自分の本当の気持ちを出すことが苦手という不器用な面もある。潘さんは、そうした“人間くささ”こそが朱里の魅力だと考えており、「器用にそつなくこなせる人物ではあるのに、肝心な時に踏み出せない。器用と不器用という、相反するものを常に抱えている」と説明する。

 そんな朱里に「重なる部分はすごくあります」と共感する部分もある。

 「人に対しての接し方とか。私もフレンドリーにいってしまう人間なので(笑い)。そういう積極的な部分もあるかと思いきや『『こうされたら相手も嫌だろうし、自分も傷つくだろうから』ということを考えると、積極的にいけなかったりもする。でも常に根底には、いつでも誰かを思った上での選択をしていたいな、と思う部分があって。それは朱里と共通する部分ですね。押し引きの加減が、器用に見えてすごく不器用なんですよね。私自身もすごくそうです」

 ◇一押しの胸キュンポイントは…

 朱里の声を演じるうえで、大事にしていたのは「演じすぎないこと」だったという。そのため、自分だけでは役を固めず、現場に入ってから生まれるものを何よりも重視した。

 「『こうしよう、ああしよう』を考えないで、出てきたものを大切にしよう、現場での変化を純粋に楽しもう、と思っていました。『こうしよう』という意図が少しでも見えてしまうと、朱里ってすごく誤解されてしまう、角が立ってしまうキャラクターになってしまうので。感情の表現や変化というものは、現場の掛け合いの中で見えてくるものがとても大きいので。特にこのお話は会話劇なので、相手役の方がいてこそ生まれるもの。それを大切にしていこうと思いました」

 青春ラブストーリーならではの胸キュンなシーンも多い。潘さんの“一押し”は「好きな人に名前を呼ばれる瞬間」だ。朱里の場合は、和臣からの「山本さん」だ。

 「はじめは気兼ねない『山本さん』だったけど、ポーカーフェースだった和臣がどんどん必死になっていくんですよ。その変化した『山本さん』が、すごくグッときて。こういうふうに名前を呼ばれて誰かに思われたら幸せだろうな、と役を通じて感じましたし、名前を呼ばれるっていいな、と思いました」

 ◇声優として大切にしている思い

 今作で恋するヒロインを演じた潘さんだが、実は、少女マンガ原作のアニメで、ヒロインとして誰かに恋をする役を演じたのは2015年放送のテレビアニメ「俺物語!!」以来だったという。

 「アニメのお仕事で演じるのは、戦ってきた(役)というか……守られる側よりも守る側で。前線にいるタイプの役柄が多かったんです(笑い)。だから、またナチュラルなところに戻してもらったな、と。普通に恋をする、普通に高校生活を送る、ということが、なにより新鮮でした」

 そんな潘さんが、普段、声優として役を演じる上で「相手を大切にする、思いやること」「感謝」を大切にしているという。

 「喜びも悲しみも怒りも憎しみも、すべて誰かがいてこそ生まれてくるものだと思うから。人が一人では生まれないように、『誰かがいて自分がいる』という感覚をすごく大切にしています。感謝を忘れずに。ご一緒した方には、自分が仕事を続けていく中でどこかでちゃんとお返しをしたいなと常に思っています。自分と仕事をしてよかったな、と思ってもらえるような、そんな存在になりたいです」

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